【連載】競泳 インカレ前対談『燿』 第4回 林大輝×飯田光達×増田莉蔵×木村佳華

特集中面

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第4回に迎えるのは、自由形中距離を専門とする林大輝(スポ4=大阪・同志社香里)、飯田光達(スポ3=東京・八王子学園八王子)、増田莉蔵(スポ2=静岡・浜松市立)、木村佳華(スポ1=大阪・桃山学院)。学年ばらばらの4名だが、同じ種目を頑張る仲間としての絆があった。彼らのインカレに向けての思いに迫る。

※この対談は8月8日に行われたものです。

お互いについて

ーー他己紹介をお願いします

 飯田光達です。種目は400の自由形と200メートルの背泳ぎに出場するんですけれども、自由形と背泳ぎっていうその2種目に出る選手は早稲田にはほかにいなくて。そういう意味でも、やっぱり多才だなって思うところは多々あります。高校時代は個人メドレーで4種目を泳いでいたこともあって、泳ぎの面ではあらゆる泳ぎを泳げて、そうしたところがやっぱり強みで、持久力もあって、レースになるとやっぱりガッと集中が入って、練習以上のパフォーマンスを発揮できるっていうところが強みかなって思います。普段のプライベートに関してはめっちゃ礼儀正しくてしっかりしてる感じに見えるんですけど、意外と…(笑)。自分でも昨日言ってたけど末っ子って感じで「大輝さん聞いてくださいよー」みたいなのが多い、かわいい後輩です。

ーー今の受けて飯田さんいかがですか 

飯田 普段褒められることがないので恥ずかしい気持ちでいっぱいなんですけど、いつも大輝さんにはすごくお世話になってて、昨日も夜中の3時前くらいまで二人で話してたりして。かまってもらってる中で可愛いいって言ってもらえるとやっぱいい先輩に恵まれたなぁ、早稲田に入れてよかったなという風に思っています。

ーー増田さんの紹介をお願いします

飯田 増田莉蔵はそうですね、初めて会ったのが早稲田入ってからで。初めなんかすごい変なやつだなと思ってたんですけど、練習が部活の中でも結構強い方で。特に自由形なんかは並んだときいつもいますし、僕は練習が弱いので基本増田に負けてばっかりで、どっかでちゃんと勝ちたいなぁと思ってるところではあるんですけど。去年今年とまぁ助走期間が長いところではありますけど、今年の夏とか来年以降早稲田を引っ張る存在になってくれるんじゃないかなっと思って期待しているので、次の代の期待の星といった感じですかね。

ーー今の受けて増田さんいかがですか

増田 練習はたぶん光達さんの方が速いんで、光達さんに負けないように僕も頑張ろうと思いますし、あんまり強いって言われたことないので、うれしいですね。

ーー木村さんの紹介をお願いします

増田 佳華は今年入った1年生で、早稲田に入るまで話したことなかったんですけど、ずっとジュニアの頃から名前とか知ってましたし、種目も被ってたので知ってました。一緒に練習するってなって、結構プルとかが強いイメージで、あとは長く泳ぐときも速くて、さすが桃山だなっていつも思ってます。レースになると一発集中して、春六(東京六大学春季対抗戦)のあのリレーはやっぱさすがだなって思いました。やっぱりずっと中1の時からもずっとエリートだったので、やってくれると思います。佳華ならもっと出せると思うし、こんなもんじゃないと思うから、僕は佳華を信じて応援してるからね。

ーー木村さん、今の受けていかがですか

木村 毎日同じ練習をこなしていて、毎回横で一緒にしているんですけど、いつも刺激をもらっています。期待していただいている分、インカレもしっかり活躍できるように頑張ります。

ーー林さんの紹介をお願いします

木村 林さんは地元が大阪で一緒で、そのときからは林さんが活躍してる姿がかっこよくて、ずっと憧れてて今こうやって同じ場所で練習できてることがすごく幸せだと感じています。あと林さんも引退までも残りわずかなので、残りわずかの時間をしっかり大切に過ごしていきながらインカレで一緒に終われたらなって思っています。

ーー今の受けて林さんいかがですか 

林 まず林さんって言われるのが結構違和感なんですけど(笑)、普段大輝さんって呼ばれてるんですけど。僕からしたら唯一の大阪の仲間なので、こっちからしてもかわいいかわいいってなりますしうれしいですね。憧れられてたっていうのは初めて聞きましたけど嬉しいです。一緒にインカレ頑張ろう。

