【連載】競泳 インカレ前対談『燿』 第8回 原空輝×松井理宇×村上稜芽×髙橋俊太朗

特集中面

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第8回に迎えるのは、原空輝(スポ4=東福岡)、松井理宇(スポ2=東京・日大豊山)、村上稜芽(スポ2=東京・駒場)、髙橋俊太朗(スポ1=宮城・仙台二)。自由形短距離をメインに出場する4人それぞれの、インカレへの思いを伺った。

※この対談は8月13日に行われたものです。

 

お互いについて

ーー他己紹介をお願いします

原 村上稜芽、2年生です。専門は100の自由形と100のバタフライになってて、出身は東京の駒場高校です。僕から見た稜芽の印象は、地道に努力をしてきてるなっていう風に感じてて、練習に取り組む姿勢であったり、ドライとか練習前のそれ以外の生活でもいろいろ水泳に熱心な姿がよく見える選手だなと思ってます。闇雲にやってるわけじゃなくてしっかり自分なりの考えを持ってて、それを結果に結びつけてるなっていう、とりあえず頑張ってるだけじゃないっていうふうな印象はすごくもってます。

村上 結構考えて水泳をやってはいる方だと思っていたので、周りの方から見てもそう思われているのは自信になりますし。引き続き考えて水泳やれたらなって思いました。

ーー高橋さんの紹介をお願いします

村上 高橋俊太郎は宮城県出身の1年生で、50、100の自由形を専門としてる選手です。僕から見た高橋の印象は、少しミステリアスな存在かなっていうふうに思って。その中にユーモアもありつつ真面目な一面もありつつで、練習ないときは仲良く話したりするけど、練習になったらよく隣で競いあったりできる存在で。高橋のおかげで、僕も負けてられないという気持ちで練習ができていたので、いいライバルだなというふうに認識しています。

高橋 僕のミステリアスな状態を継続できたらなと思います(笑)。僕もすごい稜芽さんに頑張ってくらいついていこうと意識しながら練習に取り組んでいるので、インカレまで残り少ないですけど、しっかりもっと練習でくらいついていけるようにしたいなと思います。

ーー松井さんの紹介をお願いします

高橋 松井さんは大学2年生で、日大豊山高校出身です。専門は 50メートル自由形と100メートル自由形なんですけど、 50メートルバタフライでも東京都の選手権獲得者という素晴らしい選手です。 すごい練習はいつもメリハリがあって、やるときはやるし、やらないときはやらないという感じで素晴らしくて。50メートル1本のダイブの時とかは、すごい1人だけ抜けてて。一緒にダイブをした時も、最初25メートルから全然離される状態で、松井さんは1本集中とかそういうスプリントにすごい強い印象があります。 

ーーやらないときは見ていてわかるんですか 

高橋 わかります(笑)

松井 やらないときはやらないっすけど、やるときは本当にもう本気でっていうか、誰にも負けないぐらい、負けたことないんで。1本集中系は絶対に勝てるように練習してます。

対談中の松井

ーー原さんの紹介をお願いします

松井 東福岡高校出身、大学4年生で、 自由形短距離をやってます。僕も同じ宮崎で九州だったので、 空輝さんのことは昔から大会とかレースとかで見たり、 たまに一緒に泳いたりとかもあったので、僕も目標にしていた選手でもありますし、いずれ勝ちたいなと思ってます。練習でもいつも勝てそうなとこまで行くんですけど、最後の粘りが空輝さん強すぎるので、そこで勝てないので、そういう粘りとかが本当にすごい人だなあって思います。 

 ずっと九州から仲良くしてた子なので、 憧れられているのはすごく嬉しいです。 まあちょっといつか負けそうだなっていうのはヒヤヒヤしている状況で、なんとか気合とかプライドで頑張って最後勝ってる感がありますね。いつか負けることを期待しているかな、ちょっと微妙な言い方だけど楽しみにしてます。

