【男子バスケ】岩屋と堀田が20点超えの活躍 白鴎大との死闘を制し10連勝達成!

男子バスケットボール

第101回関東大学リーグ戦 10月4日 神奈川・専修大学生田キャンパス

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)は2巡目を迎えた。早大はスタートダッシュに成功しており、1巡目は10勝1敗。後半戦もこの勢いを維持し、リーグの頂点まで駆け抜けたいところだ。2巡目初戦である本日は白鴎大との一戦。開幕戦で激突した1巡目は早大が高確率な3Pシュートを武器に勝利を収めていた。試合はリベンジを期す白鴎大のディフェンスに苦しみ、ビハインドの展開。強力な相手ビッグマンにインサイドを支配され続けた。それでも第4Qで追いつき一進一退の攻防が続くと、試合終盤にG岩屋頼主将(スポ4=京都・洛南)とG堀田尚秀副将(スポ4=京都・東山)が渾身のクラッチスリーで試合を決定づけた。83-80で勝利し、これで早大は10連勝。2巡目の初戦を大きな白星で飾った。

 第1Qは重苦しい試合の入り。堀田副将が2本の3Pシュートを決める一方、白鴎大にゴール下での得点を許して互いに決め手が無い展開が続く。G下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)がスティールから流れを作るも乗り切れず、19-18の僅差で第1Qを終えた。

 第2Qはいきなり試練が訪れる。開始2分でF堀陽稀副将(スポ4=京都・東山)がモンガ・バンザ・ジョエル(白鴎大・4年)に連続バスケットカウントを許し、早くも3つ目の個人ファール。F松本秦(スポ1=京都・洛南)を欠く中、ウイング陣がファウルトラブルに苦しめられた。その後は互いに点を取り合う激しい展開が続くが、Q終盤に白鴎大が連続得点。相手の強力なインサイドを止められず、40-45の5点ビハインドで試合を折り返した。

3Pシュートを放つ岩屋

 第3Qは下山がショットクロック間際で3Pシュートを沈めて開幕する。しかしその後も24秒まで守られる場面が続き、白鴎大に速攻を決められ8点差となったところで早大はタイムアウトを請求した。すると再開直後にF三浦健一(スポ3=京都・洛南)がバスケットカウントを獲得して流れを取り戻すと、Q終盤には岩屋主将が3分で9得点を挙げる活躍。一気に早大が差を縮め、61-63の2点ビハインドで第4Qを迎えた。

 勝負が決まる最終第4Q、早大は驚異的なディフェンス力を見せる。相手のボールマンに執拗なプレッシャーをかけ、ポストフィードを狙いボール奪取。ドライブでの突破も許さず、タフなミドルショットを打たせ続けた。するとオフェンスにもその流れは波及し、三浦のミドル、下山のスティールから堀副将の速攻で早大がついに逆転。早大がわずかなリードを保ち、1ポゼッションゲームのまま試合が進んだ。しかし残り4分でここまで献身的な働きを見せていた三浦がファールアウトで退場。早大はG城戸賢心(スポ3=福岡第一)を投入し、コート上の選手は全員190センチ未満の超スモールラインナップで最後の3分間に挑んだ。

 このクラッチタイムでさく裂したのは早大最大の武器、3Pシュートだった。岩屋主将がプルアップ、堀田副将がトランジションから3Pシュートを沈め、一気に7点のリードを奪う。その後は早大にミスが続いて残り17秒で1点差に縮められるが、堀副将がファウルを受けながら上へ放り投げたシュートがバスケットカウントとなって勝負あり。83-80で早大が勝利し、10連勝を達成した。

自身のシュートを喜ぶ堀

 「自分たちが流れをつかめない展開が続いた中で勝ち切れた」と堀田副将。選手たちが勝利の喜びを爆発させる姿には今日の試合の過酷さが表れていた。次戦の相手は現在10位の中大。下位のチームといえど、本日の試合で日大を撃破している油断ならない相手だ。3Pを武器とする両校の戦いは打ち合い必至。空中戦を制し、2巡目の好スタートを切りたいところだ。

(記事、写真 石澤直幸)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1921212283
白鴎大1827181780

早大 スターティングメンバー

Pos. # 選手名
下山瑛司(スポ3=愛知・中部第一)
堀陽稀(スポ4=京都・東山)
三浦健一(スポ3=京都・洛南)
堀田尚秀(スポ4=京都・東山)
14 高田和幸(商4=京都・洛南)

コメント

堀田尚秀(スポ4=京都・東山)

――激戦を制しましたが今のお気持ちはいかがですか

 自分たちがあまり流れをつかめない展開が続いた中で勝ち切れたことはすごく嬉しいです。

――苦しい展開の中どのようにして自分たちの流れにしようと考えていましたか

 相手にサイズがある分、僕らのウィークポイントであるリバウンドの部分で結構やられていました。そこを改善しようという意識と、トランディションをもっと速くしようということは話していて、それが逆転につながったんじゃないかなと思います。

――ディフェンスを改善し、第4Qに大きく流れを持ってきました

 相手の(境)アリームだったり、モンガのところはパスが入ってしまうので、ガードのところでプレッシャーをかけようと試合前から話していました。(下山)瑛司だったり僕のところで相手に簡単にパスを出させないようにしたことが結果的に相手に遠いところからポストダウンをさせることになって、ドリブルさせることでターンオーバーを誘発させられて良かったです。

――個人としては6本の3Pシュートを沈め21得点。チームが苦しい場面での活躍が目立ちましたがご自身の活躍を振り返っていかがですか

 1巡目の後半は分かっていたことなんですけど相手の対策が激しくなって、自分の中で打開があまりできませんでした。今日の後半も白鴎大に対策されましたが、走り続けることで味方のチャンスも生まれますし、最後の場面ではトランジションでみんなが走ったことで上手くシュートを打てました。いつでもやってやるという気持ちは捨てずにいたので、結果につながってよかったです

――本日は40分間フル出場を続けましたが体力面はいかがですか

 前半に少ししんどいなという場面がありましたが、後半は相手が疲れてきましたし、自分もオフェンスで動き続けても苦しいことはなく試合を楽しめていました。

――優勝への道のりとなる2巡目が始まりました。明日以降の意気込みをお願いします

 どのチームも早稲田ってこういうバスケットをするよって分かっている中で、自分たちが上回るべきポイントが多くあると思います。明日もタフなゲームになると思いますが、フィジカルやリバウンドで負けないように