ーー趣味やオフの過ごし方は

林 バスケットボールが好きというのを毎年言ってるんですけど、NBAの試合を見るのが好きで。今はシーズンオフなんですけど。オフの時に別に見てるわけじゃないですけど、まあこれから引退して一生オフなので、そこで試合見に行こうかなと思ってます。

対談中の林

飯田 僕はあまり趣味という趣味がなくて、オフ期間はだらだら過ごすことが多いんですけど、最近僕の出身高校がバスケ強くて、この前のインターハイが2番ですかね。高校のインスタグラムとか見るのが、趣味というか日課になるぐらいにはなってて、後輩たちの活躍ししている姿を見るっていうのが、最近の楽しみです。あとはそれこそ大輝さんとカラオケ行きましょうって言って、2時~7時とかでしたっけ ?昼の2時ぐらいについて、7時まで歌って帰ってくるみたいなのが、割と多いですかね。

増田 オフは特に何もしてないんですけど、一応寮であの、お留守番してます。寮の安全を守ってます。僕は常に。趣味はないんですけど。なんだろうな。ちょっと趣味と言っていいのかわかんないんですけど、僕ゴーグル好きで、ゴーグル集めてます。ゴーグル見ていいなーと思ったり、自分でゴムとか変えたりしてます。趣味かわかんないですけどそれが興味あります。

木村 お買い物が結構好きです。買いはしないんですけど、いろいろ試着してみて自分でこれいいなって黄昏るのが好きです。

競技面について

ーー今シーズンはどのような目標を立てて臨んでいらっしゃるか

 自己ベストを更新して笑顔で引退ということを目標に立てていて、200の自由形が高校3年から、400の自由形が大学2年の4月とかからベストが出てなくて、その期間まあなかなかしんどかったですけど、 最後くらい笑って終わりたいですし、 笑って終われるっていうのも、 一番はそのベストを更新することなのかなと思って、その目標を立ててます。多分それを達成できるとインカレでの得点にも繋がりますし、自分が一番チームにできることなんじゃないかなと思ってて、それに設定してます。

飯田 僕も林さんと一緒で自己ベストを出して締めくくることが目標で、去年一昨年とありがたいことにインカレのレギュラーとらせてもらって泳がせてもらってるんですけど。2年で 2種目ずつ出て、 4種目中の3種目が 9番でもう1個も11番とかで、あとちょっとで決勝に手が届かなかったっていうのが毎年悔しくて。今年こそは8番以内に残って決勝に進出して、ポイントたくさん取ってチームに貢献するっていうのを目標に今シーズンは頑張っています。

増田 ベスト出すという目標で、インカレはリレー男になるっていう目標です。僕はリレーしかないので、リレーで馬鹿みたいに速いタイムで泳いでラスト全員まくれたらなと思います。それでがんばります。

木村 僕はインカレで点数を稼ぐことです。自己ベストだったらちょっとは点数にからめるくらいの位置にいるので、ちょっとでもわずかな点数でも稼ぐのをねらっていきたいです。

ーー目標に対しての今の達成度、大会での調子は

 前回の大会(関東学生選手権)は自己ベストに比べると大幅に400では遅れてしまってはいたんですけど、 200はまあめちゃくちゃ速いってわけではないですけど、もしかしたら可能性があるかもしれないなっていうぐらいの位置にはいると思います。この1ヶ月ちゃんとインカレに向けて練習してきたので、そこにピークを持ってきて、自己ベストを達成できるように頑張りたいなと思っているところです。

飯田 大輝さんと同じく僕も関カレ(関東学生選手権)が直近の試合だったのでそこの話をさせてもらえたらと思います。 400の自由形のほうは、ベストからは割と遠くて、まだこのままじゃちょっとまずいぞっていう位置にはいるので、今後もちょっと頑張っていかなきゃなとは思うんですけど。 200の背泳ぎの方が、ベストではないんですけどまあまあ予定通りで及第点かなというタイムが出せて、今まで2年ぐらい超えられなかったタイムをパーンと超えられるような結果を出せていたので、インカレに向けていい弾みになったかなというふうに思っています。