ーー趣味やオフの過ごし方は

 基本的にオフの日はあまりアウトドアの方じゃなくて、自分から出るってことがほとんどないんで、部屋で携帯みたり、最近なんか読書しているんで本読んだり、ギターも持っているのでギターも弾いたりとか。あんまり外出てどっか行くっていうことが、あんまりないですね。みんなに誘われたら結構、何か予定がない限りは大体ついて行くので、本当にインドアかなと思います。本当に出ないです僕は。 

村上 最近二郎系ラーメンにはまってまして、授業で二郎系ラーメン好きな友達ができたので、その子と一緒にいろんなお店回ったりするのが最近の過ごし方です。

高橋 休日は基本的に部屋にいると堕落した生活を送ってしまうので、僕は外に出ますね。よく所沢の方に行って、最近は 1週間に1回ぐらい映画を見てます。映画を見るのと、コーヒーを飲みながら、カフェでゆっくり読書したり、勉強したりしてます。

ーー最近見た良かった映画はありますか 

高橋 最近見て良かった映画は、ストーリー的に言ったらあれですね「星つなぎのエリオ」っていう、ディズニーとピクサーの映画が面白かったです。社会情勢的なやつでいくと「アイムスティルヒア」っていう、ブラジルのお話です。それはすごい興味深かった印象がありました。でも一番鳥肌が立ったのはエリオです。

対談中の髙橋

松井 僕もオフの日は基本寮にいますね。たまに出るんですけど。楽しく過ごしてます。

競技について

ーー原さんに伺います。7月末のワールドユニバーシティゲームズを振り返って、リレーではすべてメダルを獲得されました。全体的に振り返っていかがでしたか

 リレーでのタイムは、すごくいいタイムで自分の中で満足してるんですけど、 個人種目があまり、リレーのタイムにしては悪くはないんですけど、いいタイムとかベスタイムっていうのをうまく出す事ができなくて、半分半分かなっていう印象です。でも1週間っていう結構長い試合だったんですけど、あまり体調も崩すことなくて。 疲労はどんどんどんどん溜まっていったんですけど、泳ぎもあまり崩すことはなく、タイムもガクッと落ちることもなかったので、全体的に言えば合格点は出てるのかなって思ってます。あとは個人種目さえ狙ってたタイムを出していたら、完璧に近い遠征になったんじゃないかなって自分で思っています。

ーーリレーの引き継ぎのタイムではありますが47秒台も出ていて、調子が上がっている印象ですが、何か手ごたえなどは感じていらっしゃいますか 

原 47秒出したの(今大会で)1回だけになるんですけど、 とにかくあのレースは前半が相当速いタイムで入れたので、 どうやって入れたのかっていうのをまだ今模索しているところです。偶然じゃないっていうふうに言われたいんで、再現性を高くしてもう1回、何回も出せるように、どうやったら同じように出るのかなっていうのを探っています。手応え的にはすごくいいレースだったなと思ってます。ラスト25メートルは結構体がきつい状態だったんですけど、後半もほぼベストラップに近いタイムで来れていたので、レース自体はすごくよかったと思ってます。

ーーインカレ前の大きな舞台、全体的にどのような経験になりましたか

原 一番に感じたのは、いろいろ自分の可能性がまだまだあるなっていうことですね。海外の僕より速い選手で、やっぱがたいもすごくいい選手であったり、身長が高い選手もいたんですけど、僕と同じような体つき、身長っていう選手もいたので、まだまだ伸びる、伸びしろがあるなという風にすごく可能性を感じた試合になりました。あとは普通の試合じゃできないような連発のレースが多かったんですけど、自分の1レースを終えたら、改善点を見つけて次に繋げるっていうのをずっとやっていたので、そういった修正力を強化というか経験として感じることができたんじゃないかなと思ってます。

