第3回に迎えるのは、木崎京香(政経4=東京・早実)、高橋実花(教3=宮城・仙台ニ華)、松村千桜(人2=長野・佐久長聖)。個人メドレーに出場するオールラウンダーな3人に、インカレに向けて思いを伺った。
※この対談は8月6日に行われたものです。
お互いについて
ーー他己紹介をお願いします
木崎 実花ちゃんは、まずは文武両道を高いレベルでできているところがすごいなと思うところです。結構本キャンで授業をとってて、人より多くとってるんですけど、全然大変そうな雰囲気出してないのに成績がいいのがすごいなというところと、水泳もみんなが見てわかるレベルでベストタイムを更新し続けているっていうところがすごいです。あんまりベストが出てない自分にとっては、もう憧れみたいな感じです。 内面的なところでいうとすごいしっかりしてて。私の方が年は上だけど、なんかわかんないことがあったときに聞くと的確な答えを返してくれることが多くて、すごいしっかりもので頼りにしてます。
ーー今の聞いて高橋さんいかがですか
高橋 そんなふうに言ってもらえてうれしいです。自分ではそんなに意識しているわけではないんですけど、そういうふうに見てもらえていることはうれしかったです。
ーー松村さんの紹介をお願いします
高橋 ここで話しているみんながまず学部が違うというところで、千桜は人間科学部で普段は自由形短距離をやってると思うんですけど、今回は個人メドレーの出場というところで、自由形に限らず、4種目まんべんなく泳げるんだなというふうに思ってます。レースとか普段一緒に練習しているわけじゃないので、そんなに詳しくわかるわけじゃないんですけど、レースとかだったら、 スタートがとでも上手だというのが見てて思うことで、合同練習とかでとなりでダイブとかするとスタートからの浮き上がりやテンポの速さは私にはないところだと思います。
ーー松村さんいかがですか
松村 私は今回は自由形の短距離じゃなくて200メートル個人メドレーに出場するんですけど、実花さんがおっしゃってくださったように飛び込みの局面の強みも生かして頑張りたいと思いました。
ーー木崎さんの紹介をお願いします
松村 京香さんの私のイメージは、面白いというのと優しいっていうのなんですけど、けっこう誰とでも仲がいいっていうイメージです。私の同期もそうだし、1年生とも結構仲良く話しているのはよく見るので、すごい優しい人なんだなっていう印象があります。あと一緒に食堂でご飯食べてるときとかに一緒に話してて、 テレビを見ている時の一言がすごい面白かったりして、そういうところから、すごい面白い人っていう印象もあります。練習は一緒にはやってないんですけど、合同合宿とかでは、特に昨日とか一緒に隣で泳がせてもらって、個人メドレーの選手っていうのもあって、どの種目も、特に背泳ぎが速くて。背泳ぎが 私が遅いのもあるんですけど、すごい離されてしまって、 京香さんみたいにどの種目もまんべんなくもっと速く泳げるようになりたいなって思います。
ーー今の受けて木崎さんいかでいかがですか
木崎 自分ではみんなと仲良く話せてる感覚がなかったから、今の聞いてそうなんだってちょっと初めて知りました。水泳のことに関しては、私はもともとバックが専門だったので、そこは自分の武器だと思うし、 でもその分ちょっとスピードがないので、そのスプリントが強いのは、お互いなんかいいとこが違うから、高め合っていけたらいいと思います。

対談中の木崎
ーー趣味やオフの日の過ごし方は
木崎 趣味は漫画やアニメがすごい好きです。「鬼滅の刃」の映画をこの間 1人で見に行きました。あと最近もともとその漫画以外にKPOPが好きなんですけど、そのKPOPの動画を見たり、あとそこから派生して、ちょっと日本のアイドルを見たりしてて。漫画とアイドルが多いかなぁと思います。
高橋 本を読むのが好きです。プールのコーチにお勧めされた本を読んで、その本が結構メンタル系の本で、気持ちの持ちようだったりとか、自分の殻にこだわらないみたいな。そういう部分で、それを読んで自分の競技面とかにも活かせるところなのかなって感じました。最近は、とあるアカペラグループにちょっとはまってまして、5人組なんですけど、 全員がボーカルにもなり得るみたいなそういうところが結構ポイントっていうか。私の好きなところかなっていう感じです。
ーーアカペラグループというのは、みんなが楽器を真似して歌うようなグループですか
高橋 そうですね、歌う人もいつつ、ベースとかピアノとかの楽器の音を声で表現する、声で一つの曲を表現するという感じです。
松村 趣味はアニメを見ることなんですけど、 最近休日はあんまり寮にずっといるのも良くないなぁと思って、外に出るようにしていて。最近たべたのは麻辣湯で、ちょっと前から麻辣湯にはまってて、でも、もともと辛いのが得意じゃなかったので、 あんまりはまらないかなと思ったんです。けど食べてみたら結構中毒性がある味で、この前の日曜日は 2日連続で麻辣湯を池袋に食べに行くくらいには、最近はまっています。
競技について
ーー今シーズンはどのような目標を立てていらっしゃいますか