ーー200メートルのタイムが上がった要因は

飯田 僕普段はずっと自由形の長距離チームで練習をしているんですけど、去年のインカレの後から、いまここにいる3人と一緒の自由形の中距離チームに混ざって練習をしていて。その分スピードがついたのが200で、うまい具合にはまったのが、今季と去年の3月ぐらいですかね。それが調子が上がっている要因の1つかなというふうには思っています。

対談中の飯田

増田 僕も直近の大会が関カレだったので関カレの話をすると、関カレは200メートル自由形を3回泳いだんですけど、3本の中でどんどんタイム上がってって、最後の8継(800メートルフリーリレー)の1泳で1分51秒0、ベストまであと0.1秒くらいのところまで来たので、200はベスト、もうそれ以上のタイムも狙えるなって思ってます。 400はちょっとあのやる気の問題で、ちょっと遅かったんですけど。ちょっとこのままじゃまずい、400もあげていかないと200が伸びないなって思ってるので。 400はベストは遅いので、もっとベストを出し続けないといけないぐらいなので、はいそんな感じです。

木村 高校3年生の冬くらいから調子を崩していて、今も崩している段階ではあるんですけど、この調子の崩れもこのインカレのために今貯めてるって自分で信じて、インカレは自信持って頑張りたいと思います。

ーー調子を崩されてしまって原因は何かあったのでしょうか

木村 一番はまだ自分を追い込めていない、ちょっと自分に甘えている部分があるのかもしれないです。先輩方と一緒にあと1か月頑張ります。

ーー印象に残っているレースは

林 去年の12月ぐらいに泳いだ、関東インカレの短水路みたいな試合の時に増田と一緒に 200の決勝残って。僕はその決勝はちゃんとベスト出すことできなかったんですけど、莉蔵と最後泳げたっていうのは結構嬉しかったですね。自分もタイム的にも予選はベストだったんで印象には残ってます。

飯田 個人的に言えば、この前の3月にやった日本選手権の決勝っていうのがとても印象に残っています。あそこまで2年間ぐらい200のベストは出てなかったんですけど、1日で多分 1.5秒ぐらいベスト出して、2年分貯めてたものが一気に出たなと思って。予選でも結構良くて予選で泣きそうで。予選終わっていろんな人から、「決勝もうあと1本あるから、頑張って来い」って言ってもらえたり。 同期からは、「行けるとこまで行って来い」って言われて、決勝でもう1回タイム上げて、今年からできた大学生エリートってタイムを切れました。そこで同期からもたくさんLINE来ましたし、大輝さんとか本当いろんな先輩方からもLINE来て。改めて早稲田の水泳部に入れてよかったな、このチームで頑張りたいって思って、入部させてもらえて良かったなって改めて思える試合だったのでとても印象に残っています。

増田 僕も大輝さんと一緒で関カレ短水路ですね。さっき大輝さんがおっしゃってた通りなんですけど、決勝の舞台でしかも隣で。センターよりでしたよね、確か一番と 3番残りで、もう真ん中で大輝さんと早稲田2人で泳げましたし。泳ぐ前に2人で握手して、写真も撮ってもらったんですけど、その写真見返した時に良かったなあっていうか、2人で隣で泳げて、 タイムは確かに僕も落ちゃったんですけど、早稲田に初めて点数として貢献できたなっていうのはすごい思えた試合でしたね。

木村  一番新しくて良い思い出の試合の記憶だと、入学して最初の六大学の大会で、リレーのメンバーに選出していただいて、日本学生新記録を更新できたのがすごくいい記憶になっています。でも9割9分先輩方が稼いでくれた、力になってくれたので、インカレはもう少し貢献できるようにがんばります。

ーー入学されてすぐのリレーでしたが、どんな気持ちでしたか

木村 高校とは違って大学水泳をしてるんだなっていう実感があって、チーム一丸となって戦っている試合で、僕がほんとに泳いでいいのか怖かったんですけど、なんとか泳ぎきれました。

対談中の木村

ーー林さんに伺います。後輩の皆さんとの印象的なエピソードを教えていただけますか

 毎日印象的ですけど、なかなか難しいですね。別になんか毎日夜しゃべりながらゲームしながらやる日々も全部印象的ですし、かといって2人ぐらいで部屋に行ってちょっと込み入った話をするのも印象的ですし。ちょっと1つってまとめられないかもしれないです。

