【男子サッカー】 首位・法大との一戦はスコアレスドローに終わった

ア式蹴球男子
試合ページ

JR東日本カップ2025|関東大学リーグ戦 第13節

2025年9月28日(日) 18:00 KO

@早大・東伏見グラウンド

早稲田大学 0ー0 法政大学

(0-0 / 0-0)
試合写真
キャプテン
この日キャプテンマークを巻いた森田、法大主将の薬師田澪とは大津高校時代のボランチコンビ
後半21分交代|早稲田 14 森田大智 → 6 柏木陽良Sub
後半26分交代|早稲田 24 高橋作和 → 11 本保奏希Sub
本保
途中出場の本保
後半44分交代|早稲田 7 西凜誓 → 4 石井玲於奈Sub
後半44分交代|早稲田 20 久米遥太 → 23 瀧澤暖Sub

試合記事

前節、再開明けの一戦を快勝したア式蹴球部(ア式)。今節は首位・法大をホームに迎えての対戦となった。試合は法大ペースで進み再三のピンチを迎えるも最後のところで決定的な仕事をさせず、一方攻撃陣はなかなか自分たちのサッカーをやることが出来ず、前半戦同様スコアレスドローとなった。

開始と同時にペースを掴みたいア式だったが、2分、相手フリーキックからゴール前にボールを入れられてしまう。これをGK海本慶太朗(スポ3=大宮アルディージャU18)がなんとか弾き、MF久米遥太(政経2=東京・早実)がクリアする。その後も法大ペースで試合が進む。7分にはセンターバックの裏へのパスからゴール前に迫られるもののなんとかMF神田拓人(スポ2=福島・尚志)がクリアをする。8分にはまたもや裏へのパスで抜かれこれをDF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)がファールで止めるもイエローカードをもらってしまう。13分には相手にア式左サイドを突破されピンチを迎えるもシュートは枠を外れて難を逃れる。その後もア式はセカンドボールが拾えず苦しい時間が続く。迎えた17分、ア式に初のチャンスが訪れる。右サイド久米のクロスが逆サイドのDF伊藤稜介(スポ2=ジュビロ磐田U18)に流れる。その伊藤稜のクロスのこぼれ球を拾った神田がシュートを打つが枠を捉えられない。22分には神田が中盤でボールを奪い、MF森田大智(スポ4=熊本・大津)、MF高橋作和(法3=東京・国学院久我山)と繋ぎ最後はMF鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)がシュートを打つも相手に阻まれてしまう。このままの調子で行きたいア式だったが、29分にア式右サイドを突破されピンチを迎えるも、ここはボールがラインを割りゴールキックとなり危機を脱する。しかし、36分にはア式右サイドを突破され中にボールを入れられるも、中にいた相手にうまく合わず。39分には相手の左サイドからのクロスに中で合わせられるものの枠をそれる。42分の相手右サイドからのコーナーキックでは、デザインされたプレーでフリーでシュートを打たれるもこれも海本がなんとか防ぐ。ここまで法大に主導権を握られていたア式。しかし、前半終了間近にチャンスを作る。45分左サイド高橋のクロスにFW伊藤猛志(スポ3=ジュビロ磐田U18)が合わせに行くも相手にクリアされてしまう。前半アディショナルタイムには右からの西のクロスがクロスバーにあたりそのこぼれ球を高橋が狙うも相手にブロックされ、そのまま前半が終了する。