対談中の原

ーー村上さんと高橋さん、松井さんにお伺いします。今シーズンはどのような目標を大きく立てていらっしゃいますか

村上 4月に立てた目標として、大きくジャパンオープンの標準記録を突破することを目標にしてたんですけど、それは7月の大会で標準を突破して達成したので、それ以降は日本選手権の標準記録を突破できるようにという目標に切り替えて練習してます。

高橋 僕が4月に掲げた目標は、日本選手権のB決勝進出っていうことです。 3月に日本選手権に初めて出場して、すごい不甲斐ない結果で終わったんですけど、あの舞台で1本じゃなくて(予選、決勝の)2本しっかり泳ぐことが、すごい人生の経験値を高めてくれるんじゃないかなっていうふうに肌で感じて。1年後には必ず2本飛びたいなっていう風に感じたので、そういう目標を掲げました。

松井 僕はあんまり目標とか立てることはないんですけど、 去年のインカレがめちゃくちゃ悔しい結果に終わったので、個人はあんまり考えてないですけど、リレーで優勝するっていう、それだけしか今考えてないです。

ーー松井さんは関カレ(関東学生選手権)では優勝もされましたが、今季で印象に残っているレースなどはありますか

松井 そうですね、やっぱりこの前の関カレですかね。予選がめちゃくちゃ調子悪くて、ギリギリ8番で通過して、もうどうなるかなって思ったんですけど、コンディションとかは最悪だったんですけど、気合でどうにかなった試合だったんで。 この気合とあと最高のコンディションを手に入れることができれば、 インカレで爆発することができると思うので、結構関カレはいい試合だったなと思います。

ーー村上さんと高橋さんも何か今期印象に残っているレースなどかあれば教えてください

村上  僕も関カレの100メートル自由形で、予選6位で決勝は今いる松井とちょうど隣で。初めて(松井と)レースすることになったんですけど 、 関東大会とかの決勝の舞台は今まで経験したことがなくて、周りの雰囲気だったり会場の盛り上がりとかも感じながら、レースを泳げたというのは、これからにつながるいい経験だったと思います。そこでタイムも大幅に落とすことなく、ベストとほぼ変わらないぐらいで泳げたので、そういう全力を発揮する力もついたかなって実感できたレースだったので、その経験をインカレでも活かせたらなと思えたレースでした。

高橋 僕は印象に残ってるレースはないですね。 まだ全然自分のベストから程遠いタイムでしか入れてないので。1本1本すべてのレースで、今までやってきたことがしっかり正しい方向に向いているのかっていう確認と、新たな課題をその中からしっかり探し出すっていうことをこの半年、入学してからずっと続けてきて。タイムは徐々に上がってきてはいるんですけど、まだまだ自分には全然足りないタイムなので、印象に残ってるレースはないですけど、インカレを印象に残ったレースにしたいなと思います。

ーー原さんに伺います。後輩に皆さんと関わる中で印象に残っているエピソードは

 まあ色々あるんですけど、 寮生活で、みんなでゲームしてワイワイしたりとか、いろいろ…。THE寮生活って感じのことを色々してて。後輩たちともよくご飯も行ってますし、仲が深まったなと思っています。1つエピソードをあげるなら、先週の土曜日にメインセットっていうかきついメニューをやっていて、 何て言ったらいいのかな、普通はみんなきつい時は、「足がちぎれそう」とか、そういうことを言うんですけど、 高橋だけ「四肢があ!」ってずっと叫んでて(笑) 。あんまりみんなが言わないことを言ってて、練習中なんですけどみんなが笑っちゃってちょっと雰囲気がやらかくなったっていう。僕の中で、最近の面白かったなあっていうエピソードですね。 

