【男子ハンドボール】良い形で前半リードするも後半維持できず 順大に悔しい敗戦

男子ハンドボール

関東学生秋季リーグ 9月21日 東京・中央大多摩体育館

 前日の勝利から一夜明け、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第8戦を迎えた。ここまで2勝5敗の早大は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)で1点差で敗れた順大との対戦。早大はセット、速攻ともに安定した攻撃でリードし、前半を20ー15で折り返す。しかし後半立ち上がり、順大による複数得点が流れを変える。後半16分には同点まで追い込まれ、その後も順大の流れを断ち切ることができない。前半のリードを守り切れず、33ー34で試合終了。悔しい敗戦となった。

ゴールを狙う河原

 前半、立ち上がりは競った展開が続くも、鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)の強烈なロング3本、続いて守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)のポストシュートが決まり、攻撃に弾みをつける。早大リードで試合が進み、9ー5となった前半9分に順大がタイムアウト。再開後、スムーズな速攻パスがつながり、外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)のシュートが決まる。さらにセットでも河原龍成(スポ2=福井・北陸)や守屋のポストを使ったプレーで得点を量産。前半11分には早大に退場者が出るも、大武蓮(社4=神奈川・川和)が好セーブでチームを救う。さらに前半18分には所真大(社3=岡山・総社)や今西央登(スポ2=奈良・郡山)がサイドにきた仲間のパスをものにし、巧みなシュートで得点にする。その後も鍋島のカットインや河原のステップシュートが続き、小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)や守屋、所の堅い守りで、順大にディフェンス間を割らせず、早大リードの前半を20ー15で折り返す。

速攻でシュートを決める今西

 前半のリードを広げていきたい早大であったが、開始直後の早大のパスミスを皮切りに、順大が3連続得点を決め、後半3分に早大がタイムアウトを選択。一気に2点差まで追い込まれるも、鍋島や所がシュートを決め、オフェンスを立て直す。さらに早大はディフェンスでも躍動し、順大のミスを誘い、攻撃のチャンスを作る堅守速攻を体現。相手のパスミスから黒沼大幹(教3=東京・明星)が即座に速攻に持ち込み得点する。しかし徐々に早大の得点のペースが落ち、後半16分に順大が逆転。杉田一輝(スポ2=岩手・不来方)や尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)がカットインで得点を決め、積極的な攻撃でペナルティを獲得するも、シュートが決まらない。30ー33となった後半24分に早大はタイムアウトを取る。速さと精度を同時に上げていかなければいけない厳しい状況、早大は速攻パスがつながらず、オフェンスでの焦りが見られた。前半のリードを守り切ることができず、33ー34で悔しい敗戦となった。

 試合後、涙を流す選手たちの姿が見られた。前半、速攻やセットで得点しペースをつかんでいた早大。しかし後半立ち上がりの少しのミスが、すぐさま流れを変えられてしまう厳しさを目の当たりにした。春季リーグに続き1点差での悔しい敗戦となった順大戦。気持ちを切り替えて、ここまで3勝5敗の筑波大を相手に、28日に行われる秋季リーグ最終戦を勝利で飾ってほしい。

                         (記事 佐野真悠子、写真 片山和香、林朋亜)

関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)
早大 33―34   順大
   

20―15
13―19

   
スタメン

GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)
CP 鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)
CP 守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)
CP 黒沼大幹(教3=東京・明星)
CP 小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)
CP今西央登(スポ2=奈良・郡山)

 

コメント

外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)

――前半は5点リードでしたが前半を振り返っていかがですか

鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 個人的には前半はすごく良くて、後半、その自分の流れを維持できていなかったなとすごく、結果負けてしまったのでそれも含め悔しい試合になりました。

――前半立ち上がりから連続得点を取っていましたが、コートにはどのような気持ちで入っていきましたか

 秋リーグも最後になるにつれて、やはり4年生とできる時間というのが短くなる中で、勝ちたいなというのがありました。それも含めてこのリーグを通して、全然勝てていなかったので、4年生と勝ちたいなという想いがすごい強かった、前半はそれがチームとしてできていたかなと思います。

――ポストを使ったプレーが多かった印象です。順大に対してはどのような対策を練っていましたか

 まずは自分たちの得意とするプレーをどんどんやっていって、それに対応してポストが結構フリーになる場面が多いので、それをどんどん使っていこうという話でした。

――勝ち切れなかった要因は

 勝敗がかかった時間帯での自分たちの普段からの取り組み方とか、まだまだ足りないんじゃないかなと感じましたし、勝ち切れなかった要因は大事なところでのミスとかが、やはり練習から意識しないとなと感じました。

――来週に控える最終戦の筑波大との試合への意気込みをお願いします

 このリーグも最後で、そのインカレにつながるためにも勝って終わることが大事だし、その中でも自分たちの内容というかインカレにつながる内容のゲームにしたいなと思います。