後半は一進一退の攻防が続く。53分には左サイドバックの裏へのパスが繋がってしまいシュートまで持ち込まれるが海本がしっかりキャッチ。対してア式は56分、鈴木の右サイドへのパスを上手くトラップした久米。中に持ち込み高橋へパスするも相手に当たりこれはコーナーキックとなる。そのコーナーキックのこぼれ球が相手に渡ったところを奪い、最後は伊藤稜が右サイドからシュートを放つ。しかし、相手キーパーに防がれてしまう。お互いに譲らない展開が続く中60分、左サイドからクロスを上げられ中にいた相手に合わせられそうになるもののマークについていたMF西凜誓(社3=名古屋グランパスU18)が素晴らしいディフェンスを見せ、ゴールキックとなる。61分の左からのクロスはDF尾崎凱琉(スポ2=大阪桐蔭)がクリアし、こぼれ球には西がしっかり体を入れる。流れを変えたいア式は66分に森田に代えMF柏木陽良(スポ3=鹿島アントラーズユース)を71分には高橋に代えてMF本保奏希(スポ4=JFAアカデミー福島U18)を投入する。すると80分、秋山のカットから柏木から伊藤猛へのスルーパス、これはうまく収められないが相手のクリアミスを拾った久米から本保に。本保のシュートは相手に当たりコーナーキックになる。ゴールには結びつかなかったものの投入直後の本保が輝きを見せる。そのコーナーキックは尾崎が合わせるも枠をとらえきれない。82分には久米が相手をうまく交わしチャンスに、ボールをもらった柏木のシュートは相手に当たり再びコーナーキックになる。このコーナーキックはうまく合わないものの、形が見えてきたア式。90分に西、久米に替えてDF石井玲於奈(商4=FC東京U18)、FW瀧澤暖(スポ4=北海道コンサドーレ札幌U18)の4年生コンビを投入し試合を決定づける得点を狙いに行く。しかしその直後、代わったばかりのア式の右サイドを狙われゴール前でピンチを迎える。だがここも神田、秋山を中心とした身体を張った守備で守り切る。アディショナルタイムには相手にフリーキックを与えてしまい、そのフリーキックからのこぼれ球を打たれるもこれも海本が防ぐ。なんとか相手のチャンスを防ぎきり、攻撃といきたかったがここでタイムアップ。結果としてお互い死力を尽くした痛み分けとなった。

今シーズンのア式の目標である2部優勝1部復帰。そのためには今節は是が非でも勝ち点3が欲しかったが、引き分けとなった。次節はアウェイに乗り込んでの拓大との一戦。昇格、優勝のためには前半戦と同じ轍は踏めない。この夏のチームとしての、個人としての進化を我々に見せて欲しい。

(記事:安田直樹、写真:和田昇也、本多鼓瑚)

先発メンバー
Pos.背番号選手名
GK21海本慶太朗
DF7西凜誓
DF17秋山虎之亮
DF27伊藤稜介
DF30尾崎凱琉
MF14森田大智
MF20久米遥太
MF24高橋作和
MF28神田拓人
FW9鈴木大翔
FW18伊藤猛志
スタメン写真
スターティングメンバー
リザーブ
Pos.背番号選手名
GK1雨野颯真
DF3増田健昇
DF4石井玲於奈
DF5佐久間真寛
MF6柏木陽良
MF8谷村峻
MF11本保奏希
MF12野田隼太郎
MF23瀧澤暖

インタビュー

MF森田大智(スポ4=熊本・大津)

ーー試合振り返っていかがでしたか

勝ち点1取れたっていう部分は良い勝ち点1というか、勝ち点3取れなかった試合というよりは、勝ち点1もぎ取れたっていう試合でしたね。

ーー本日はキャプテンとしての出場となりました

大学では初めてだったので、かなり緊張しました。

ーーご自身のプレーを振り返って

個人的にはもっとボール受けて怖いプレイしたかったですね。今振り返るとシュート打てたシーンもありましたし、後半なかなか乗り切れずに消える時間も長かったので。ボール持った時は良かったですけど、ボール持つ回数とか消える時間が長かった部分が反省点ですね。

ーー前半かなり落ちてボールを受けるシーンがありましたが、その場面での意図は

ビルドアップに手こずっていたので、もう自分がボール受けるしかないなって思って落ちたんですけど。後半は高い位置でボール受けろと言われて、そこではなかなかボールを入れることができなかったですね。