ーー高橋さんは結構ムードメーカー的な存在ですか 

 どうなんですかね。多分(高橋は)自覚はしてないんですけど、無意識に人を笑顔にさせる力がある子なのかなっていう風に僕は感じてます。

ーー4年生とのエピソードや楽しかったことがあれば教えていただけますか

村上 1つに絞るのは難しいんですけど、1年生の頃は、 4年生の方々は3年生で(僕たちの)指導係という立場になってて。最初はとても怖い先輩方だなって勝手に思ってたんですけど、2年生に進級して指導の立場がもう終わって、そこから一気に打ち解けられた気がします。練習中もしゃべる機会がどんどん増えましたし、泳ぎで聞きたいことがあったら気軽に聞ける仲でもあるので、練習の雰囲気もそうですけど、寮でもいっぱい話してくれます。最後4年生と戦える最後のインカレなので、結構気合が入ってます。

対談中の村上

高橋 まだ全然知らないことがたくさんあるんですけど、残り1ヶ月と考えて寂しいなっていうのが、率直な感想です。しっかり4年生のためにも、足を引っ張らないように したいなという風に感じてます。

松井 やっぱり指導係でいろいろあったんで、最初はちょっと僕も怖かったんですけど、2年生になってから 、ノリとかいろいろ通じたり。僕がちょっと調子乗っても、許される空気にはなって。今もストレスなく楽しく練習ができてるんで、このまま笑いあって過ごして、最後のインカレも笑って終わればいいかなと思います。

インカレについて

ーーインカレ出場種目とその目標をお願いします

原 僕は100、200の自由形と多分リレーに全部出ると思ってます。目標としては、100は優勝は絶対取りたくて。プラスで日本学生の48秒 41かな、を更新したいなっていう風に思ってます。200に関してはあまり得意じゃないので、表彰台にぎりぎり滑り込みたいなって思います。最低限ベストは出して、欲を出せば表彰台を狙いたいです。400メートルのフリーリレーの方は去年悔しい思いをしたので、圧倒的な1位を今年はみんなで取りたいとすごく思っています。400のメドレーリレーは正直言ったら結構きつい状況なんですけど、みんながベストタイムを更新できれば優勝も見えなくはないので、 最後の僕で全員抜いて、気持ちよく勝ちたいと思ってます。これも優勝狙っています。800のリレーは正直、ちょっと厳しい部分があるので、最低限点数は取りに行くっていう姿勢で。5位狙いで僕は考えていて、それを目標にしています。 あとはもうみんながベストを出して笑顔で終われたらなっていに思ってます。

昨年のインカレ、スタート台に立つ原

村上 僕は個人種目がなくて、今のところ4×100のフリーリレーの予選は泳げることになりそうで、予選の記録次第で決勝も泳がせていただけるかなというふうになっています。今4×100の4人のうちの4番手がまだ定まってないという状況で。予選でこの前の関カレが 50秒0だったんですけど、それを49秒5切るタイムで予選泳いで、決勝ではそのタイムを上げていきたいです。もう決まっている3選手は、去年悔しい思いをリレーでされている3人で、4継に対する気持ちが強いと思うので、僕はそれも会場で応援してて、来年こそはという思いは伝わってきました。ここに僕が入って、また優勝できないというふうにするわけにはいかないので、泳げるからにはちゃんと優勝するために49秒前半、48秒台を引き継ぎで出せるように、チームのために頑張りたいと思っています。

高橋 僕は個人種目で 50メートル自由形と 100メートル自由形に出場します。 50メートルは正直まだ目標があまり定まってなくて。最低限自己ベストは更新したいなっていう風に考えてて、100に関しては自己ベストを更新して、最低B決勝には進出したいなという風に考えています。

松井 僕は 50と100の自由形と4×100のフリーリレーに出るんですけど、50は今のところ決勝進出を目標にしてます。100は大幅にベスト更新すれば、全然表彰台も狙えるところにいるので表彰台っていうのと、リレーはもちろんダントツで優勝っていうのを目指して頑張ります。