ーー飯田さん、増田さん、木村さんに伺います。4年生との印象的なエピソードを教えていただけますか 

飯田 4年生、特に林さんので言えば特に僕ら、木村と増田と僕の3人は特に大輝さんに面倒見てもらってる後輩だと個人的には思ってて。それこそ夜中にフラーっときて「大丈夫か」って、落ち込んでたらそうやって気にかけてくれますし。あるよね、莉蔵も佳華も。そういう本当に後輩の面倒見がいい偉大な先輩なので、残り1ヶ月弱しか同じ練習環境でいられないっていうのはものすごく寂しいですし、 僕が今3年生なので、大輝さんたちがいなくなった代だと僕らが最上級生になってしまうので。代わりというか、大輝さんたちがいなくなった時に、僕らでも安心できるよって思ってもらえるような存在ではまだないと思うので、本当に何て言うんですかね。もう最高でもうおっきな背中、これ以上言えない位のほんとに偉大な先輩なので、ただただいなくなるのが寂しいと思うばかりですね。

増田 大輝さんの代は僕らの指導係だったので、正直入学してすごい怖かったです。普段は優しくて本当にすごい気にかけてくださってるんですけど、指導の時になるともう人が変わったように怖くて。もう本当に1年生の時はなんでこんな言うんだろうって思ってたんですけど、今はもう何て言うんですかね。それもあって自分も成長できましたし、本当に今の4年生の人たちのおかげで、競技力だけではなくて人間力も向上できてるなって実感して、本当に大輝さんの代に指導してもらえてよかったなって今実感してます。エピソードとしては、本当に日々の何気ない会話とか、そういうの全部が思い出ですね。

木村 僕は練習が少し苦手なタイプなんですけど、練習で折れかけた時に大輝さんが後ろで頑張れって鼓舞してくれたりして、もう何回も練習で耐えられたことがあります。あとは1年生と4年生っていう結構離れた関係なんですけど、プライベートでも2人でよくご飯に連れて行ってくださったり、たわいもない話もさせていただいてほんとに感謝しかないです。お世話になってます。

ーー林さんとのエピソードがたくさん出ましたが、林さんいかがですか 

林 そうですね、嬉しいですね。 大丈夫?って聞きに行くのもそうですけど、僕もちょっと喋りたいなって思ったりすることがあるんで、それがいい方向に後輩にとっても向いてくれてるなら幸いだなって思います。でも自分がやってきてもらったことなので、ちゃんと返せてるんだなっていうのをちゃんと感じられた時間でした。 

インカレについて

ーー出場種目とそれぞれの目標お願いします

 200メートル自由形と400メートル自由形に出場します。リレーに関してはまだわからないですけど、800メートルのフリーリレーはもしかしたらあるんじゃないかなっていうところで。どちらも目標としては自己ベスト更新というところで、タイムとしては1分49秒 62と3分53秒00で、両方更新してチームに貢献するっていうのが目標です。

飯田 僕は200メートル背泳ぎと400メートル自由形の2種目に出場させていただきます。もしかしたら800メートルのリレーの予選で泳がせてもらえるかもなあぐらいなんですけど。メインは200の背泳ぎと400の自由形になるので、200の背泳ぎは 57秒台に突入っていうところで、 57秒8だとインターCっていうタイムで、水泳を仕事にできるかもなみたいなレベルに達せられるかもしれないので、一つそこが目標です。400メートルに関しては、ここ最近レベルが上がってきてて、去年のタイムでも今年決勝とかB決勝ももしかしたら危ないかもなぐらいなレベルなので、3分51秒台ってところを予選から目指して行って、決勝に残るっていうところが目標になってます。

増田 800メートルのフリーリレーに出場します。まあまだわかんないんですけど、出場する気でいます。1泳で泳ぐんだったらベスト出して、継ぐんだったらもう大幅に、速いタイムで泳いで、自分はリレーですけど自分のレースをするっていう意識で。 そこでしか貢献するところがないので、本当にそこにすべてかけてチームに貢献できたらなって思ってます。

木村 僕は200メートル自由形と400メートル自由形に出場します。400は林さんと飯田さんと一緒に点数稼ぎます。200は林さんとワンツーするつもりで泳ぎます。

ーーその目標に向けて、今重点的に取り組んでいることを教えていただきたいです

 400メートルに関しては、毎週やってるんですけどゴールセットっていう、早稲田でずっと取り入れているメインセットがあって、そこのタイムも上げていかないといけないなっていうところでフォーカスしてやってて。200に関してはスムースファストっていう強度が早稲田でも今あって、楽に早くっていう泳ぎを反復して体にしみつかせて、200メートルのレースで本番使えるようにしていって、それでタイムを上げようとしています。