ーー今後のシーズンに向けて意気込みをお願いいたします

もう優勝するためには全勝するしかないんで、とにかく一戦一戦勝てるように、1つずつやっていきたいと思います。

森田の写真
キャプテンマークを巻いた森田

FW鈴木大翔(スポ3=ガンバ大阪ユース)

ーー試合振り返っていかがでしたか

押し込まれる展開続いた中で、こちらがワンチャンスを決め切ることができれば試合を優位に進められたのかなと思います。相手の勢いとか受けながらでも自分たちの時間を作れなきゃいけないなと思います。

ーー中盤での起用が続いてますが手応えはありますか

自分が点とって自分が守ればチームが勝てるポジションなので、もっと責任もってやらなきゃいけないなと思っています。

ーーボランチ起用での心境は

ポジションは違うけど、やることは変わりないのでポジティブに取り組めています。

ーーチームとしてここから大事にしていきたいことはありますか

ここからも苦しい内容の試合が続くと思いますけど、その中でも勝ち点3を取り続けること、気持ちで相手に負けないようにしていきたいです。

ーー個人としてここから大事にしていきたいことはありますか

攻守に渡って試合を作れるようになりたいです。今日みたいな試合でも違いを作れるようになれれば勝てるのでもっと頑張っていきたいです。

鈴木の写真
中盤起用で好パフォーマンスを見せた鈴木

DF秋山虎之亮(法2=湘南ベルマーレU18)

ーーこの1週間何に重点を置いて取り組んできましたか

法大は首位のチームなので、ここで勝って勝ち点を同じにしないと優勝がなかなか見えてこないっていう認識は全員同じでした。だから、そこに対しての強い熱意を持って1週間取り組んできたんですけど、なかなかうまくいかなかったです。でも耐えて守備としては0で抑えられたのはよかったです。

ーー後半戦は2試合ともスタメン出場ですがいかがですか

リーグ再開してからスタートで出てるんですけど、それが決まったっていうのが、再開の試合の1週間前に練習でパッて決まったみたいな感じでした。中断期間はボランチやってたので、自分としてもちょっとびっくりしました。ただ、どこで出るとかじゃなくて出た場所で結果を残すだけかなって考えてます。

ーー前半、後ろから見ててどういう風に感じてましたか

前半、最初の入りのところでも相手に結構飲み込まれてしまって、耐える時間帯は続いてました。ただ、後ろとしてはもうこれ絶対失点したら相手の思うつぼみたいなところは後ろから見てありました。また攻撃のところもなかなか上手くいかなくて、自分たちの後ろからの繋ぎもうまくいってないなっていう感じもありました。ただ、本当に耐えられたというところは良かったのかなって思ってます。

ーー後半、ハーフタイムを経て何を変えて臨みましたか

前半なかなかうまくいかない中で、でも悲観することなく、自分たちのサッカーやっていこうっていうのはありました。チームとしてももう1回ボール保持して自分たちが主導権を握ろうっていうのはあったんですが、それでもなかなかうまくいかず、相手の勢いに飲み込まれてしまったので、そこは自分たちのまだまだ課題だなって思いました。ハーフタイムでの修正力っていうのはもっと上げていかないといけないなって感じた試合でした。

ーー後半マッチアップした相手に対して前半よりもかなり強くいってるように見えたんですが、何か意識を変えましたか

前半立ち上がりちょっと早いタイミングで強く行ったんですけど、イエローをもらってしまってちょっとカードのことを意識して出にくいなってのはありました。ただ、ハーフタイム一旦自分で冷静になって、カードを意識してこのままやったら相手のフォワードの選手もすごいいい選手なんでやられてしまうなってのはありました。だからもう割り切っていつも通りの自分で前で強くいこうっていうのは意識した結果、多分後半強くいけたのかなっていうのはあったんで、いい意味で割り切ってやれたかなとは思います。

ーー次節に向けて意気込みをお願いします

来週から優勝するために1つも負けられない戦いが続いていくんで、また1週間しっかりチームで今日の試合振り返ったことを次に生かして、さらに強い早稲田を見せていきたいと思います。