ーー目標に向けて何か重点的に取り組んでいることは

 僕はスタートから最初の25までが、全体のタイムにしてはその通過が速くないっていうタイプなので、そこで出遅れないのと。そもそもそこで前に出たいっていう、あまり力を使わずに前に出たいという思いがあるので、余力があるときは、スタートをいろいろ意識を変えながら今練習したりしていて。他には僕は上半身が強いので、練習中にある上半身のスイムメニューの時には、手に付けるパドルを使って、 なるべく無理に(水を)かいたりせずに、スイムに近いで泳ぎでかくっていうのを意識してます。 パワー発揮であったり水をつかむ感覚っていうのを鍛えてる、強化しているっていうふうに自分は思ってます。

村上 主に2つ意識している点があって、1つは引き継ぎの飛び込みの練習を、最近は多く取り入れています。インカレ本番では、おそらく引き継ぎで飛び込むケースが予想されるので、一番速い飛び込みを習得して、インカレまでには完璧に自分のものにできるようにコツコツ練習しています。もう1つはタイムが遅い日を作らないということを考えています。で6月頃からずっと調子がいい状態はキープできているので、いかにその波をなくすかと、安定していいタイムで泳ぐということは、自力をつけるのと調子を安定させる上で大事なことだと思うので、 あまり「今日はこれ試してみよう」とかはせず、もう毎日基本的に同じ動きで再現性を高めている段階です。

早慶戦のレースを泳ぐ村上

高橋 僕は100メートルの後半にすごい自分がバテる時とバテない時があって、そのバテる時とバテない時の間の差がだいたい1秒ぐらいあって。バテないときはまあいいタイムで泳げるんですけど、バテると底がしれないぐらいタイムが落ちるので、後半のタイムを安定させるっていうのを意識してます。そのためには前半はとりあえず感覚よく気持ちよく泳いで、後半はフォームと、手と足のタイミングと、呼吸動作の3つを、疲れても保持できるような練習をずっとしてます。

松井 普通の練習は調子悪い時といい時があるので、そこは何も考えずにひたすらこなす感じやってて。僕が本気でやるのはダイブとかで 、そこは試合とかでも絶対上から飛び込むので、 インカレ本番の緊張感とかそういうのをイメージしながら本気でダイブするようにしてます。

ーー早稲田で注目している選手は

 僕は本当に松田(藍青男子主将、スポ4=愛知)が一番期待してますし、結果を出してほしいって思います。ベストタイムは大1の時に出してて、そこからあんまり大きな変化っていうのはなく4年間来ているので、最後の最後に爆発して、もう1位をかっさらって、引くぐらい速いタイムで泳いでほしいなあっていうのがあります。練習中からも調子が良いのがわかりますし、 ちょっと腰を痛めてるのもあるんですけど、にしてもやっぱタイムが速いなあっていう風にはすく感じているので。体の調子も上がりきっていない状況で今の練習タイムなので、 インカレまで20日ちょっとあるのでそこさえ合わせて、あとは気持ちを高めていけば、 もう本当に引くぐらいのタイム出るんじゃないかなって、すごく僕は期待してます。 

村上 いっぱいいるんですけど、強いて1人挙げるなら3年生の内田さくら選手(スポ3=和歌山・向陽)です。理由としては、本当に最近泳ぐたびにベストをバンバン出して、関カレで50で結構大ベスト出してて。インカレのエントリーランキングでは4番に入っているのを見たので、欲を言えば、表彰台に乗ってくれるんじゃないかなと思っているのと、練習も最近ずっと速いですし、本当に表彰台が見えてると思うので期待しています。

高橋 僕は松井さんです。関カレの時に松井さん8位でギリギリ決勝に残って一番端のレーンだったんですけど。そのレースの前に、松井さんに今日の決勝何秒ぐらい出そうですかっ聞いた時に、50秒3ぐらいかなって答えてくださったんですけど、実際でレース本番見てみると49秒 6というベストに近いタイムで泳いでて。 すごいかっこいいなって思って。関カレでポテンシャルっていうか力が発揮できるのであれば、インカレではもっとすごいタイムが出るんじゃないかなっていうふうに感じたので、注目している選手は松井さんです。

