第37回 関東学生リーグ戦 1部Aブロック
9月27日 東京・大井ホッケー競技場メインピッチ
Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 1 | 2 | 3 | 7 |
青山学院大学 | 3 | 1 | 1 | 3 | 8 |
得点者
1Q
勝沙和子
2Q
水野文萌
3Q
増田明香、勝沙和子
4Q
水野文萌、野田千裕、五十嵐杏子
関東学生リーグ戦(リーグ戦)開幕から2ヶ月。前節の明学大戦では22ー3と快勝を収めた。ここまで3勝1分けと好調を維持し、すでにFINAL4進出を決めている早大は、この日青学大との最終戦に臨んだ。試合は開始直後立て続けに3失点を喫し、苦しい立ち上がりに。その後も相手ペースで試合が進み、2点ビハインドで前半を折り返す。第3クオーター(Q)には反撃に転じて点差を縮めるも、最終スコア7-8で惜敗した。

シュートを放つAT勝
試合はスタンドからの大きな声援の中で始まった。最初のドローを落とした早大は先制点を許すと、すぐに追加点も奪われる。タイムアウトで立て直しを図るも流れは変わらず、開始4分で3点を追う苦しい展開に。それでも6分、AT勝沙和子(商2=東京・早実)が右サイドから切り込み、鋭いショットを決めて1点を返す。その後は両チームのゴーリーが好セーブを見せ、スコアは動かず1-3の2点ビハインドで第1Qを終えた。続く第2Qは一進一退の攻防に。開始2分にAT水野文萌(創理4=埼玉・早大本庄)がフリーシュートを獲得。相手ディフェンスを巧みにかわし、得点を決めた。しかしその後は守りの苦しい時間が続くと、12分には青学大に速攻での得点を奪われ、2-4で試合を折り返した。

得点を挙げ、喜ぶ選手たち
第3Qは開始4分に、ゴーリーの頭上を抜かれるショットで失点を喫する。それでもその後、MF上田紗奈(創理4=東京・光塩女学院)のドローから流れをつかむと、MF神谷彩乃(文構3=神奈川・桐蔭学園)がフリーシュートを獲得。ゴール前でパスを受けたMF増田明香(法4=東京・国学院久我山)が力強く振り抜き、ネットを揺らした。さらに12分には、AT勝がこの日2点目を挙げ、4-5と1点差に迫る。勢いそのままに攻撃を仕掛ける早大は、14分に相手の反則で数的有利の状況に。フリーシュートを手にしたものの、決め切ることは出来ず1点ビハインドで第3Qを終えた。

ドローに臨むMF上田
迎えた最終第4Q。得点を重ね巻き返したい早大だったが、開始2分に失点し4ー6となる。その後早大ボールとするが、パスミスから青学大の速攻を防げず、3点ビハインドに。9分にはAT水野が得点を挙げたものの、直後に素早いパス回しからのショットを決められ、5-8と点差は変わらない。それでもその後のドローを取り切ると、MF野田千裕(政経2=埼玉・早大本庄)がゴール裏から果敢に切り込みネットを揺らす。13分にはフリーシュートを獲得したMF五十嵐杏子主将(文4=神奈川・相模原)が自ら沈め、7ー8と再び1点差に迫ったものの、反撃はここまで。最後まで追いつくことはできなかった。
最終戦を白星で締め、FINAL4に勢いをつけたかった早大だったが、あと一歩届かず敗戦。それでも、この悔しさはこの先「学生王者・連覇」への挑戦で必ず生きるだろう。まずは10月19日に行われる立大との一戦に勝利し、全国への切符を掴み取りたい。正念場の戦いがここから始まる。
(記事 辻岡真波 写真 大竹 瞭)
試合後インタビュー
AT勝沙和子(商2=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
FINAL4での勝利につながる試合にしたかったのですが、 初めから青学の勢いにやられてしまいそのまま早稲田の流れに持ってくことができませんでした。結果的に負けで終わってしまいとても悔しい試合でした。
――自身の得点のシーンを振り返っていかがですか
相手の得点が続いた後に、主将のあずさんが次のATセットで強気にいこうと声をかけて下さいました。その言葉で自分がボールを持った時に、絶対に得点して流れを変えようと思うことができたので、チームに少しでも貢献できたのは嬉しかったです。しかし、後半では、先輩たちに頼りっきりになってしまったので、そこでまた自分が決めきるくらいの技術と自信を持てるくらい上手くなりたいと思っています。
――リーグ戦全体を振り返っていかがですか
私自身初めてのリーグ戦で、その時のチームの雰囲気が試合に直結する怖さや、1プレー、そして1個のボールを大切にすることの大切さを改めて実感しています。一つ一つのプレーの中で、当たり前ではありますが、グラウンドボールを最後まで追ったり、意地でも勝ち切るという雰囲気を持っているチームがやはり勝つのだなと実感しました。技術だけではなく、一人ひとりが目の前の相手に勝つという強い気持ちを持てるかどうかが、勝負を左右するスポーツなんだと、改めて感じるリーグ戦になっています。
――最後に、FINAL4に向けて意気込みをお願いします
とにかく絶対に勝ちます。ここで終わるなんて、まだ全然考えられませんし、その覚悟もできていません。だからこそ、必ず勝ちにいきます。FINAL4でも、1プレーずつ強気でプレーして、点数でもグラボでも自分ができる最大限出し切って、学生王者連覇に向けてチームに貢献できるように頑張ります。