第75回関東大学女子リーグ戦(リーグ戦) 9月13日 東京・日本体育大学世田谷キャンパス
開幕3連敗を喫し、厳しいスタートとなった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)。初勝利を目指す4戦目の相手は昨年の全日本大学選手権で激戦の末に敗れた東京医保大だ。試合は序盤から東京医保大がインサイドを支配。それでもこの試合で27得点を記録した菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)を中心にくらいつき、4点ビハインドで前半を終えた。しかし後半は流れの悪い時間帯に一気に突き放され、72-87で敗戦。リーグ戦初勝利とはならなかった。

ドリブルをする菊池
ロー・ジョバ(1年)や大脇晴(4年)といった強力なインサイド陣を擁する東京医保大。「いいパスを入れさせないように徹底しよう」(菊池)と意気込み、試合に望んだ。しかし早大は第1Qから9本のオフェンスリバウンドを許し、ゴール下を支配される。それでもF衣川璃来(スポ3=埼玉栄)2本のバスケットカウントや菊池の3Pシュートで食らいつき、20-21の1点ビハインドで第1Qを終えた。第2Qも両者のストロングポイントが強調され続ける競った展開。しかしゴール下から連続失点を許すと、粕野夏海(2年)に3Pシュートを沈められ、一気に9連続失点を喫した。一気にビハインドとなったが、菊池の連続得点で相手の流れを止めて40-44の4点ビハインドで前半終了。昨年と同じく接戦が続く。

オフェンスをしかける阿部
第3Qは菊池と阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)の3Pシュートを中心に流れをつかみ、相手の背中を捉える。しかし同点に追いついたところで今度は10連続失点を許し、再びビハインドの展開になった。菊池の3Pシュートと西ファトゥマ七南副将(スポ4=千葉・昭和学院)の得点で点差を縮める早大であったが、ラストプレーで粕野のディープスリーがヒット。57-67の10点ビハインドで第4Qを迎える。逆転を目指した第4Qは厳しい結果となった。開始わずか3分でロー・ジョバに8得点を許し、一気に1-10のラン。菊池は「相手が一気に点を取ってきた時に自分たちが失速してしまった」と、相手の展開で堪えきれなかったことを悔いた。最後に反撃は見せたものの、72-87で試合終了。チームは開幕4連敗となった。

試合に復帰した福王
早大のディフェンスリバウンド15本を上回る20本のオフェンスリバウンドを許すなどインサイドを蹂躙された早大。ここまで勝ち星が遠い苦しい展開が続いている。しかし本日から福王伶奈(スポ2=愛知・桜花学園)が復帰。わずか10分のプレータイムであったが、ビッグマンを欠く早大にとって一筋の光となるだろう。
(記事 石澤直幸、写真 齋藤汐李)
第75回関東大学女子リーグ戦 9月13日(vs東京医保大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 20 | 20 | 17 | 15 | 72 |
白鴎大 | 21 | 23 | 23 | 20 | 87 |
♦早大スターティングメンバー♦
F#1菊地実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)
F#7西ファトゥマ七南副将(スポ4=千葉・昭和学院)
F#12阿部心愛(スポ1=愛知・桜花学園)
P#13山宮好葉(スポ3=東京成徳大)
F#35衣川璃来(スポ3=埼玉栄)
コメント
F#1菊池実蘭(スポ3=愛知・桜花学園)
ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか
個人的にはディフェンスの面では自分よりも大きい人についていたのですが、守りきれないところがあって課題が残る試合だったかなと思います。
ーーインサイドが強力な相手との一戦でした。どのような対策を考えていましたか
今日の試合は強力なセンターがいるので、ボールマンプレッシャーで中にいいパスを入れさせないということを徹底しようと話し合っていました。できていた時間帯は相手も嫌がっていて、それが通用するということは分かったので、次は40分間続けて最後勝ち切れるような試合展開にできたらなと思います。
――試合で得た課題はありますか
相手がばーっと点を取ってきた時に、自分たちが失速してしまって点数が離れてしまったので、相手が点数を取ってきた時は自分たちも取り返せるようにオフェンスを組んでいけたらと思います。
――次戦に向けての意気込み
今のところまだ勝ててはいないのですが、まず1つ勝ちを付けられるように、40分間自分たちのペースで戦い続けるようにしたいです。