【連載】野球部 秋季リーグ戦開幕直前特集『早稲田の栄光』 第11回 前田健伸副将

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 中軸として打線を支える前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)。昨季はなかなか状態の上がらない苦しいシーズンとなったが、夏季オープン戦では快音を重ね調子は上向いている。副将として臨む最後のリーグ戦に向け、どのような思いかを伺った。

※この取材は9月10日にオンラインで行われたものです。

日曜日に優勝してパレードを

――まず春季リーグ戦を振り返っていかがですか
 昨季を振り返ると、個人的にはなかなかうまくいかなかったので、後半は良くなってきたんですけど、それまでがなかなか悔しいシーズンでした。それを秋は、いい形で入れたらいいなと思っています。もう終わったことなんですけど、春もうちょっと打てていれば、試合ももっと楽だったのかなと思うので、打てるように頑張ります。

――全日本大学選手権を振り返っていかがですか
 やっぱりミスをしたら負けるなっていうのを実感しました。そういったミスはしないようにキャンプ等頑張ってきました。そういった同じミスが繰り返されないようにしたいなと思います。

――春の反省や収穫はありますか
 反省はリーグ戦の直近で調子が悪いなと思っていて、振ってはきたんですけど、それが結構長引いてしまいました。原因としては自分の中で何となく分かっていたんですけど、それが体現できなかったというのが課題だったのかなと思います。あとは、優勝したら面白いなって感じました。やっぱり嬉しいので、また優勝したいなって思います。パレードが3回優勝したのにまだ1回しかやってないので、日曜日に優勝できるように頑張ります。

春よりもいい調子で来ている

――この夏主に取り組んだことはなんですか
 やっぱり守備かなと思います。キャンプ地の土のグラウンドは人工芝に比べて結構イレギュラー多いので、監督とのマンツーマンノックが毎年あるんですけど、それを受けて、ちょっとは成長したのかなと思います。ミスがないようにというのを心がけて取り組んできました。

――キャンプでの収穫はありましたか
 チームとしては1日1日のテーマというのを幹部で集まって考えていました。例えば1日目は声だったんですけど、そういったチームとしての目標や考えてきた中で、全員が意識をして取り組めて、結構いい雰囲気で出来ていたのかなと思います。

――オープン戦での手応えをお願いします
 バッティングに関しては波があるのでどうとは言えないんですけど、自分の感覚では春のリーグ戦前の調子に比べると、まだいい感じに来てるのかなっていう風に思っています。守備に関しては、いつも通りですね。

早稲田の歴史と、野球という楽しさを感じながら

――秋に向けて今の調子はいかがですか
 まだリーグ戦が始まっていないので、ふたを開けてみないと分からないんですけど、悪くはないっていう感覚です。バッティングはやっぱり波があるので難しいんですけど、波がないように、結果が残せるようにしたいなと思っています。

――優勝が続いている中でプレッシャーなどは感じていますか
 プレッシャーは自分はそんなに感じないですね。優勝というのに携わってきて、緊張はしてきつい場面もあるんですけど、個人的には面白いなと思っていて、楽しいと感じています。そこまで負けたらダメだっていう危機感とかは自分はあまりないです。やっている方はきついですけど、客観的に見ている方は面白いんじゃないかなと思います。

――秋季リーグの目標は何ですか
 やっぱり優勝することと、最後またベストナインとかそういったものを取れたらいいなと思っています。

――この秋が大学野球最後のシーズンとなりますが、何か特別な思いなどありますか。
 特別な思いというよりかは、早稲田というその歴史と、野球という楽しさも感じながら、学生最後で悔いがないように、笑って終われるようにしたいなと思います。

――最後に秋季リーグに向けて意気込みをお願いします。
 4連覇がかかっているとは思うんですけど、まずはで1戦1戦で勝たないとそういったものは見えてこないと思います。春の課題も生かしながら、いい試合を積み重ねて、優勝できるようにチーム一丸となって頑張りたいと思います。

ーーありがとうございました!

(取材、編集 辻岡真波)

◆前田健伸(まえだ・けんしん)
2003(平15)年5月23日生まれ。177センチ、88キロ。大阪桐蔭高出身。商学部4年。連覇を継続している中ですが、プレッシャーはあまりないという前田健副将。神宮でも笑いながらプレーする姿が印象的です。