木崎 今はインカレまでに、 200メートル個人メドレーでベストを更新することっていうの目標にしています。大学1年の時に出したベストでずっと更新できてないので、最後に更新したいなというので、その目標にしています。今シーズンの調子は、昨年のインカレが終わってから、今年のはじめまでは結構ここ一番にベストから離れたタイムを出してるとが多くて、結構これといった原因もそこまでなかったので、なんでだろうって不安があったんですけど、 3月4月ぐらいからは徐々に練習でのタイムとか、陸上のトレーニングでの感覚やパフォーマンスも上がっているし、試合のタイムも徐々に戻ってきてはいるので 、一応右肩上がりではあります。ただこのままだと、やっぱりベスト更新にはちょっと足りないかなって思うので、ラスト1か月で更新できるように 、当日のレースプランも考えて練習してます。
高橋 まずはインカレで個人種目2つ出るというのを目標でやってました。昨年は200メートル個人メドレー1種目の出場だったんですけど、自分としては100メートルバタフライが得意種目と思っていて、その標準がまだ切れてなかったので、それも切りたいっていうふうに目標を立てていました。長水路ではまだ全然タイムは出せていないんですけど、短水路のほうだと100メートルバタフライだったら、この前の2月ぐらいに大体2年か3年ぶりぐらいベストが出たっていうところで、目標は1つクリアできたかなというふうに思ってます。私はみんなと比べると、1種目にこだわってるっていうよりは、試合でもいろんな種目を試してみてる方だと思っていて。個人メドレーは4種目泳ぐっていうのもあるので、1つにこだわらずいろんな種目に出ているっていうところは、個人メドレーにも生きているんじゃないのかなと思っています。総じてインカレに向かうっていう、2種目出るっていう目標そのものはまず達成できたかなって思っているので、インカレでは自己ベストを出すっていうことを目標にはやっています。
松村 インカレの目標は関カレ(関東学生選手権)の2分25秒台より速く泳ぐことです。関カレでは前半で力を使いすぎてしまって、後半で結構バててしまうっていうことが予選でも決勝でも起きてしまったので、インカレではもっと練習でも体力を強化して、最後の自由形で追い上げられるようなレース展開にできたらいいなと思います。最近の調子でいうと、スピードは結構出てきてると思うんですけど、まだレースのペースっていうのが自分の中で毎回できているわけではないので、そこを意識して練習していけたらいいなと思います。
ーー皆さんの今の調子とそれに対する結果や、その要因についてお聞きしたいです
木崎 まず一つは陸上でのトレーニングをより重視するようになって筋力が上がったっていうところです。結構もともとは、人と比べるとあんまり筋肉がないっていうか。もともと持ってる持久力だけで泳いでるみたいな感じだったんですけど、そこを変えて、ウェートレーニングの回数も4月から増やしていったり、あとは水泳の練習以外にも練習後とかに自分で懸垂したりとか、体幹をやったりとかっていうのを意識したのが良いかなと思います。それで前よりクロールの時にあまり体幹がぶれなくなったり、背泳ぎや平泳ぎのストロークで腕だけでかかなくなった分楽に泳げるようになったことが、タイムが改善してきた要因の1つかなと思います。2つ目は、前よりもレースを意識した練習ができるようになったというところです。私は、もともと質の高いというか、レース水着をきて試合を想定して泳ぐみたいな練習がちょっと苦手だったんですけど、それ最近やる回数が多くて。それで試合をイメージして、試合でこのタイムで行きたいから今日もこのタイムで泳ごうというような、試合の泳ぎの再現度があがったので、そこがもう1つの要因だと思います。
高橋 何でかというのは難しいんですけど、変わったことでいうと練習が楽しくできているというのが一番だと思います。練習の回数そのものは全然増やしたりとかしてないんですけど、 1回ごとのコーチが作る練習の意図とか、楽に回れるところでも泳ぎを考えたりする癖がついたのかなっていうのが1つあります。私は4月から担当コーチが変わったんですけど、 そのコーチとかは結構練習でも「ストローク数えて」って言ってくれる時があって。例えばだけど自分の調子を図るのに、タイムだけじゃなくてストローク数だったり水中キックの数とかは、自分の疲労だったり、自分の調子を図るための指標が増えたんじゃないかなっていう風に思っています。もうひとつは陸トレのほうをトレーナーさんに見てもらう時間が増えたというのがあります。授業の都合で行けてなかった、練習後に1時間プラスで陸トレするというのを4月からするようにしてます。 みんなが想像するウエイトとかそういうレベルではないんですけど、体の動かし方だったり力の抜き方だったり、競泳の動きを取り入れてるわけじゃないんですけど、それにつながるような動きを意識できるというところで、目に見えて何か変わったかなっていうのは、自分で実感はないんですけど、そういう細かいところが、泳ぎの安定感につながってるんじゃないのかなって思っています。
ーーストローク数は少ない方がいいのですか
高橋 一般的にはストローク数が少ない方が力を使わずにより速く進めてるという感じになると思います。ただやたらストローク数を少なくするだけではスピードってどうしても上がらないかなって思うので、その高いスピードを保ちつつ、少ないというよりは前に比べて少し減ったとか、前と同じだけど自分が楽に泳げたとか、そういう感じで取り入れています。