ーー松井さん今の聞いていかがですか 

松井 ここまで言われるなら、 まあやるしかないですね。 僕は(注目選手は)2人いて、 1人がやっぱり空輝さんじゃないかなと思います。なんでかって言うと、インカレで遅いっていうのはもうなくて、またどうせ速いんだろうなという感じで僕は見てるので。 非常にリレーとかでも頼もしいので、一緒にてっぺんとりたいなと思います。もう1人は僕の同期の松下湊(スポ2=東京・駒場)、パックの選手なんですけど。最近結構ベスト出して波に乗ってきているので、インカレではなんだかんだ上のとこまで行くんじゃないかなって、 勝手に期待してる部分があります。なので僕が注目する選手は松下と空輝さんかなと思います。

部員からの期待値も高い松井

ーーインカレの意気込みをお願いします

 いろいろ僕が期待されたり頼られたりすることが多くて、プレッシャーとかも正直すごいんですけど、最後はどんどん頼ってもらってもいいですし、期待してもらってもいいです。もう期待以上の結果を出せるような練習はしてきてるので、みんながどんどん期待してほしいのと、頼りにしてほしいです。重荷になるんじゃないかとかいうのは、まあ重荷にはなるんですけど、それを吹っ飛ばす勢いでやってるので、どんどん僕に期待していって欲しいです。あとはラストイヤーになるので、みんながベスト出して笑顔で終わるっていうのを僕は一番楽しみにしています。まずは自分が初日の100で1位でベスト出して、学生新出してっていう、一番いい波を作って初日を終えたいと思ってます。

村上 僕はリレーのみなので、リレーは元気いっぱい、全力120パーセント発揮でいきます。自信がつくような練習はつめているので、周りの大学の人たちは全然僕には見向きもしないですけど、逆にそれがいい感じにダークホースみたいな。こんな選手いたんだ、早稲田にはこんな速い人いたんだっていう思わせるぐらいの自信をつけて、本番臨みたいです。去年は全然チームのために点数も取れずだったので、その分今年のリレーにかける思いは、誰よりも強いものがあるって自負があるので。ほかの3人に負けず、優勝するという気持ちを持って頑張りたいと思います。

高橋 やるしかないという、もうこの一点張りですね。今まで本当によくわからないタイムでずっと泳いできて。フォームも練習ではできてるんですけど、試合本番になると忘れちゃうというか、再現できないっていうようなことが起きてたので、もうそういうことがないように、ここで一回終止符を打ちたいなって思います。

松井 周りとか全国のみんなから、なんでこんな低身長なのに速いんだと、そう言わせるようなレースをしたいなと思います。それだけです。

ーーありがとうございました!

(取材 大村谷芳、編集 神田夏希)

◇原空輝(はら・たかき)

2003(平15)年8月20日生まれ。178センチ。東福岡高出身。スポーツ科学部4年。オフの日はギターを弾くこともあるという原選手。ギターは独学で、ネットを見ながら少しずつ勉強しているそうです!

◇松井理宇(まつい・りう)

2006(平18)年1月5日生まれ。169センチ。東京・日大豊山高出身。スポーツ科学部2年。同期の加藤心冨選手と誕生日が同じ松井選手。昨年悔しさを味わった分、今年のインカレのリレーでは爆発に期待です!

◇村上稜芽(むらかみ・りょうが)

2005(平17)年10月20日生まれ。180センチ。東京・駒場高出身。スポーツ科学部2年。今年のインカレはリレーでの活躍に期待がかかる村上選手。「ドラえもん」の映画が好きだそうです!

◇髙橋俊太朗(たかはし・しゅんたろう)

2006(平18)年12月18日生まれ。178センチ。宮城・仙台第二高出身。スポーツ科学部1年。最近見た映画の話をしてくださった高橋選手。好きな映画は「Yes Man」だそうです!