ーーゴールセットは具体的にどういう練習なんですか

 チームによって異なるんですけど、僕らは自由形長距離のグループでやってるので、 100メートルを6本を3セット、それが終わってから50メートル4本ハード、頑張れ出し切れっていうメニューなんですけど。そこの100のところを結構意識して取り組んでます。

早慶戦のレースでの林

飯田 僕も林さんと同じでゴールセットのレベルを上げるということは日々目標にしてて。ゴールセットのベストはそれなりのタイムはあるんですけど、ずっとそこからプラス1秒2秒くらいのところでしか最近泳げてないので、最低ラインを上げていくっていうところが 400の中盤の泳ぎにはつながっていくと思っているので、重点的に頑張っています。 200の背泳ぎに関しては泳速は割と自分の長所なんですけど、それ以外の水中動作、バサロキックってところがすごい苦手で、周りととても差がついてしまうポイントもなってるので、最近チューブを腰に巻きつけて。レジストっていう引っ張ってもらうようなトレーニングをしてて、それで置いていかれないようにっていうところを今頑張っているところです。

増田 僕は200がインカレではメインになるので、200で必要な中間泳速の部分を重点的にやってます。どれだけきつくても、泳ぎを崩さずにいい泳ぎするっていう意識でやってて。タイムよりも、自分の感覚を大事にして練習してます。大輝さんと一緒なんですけど、楽に速くっていう意識で、そこでのタイムを上げるっていう意識を持って練習に取り組んでます。

木村 僕は長い距離が何本か続く練習は比較的、まだ泳げる方なんですけど、 一本だけ出し切るみたいな練習がすごく苦手でその発揮力がまだ足りないので、試合で使うのはその発揮力だと思うので、その1本に懸けるパワーというかそういう練習を大切にしてます。

ーー早大の注目選手は

林 主将を挙げさせていただきます、松田藍青(スポ4=愛知)なんですけど。同期の中で、僕と一緒に結構苦しんでる部類の人間ではあるんですけど。早慶戦で200メートル平泳ぎに関しては自己ベストを大学2年生ぶりに更新してて、まあ100も大学1年生でベスト止まってますけど近いところまでは来ていて。ちょっと7月に腰の怪我をしてしまって、関カレが出場ならずっていうところであったんですけれども。練習のタイムを見ていても戻ってきてるので、このままピークをインカレに持ってこれればベストを更新して、なんならインカレでの表彰台も見えてくると思うので、一番期待してます。

飯田 僕は同期の松﨑りん(人3=東京・日大二)と内田さくら(スポ3=和歌山・向陽)の二人を挙げさせてもらいます。松﨑りんのほうは小学校からずっとクラブが一緒で、 ずっと速いなと思って見てきたんですけど。 ここ最近ずっと調子を上げてきて、インカレでも個人でメダル取れるんじゃないかってところまで上がってきてて、この前の関カレもベストでしたし。泳げばベストみたいな、小学生みたいな楽しそうな水泳しているので、1つ注目してほしいなあってところです。あと内田さくらは、この前の関カレで50メートル種目で大ベスト出して、去年インカレでB決勝に残って「やったー」って喜んでたやつが、今年インカレの決勝に残れるかもってレベルまできてるので、もしかしたらこのまま調子上げたらメダルもありますし、とても期待のできる同期だなと思ってます。

増田 僕は4年生の原空輝さんを挙げます。空輝さんは100と200の自由形、短距離中距離、なんでも泳げるんですけど。本当に早稲田のエースで、リレーもそうですしフル稼働だとは思うんですけど、特に100が得意で。 100はもうインカレで優勝多分もう狙ってると思うので、やっぱかっこいい空輝さんを見たいなっていう、1番をとってる空輝さんみたいっていう願望も含めて注目してほしいです、空輝さんに。

木村 僕は同期の女子の竹澤瑠珂さん(スポ1=東京・武蔵野)に期待しています。先月行われた国際大会でも大幅に自己ベストを更新していて、大学1年生から大学生の日本代表に選ばれたり、本当に1人でどれだけ点数を取れるかほんとにわからないくらい期待値が大きいです。

