【女子ハンドボール】秋季リーグ第6戦 得点が決まらず苦しい時間が続くも大きく点差を広げ連勝を4に伸ばした!

女子ハンドボール

関東学生秋季リーグ 9月14日 東京・日女体大体育館

 秋季リーグ第6戦、昨年から勝ちが続いている日女体大との一戦に臨んだ。立ち上がりから運動量の多いプレーで得点を重ねるも、あとを追う展開に。それでも速攻を連続で成功させ逆転し19―12で前半を折り返す。リードを広げたい後半、相手にプレーが読まれなかなか両チームともにシュートが決まらない苦しい時間が続いたが、チャンスをしっかり点数につなげ31―19で4連勝となった。

シュートを喜ぶ杉浦(左)と田島(右)

 試合開始50分、先制点を献上するとそこから速攻や7mスローを決められ2点ビハインドで日女体大を追いかける展開に。しかし前半14分、大野薪絵(スポ3=埼玉・市立浦和)からのパスを受け取った倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)がディフェンスの間を縫って厳しい体勢となるも力強い腕の振りを見せ同点に。早大はこのプレーから日女体大を徐々に引き離す。前半15分、相手のパスミスを拾い連続速攻を決め2点リードの展開に。さらに前半19分にも2プレー連続でパスをカットし速攻を成功させリードを広げる。前半26分にはシュートの枠が外れるもこぼれ球を杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)が押し込み得点。19―12で前半を折り返す。

試合後挨拶をする選手たち

 7点リードで迎えた後半、立ち上がりから早大のペースで試合は進み、後半6分、倉持のパスをキーパー正面に位置していた杉浦が受け取りシュートを決めると10点リードの展開に。このまま波に乗りたい早大だったが、互いにシュートが決まらず苦戦する時間が続く。前半からスピード感のあるプレーが続き疲労をにじませる選手たち。後半11分に山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)の高さのあるジャンプシュートが決まって以降なかなか得点が重ならない。ここでメンバーを入れ替えて試合を進める早大は後半17分、井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)のパスを受けた田島玲奈(人1=愛知・千種)がシュートを決め、流れを変える起点をつくり出す。さらに後半28分、山野がサイドに位置していた神谷映里佳(スポ3=愛知・淑徳)にパスを送り秋季リーグ初得点を決める。チャンスを丁寧に決め切り31―19で試合終了。苦しい時間が続くもリードを広げ連勝を飾った。

 試合後選手からは立ち上がりでディフェンスが崩れてしまったことへの反省が聞かれた。「来週からが上位と戦う大事な試合」と杉浦が言うように、残り3戦は上位チームとの戦いとなる。1週間で反省点を修正し、目標の3位以上達成のために白星を飾ってほしい。

(記事 林朋亜  写真 植村晧大)

結果

早大31ー19日女体大

前半

早大19ー12日女体大

後半

早大12ー7日女体大

スタメン

GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)

LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和) 

LB山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南) 

PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園) 

RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)

 

コメント

杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

一一今日の試合を振り返っていかがでしたか

 勝ち点を取れたことはすごく良かったんですけど、やっぱり立ち上がりのディフェンスで守れるシーンもたくさんあったのに運動量を出して守れなかったのでそこは反省です。またオフェンスでもディフェンスを離したい時にオフェンスでミスをしてしまい、逆速攻で流れをつかめなかったっていうことも反省です。

一一パスをカットされる場面もありましたが振り返っていかがですか

 やはりパスをカットされてるということは自分たちで自分の前を狙えていないということだとも思うので、やはり1人1人が責任を持って前に攻めていくことが大切かなと振り返ると思います。

一一後半、互いに点数が決まらない場面がありましたが、相手DFでやりづらさはありましたが

 相手のディフェンスでやりづらいっていうよりかは、自分たちでシュートを外していたりオフェンスの選択をミスしてしまって相手の思うように守られていたかなという風に思うので、ディフェンスの位置によってプレーの選択を変えていかないといけないかなと思います。

一一多くのシュートを決めていましたが、意識していたことはありますか

 ミーティングでもポストが開くということは話していたので、しっかり枠から目を切らないということと、パスをもらった後に焦らないでキーパーをしっかり見るという基礎的なことなのですがしっかり意識していました。

一一次戦、筑波戦への意気込みを教えてください

 来週からが上位と戦う大事な一戦になっていくのでこれまでの試合と同じように戦っていたらきっと自分たちが相手にならないと思うので、しっかりミスを防ぐこともそうですが、より一層自分たちの前を狙うことだったり、自分の前をしっかり守るという細かいところまでやっていきたいです。

倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

一一今日の試合を全体的に振り返っていかがですか

 最初、試合が始まった時は自分たちのディフェンスが崩れてしまって、なかなか流れをつかむことができませんでした。ただ、その後は自分たちの強みであるディフェンスをしっかり徹底することで、流れを立て直して試合を運ぶことができたと思います。

一一前半はパスカットから速攻につなげる場面も多かったですが、振り返ってみていかがですか

 日頃から練習試合を重ねていて、お互いの特徴を理解した中での対戦だったので、相手のパスを読むことができ、カットにつなげられたのかなと思います。

一一今日は得点シーンも多く見られました。シュートを打つ際に意識していたことはありますか

 昨日までは、相手に当てられた時に「審判が笛を吹いてくれるんじゃないか」と勝手に思ってしまい、簡単なところに打ってしまう場面が多かったです。今日はそこを改善して、最後までシュートを打ち切り、決め切るところまで意識することができました。

一一次戦の筑波大戦への意気込みをお願いします

 筑波大は自分たちよりもフィジカルが強く、ハンドボールの技術も高いので格上の相手だと思います。ただ、自分たちは先頭のディフェンスから徹底して、勝利につなげられるように頑張りたいです。