【応援】東大から勝ち点獲得でリーグ戦がスタート!新たなコールも登場

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東京六大学秋季リーグ戦 9月13日 明治神宮野球場

 早大野球部の4季連続優勝へ向けた東京六大学野球秋季リーグ戦がついに開幕。他5大学が打倒早稲田を掲げてくる今季の開幕戦は春と同じ東大戦。野球部と共に4連覇の景色を目指す早大応援部は長い合宿を経て、どのように成長したのか。開幕カードの応援席に密着した。

開会式で校旗を掲揚する豊島悠代表委員主将兼連盟常任委員(教4=神奈川・桐蔭学園)

1回戦、開幕戦は10時30分にスタート。初回から東大・杉浦海大(4年)に2点本塁打を浴びるが、応援席では応援部が雰囲気を落とすことなく盛り上げ続けた。すると、裏の攻撃で応援曲『F4〜大進撃』とともに先頭の尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)が出塁する。その後尾瀬が3盗を決めると応援席の盛り上がりが加速。チャンスを広げたところで4番・寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)が犠飛を放ち1点を返した。さらに、2回には前田健伸副将(商4・大阪桐蔭)が確信の本塁打を放ち同点とした。

 中盤の5回、失策が絡み1点を勝ち越されてしまうが、応援部はさらに声を出し続ける。すると、その裏に小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)が犠飛を放ち再び同点に。応援席に得点を祝う『紺碧(こんぺき)の空』が響いた。

また、5回表にはバンド曲『希望の轍(わだち)』が披露された。チアリーダーズによる神宮に華やかなパフォーマンスに観客は魅了された。

 

 

反撃開始となる1点目に喜ぶ応援部員たち
同点に向けて『コンバットマーチ』を披露する応援部
5回表にバンド演奏曲『希望の轍(わだち)』を披露するチアリーダーズと「わーおくん」
アクションを行う吹奏楽団
勝ち越しに向けて応援するリーダー3年部員
『得点校歌』で得点を祝う部員たち

 東大のエース渡辺向輝(4年)の前に勝ち越し点をなかなか取れず、主導権を握れない早大は8回。2死二塁の状況で石郷岡大成(社4=東京・早実)がライト線への二塁打を放ち、ついに勝ち越し。そして、続く吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)が東大を突き放す2点本塁打を打ち、試合を早大のものとした。応援席では『紺碧(こんぺき)の空』に加えて、『得点校歌』が歌われた。

 9回の表をリリーフ陣が難なく抑え、開幕戦を奪取した早大。応援部は合宿明けすぐの試合であり、隙のない応援を披露した。試合前後の観客誘導も含めて、各部員が昨季よりも多くの役割を持っているように感じた。

東京六大学野球秋季リーグ戦 9月14日 明治神宮野球場

約1時間45分遅れで始まった2回戦、この日も試合開始から『暁』でスタンドを盛り上げる。初回は先頭の尾瀬が出塁するも、3人で攻撃が終了し、その裏の守備で1点を失った早大。嫌な流れを断ち切るべく、先発の髙橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)へ送られた新たなシェイクコールなどは応援部の春からの変化と言えるだろう。

 2回、先頭の寺尾、前田健副将が連打でチャンスを作ると石郷岡が右翼への適時打で同点に追いつき、さらに吉田瑞副将の犠飛で同点。早大がすぐさま勝ち越しに成功した。

 

勝ち越し点を喜ぶ様子
『コンバットマーチ』でエールを送る様子
『希望の轍(わだち)』を披露するチアリーダーズ
観客に向けてコールを行う吹奏楽団
校歌指揮を行う豊島

4回裏、『この回3人』という掛け声のシェイクコールの最中に小澤主将がジャンピングキャッチを披露するなど、見事にコール通りの三者凡退でこの回を終えた。5回には前田健副将の内野ゴロ間に1点を追加。試合が着実に早大ペースで進むと共に応援席の一体感も増していく。

 その後両者無得点で迎えた最終回の守備。四球と暴投で1死一、二塁のピンチを迎えると、応援席は様々なコールで投手の背中を押す。2点差という緊迫したこの状況で登板した田和廉(教4=東京・早実)がなんとかこの状況を無失点で乗り切り、勝ち点を獲得した。

 

 ついに開幕した秋季リーグ戦。両試合とも東大に先制を許すという形から入ったが、応援席ではどのような状況でも安定した応援が披露された。4連覇に向けて、白熱した応援合戦が披露されるだろう。今後もさらに磨かれた応援に期待である。

(記事 土橋俊介、 写真 土橋俊介、小畑萌)

※その他の写真は早スポ応援班の公式Instagramからご覧いただけます。

豊島悠代表委員主将兼連盟常任委員(教4=神奈川・桐蔭学園)

ーー合宿はどのようなものになりましたか

 リーダーに関しては10日間しっかりできたことが大きかったです。やり切ってから最後総合練習をすることができたので良かった思います。

ーー新たなコールはどのような経緯でできたものですか

 呼びかけコールというもので、実際に選手たちに届くのではないかと考えて作ったものです。声で応援するということが応援部の根本的なものだと思うので、それが選手に伝わって力になればいいなと考えています。インパクト的には比較的強いコールかなと思っています。