ーーレースでここを見てほしいというポイントは

 最近そこが強みって言えるのかちょっと怪しいんですけど、ベストのラップタイムを見てると200の時はラスト50と、 400で言うとラスト100にかけてのスパートが強みになってくると思います。本番そこが出るかどうかはまた別かもしれないですけど、そこを活かして一気に順位をあげたいなと思ってます。

飯田 400の自由形に関してはラスト50のギアチェンジってところで、ラスト50が持ち味であるとは勝手に思ってるので、そこですかね。あと 200の背泳ぎに関しては、さっきも言ったんですけど泳速ってところで、泳いでるスピードが人よりは速いかなと思うので、そうですね、まあ泳速を見てもらえればなというふうには思います。

増田 僕は最近200の泳ぎ方を変えて、ラスト上げるレース展開が合ってるってなってきたので、ラストの50を上げるのが自分の強みっていうか、ラスト大まくりしたいなって思います。

対談中の増田

木村 僕は前半が特徴がなくて後半も特徴はないんですけど、逆にその特徴のないところがいいところかなって思うので、落ち幅がなくキープして泳ぐことです。

ーー林さんに伺います。インカレで競技を引退されますが、インカレに向けて思いや意気込みをお願いします

 競技としては小学生からやってきて、たぶん15年くらいやってきていろいろ長かったなって思うこともありつつ、でもあっという間やったなって、多分みんな言いがちだと思うんですけど実際そう思ってて。1年生とかは長いなって思いながら、ここから3年間やっていくと思うんですけど、その日々をかみ締めて欲しいなって思うところです。これが当たり前じゃないんだよっていうところは僕自身ひしひしと感じているところで、寂しいなっていう気持ちもありつつ晴れ晴れしいなとは思ってて。その晴れ晴れしいなって言う気持ちにプラスアルファ、自分の結果で胸張って引退したいなって思ってて、結果でみんなことを笑顔にさせられたら嬉しいなって思ってます。

ーーほかのお三方に伺います。インカレの意気込みとその後の長いスパンでの意気込みをお願いします

飯田 インカレ終わったら就活が始まって、あと1年ってところになるので、人生懸けてこの1年間やっていかなきゃなってところにはなるので、先輩の大きな背中を見て、今のうちに吸収できるだけのものを全部吸収して、それを糧に今後後輩に受け継いで。早稲田がもっと強いぞって言ってもらえるようなチームになることが今の目標ですかね。

増田 インカレはリレーで最後大輝さんと組んで良い結果で終わりたいなと思います。本当に今でも4年生にはお世話になってるので、スポーツやってる以上結果でしか恩返しできないんで、しっかり結果出して。ここまで成長できましたっていうのを見せたいなって思います。インカレ終わったら僕らももう上級生の立場なんですかね、3年生も近いと思うので、いつまでもなんか子供っぽくない、ちょっと大人っぽくなって。まあ、次は自分がエースになるって言うつもりでこれからも頑張っていきたいと思います。

木村 1年目からインカレで活躍できる人は少ないと思うんですけど、1年目から活躍できたらその分目立つしかっこいいと思うので、1年目というのを言い訳にせずに活躍します!

ーーありがとうございました!

(取材・編集 神田夏希)

◇林大輝(はやし・たいき)

2004(平16)年3月30日生まれ。175センチ。大阪・同志社香里高出身。スポーツ科学部4年。飯田選手とカラオケに良くいくという林選手。飯田選手によればとても歌が上手だそうです!

◇飯田光達(いいだ・こうたつ)

2004(平16)年6月7日生まれ。173センチ。東京・八王子学園八王子高出身。スポーツ科学部2年。特に200メートル背泳ぎで実力をめきめきと上げている飯田選手。インカレでの活躍から目が離せません!

◇増田莉蔵(ますだ・りく)

2005(平17)年11月15日生まれ。177センチ。静岡・浜松市立高出身。スポーツ科学部2年。ゴーグル集めが趣味だという増田選手。寮にゴーグルを20個も集めているそうです!

◇木村佳華(きむら・よしはる)

2007(平19)年2月21日生まれ。182センチ。大阪・桃山学院高出身。スポーツ科学部1年。大阪出身ですが、キツキツの関西弁はあまり使わないという木村選手。穏やかな性格が垣間見えました!