対談中の高橋
松村 最近大きく変わったことは、私はもともと短距離のチームで練習してたんですけど、インカレで 200メートルに出場するということで、中距離よりのチームに移動になって、今 1ヶ月ぐらい練習したんですけど。結構前のチームの時より1回の練習でも1000メートルくらいトータル距離が違うので、体力的な面で、まだ自分の中で実感はしてないんですけど、成長していると思います。最近スピードが上がってきてるっていうのも移動してから疲労とかでスピードが出てなかったのが、最近は練習にちょっとずつ慣れてきて、スピードが出せるようになってきたんじゃないかなって自分では思ってます。
ーーご自身の強みと課題は
木崎 一定のスピードを維持できるところが強みだと思います。例えば、200の個人メドレーが一番得意なんですけど、私は別に50、100の種目はまったくどの種目も全然泳げなくて。だけど自分の全力まではいかないんだけど、 90パーセントぐらいの力をずっと 200メートル維持できているので、ほかの種目と比べて200メートル個人メドレーは速いのかなと思っていて、そのペースを維持できるというところは強みだと思います。課題はその今の強みの反対なんですけど、スピードが全然ないっていうか、ひとかきで力強くかけないというところが弱みで、 それは短距離というか、50、100の得意な選手とくらべると筋力がなかったり、そもそも陸でも水でもなんか瞬発力がないというか、運動神経があんまりよくなくて。そういうところがちょっと影響して、あんまりスピードが出ないっていうのが今の課題です。なので1個目の筋力がないってところは、別に運動神経なくても改善できるので、それを去年のインカレが終わって改善しようとしています。
高橋 私の思う強みは全体的にいえばキックの強さと、種目でいえばバタフライです。キックは、ほかの人よりは速いから自分の中で強いのかなと思っていて。クラブの練習でも、比較的キックが多い方なのかなっていうふうには思っていて。特段なにかしたから速くなったっていうわけじゃないんですけど、振り返ってみると昔からキックそのものの練習が多かったように思っています。 個人メドレーの種目で言うと、やっぱりバタフライが得意で、自分の中では結構テンポよく泳げる種目なんじゃないかなっていう風に思っています。ドルフィンキックっていう水中動作が得意なので、短水路だと特にそれをうまく使える種目なのかなっていう風に思っています。反対に苦手なところは速い動きに対応できないっていうのと、種目でいうと平泳ぎが苦手です。この平泳ぎが苦手っていうのは結構課題で、去年のインカレとかでも、最初の100メートルのバタフライだったら結構上位に行けるけど、平泳ぎでだいぶ順位落としちゃうみたいなことが続いてたりして。平泳ぎそのものを改善するっていうところで、 個人メドレーも200だけじゃなくて、 400出てみたりもして。個人メドレーで使う平泳ぎって、単体の種目で出るよりスピードがそこまででていなくても、正直なんとかなるので、スピードが出なくても泳ぎそのものを綺麗にすることや、手と足のタイミングを考えて、レースで使えるような平泳ぎをつくろうっていうのを最近はやっていました。あと速い動きが苦手っていうのは、先ほど木崎さんも瞬発力がないと言ってたと思うんですけど、私も50メートルになると結構泳ぎが力んじゃって、力入れてるのに全然進んでないし、速くないのに疲れてるみたいな。そういうことがよく起きてるかなっていう風には自分で思っています。それを今ちょっと直そうっていうか、そんな簡単に速く動けるようになるわけじゃないと思うんですけど、陸上の動き、例えば最近はボール投げとか、重いボールを天井に投げるみたいなことをやってます。コーチには高くあげるだけじゃなくて、そのあげる動作を素早くみたいなところもやっていて、素早い動きも習得したいなっていうふうに思っています。
ーーバタフライは得意で平泳ぎは苦手ということでしたが、その要因はどのようなところでしょうか
高橋 バタフライは平泳ぎが得意な人からしたら動きは同じような感じだと思うんですよ。手動かして足動かしてみたいな感じなんですけど、たぶんその手足をうまく合わせるタイミングが、単純にバタフライはできるけど平泳ぎは全然合わないっていうところかなって思ってます。平泳ぎが何で苦手なのかなと思った時に、自分の体が水中に潜ってる時間が長くなってるところが原因の1つかなって思っていて。泳ぐのが速い人たちって体が結構全部水面近くに出てて、水をすべるように泳ぐみたいな表現をされることが多いんですけど、私の平泳ぎは結構沈んじゃっているから苦手で遅いのかなと思っています。

早慶戦での高橋
松村 私の強みは、得意種目が短距離っていうのもあって、やっぱりテンポの速さとかスタートとかターン後の泳ぎの初速だと思うんですけど、200メートル個人メドレーではあんまりそこは活かせないなぁって自分的に思うんですけど、 テンポ上げても楽に泳げるような泳ぎができたら 1番いいなって思います。得意種目は自由形なんですけど、 200メートル個人メドレーの中の自由形は結構遅くて、それは最後なのでばててしまって遅いっていうところなので、まずは体力を強化して、自分の強みである自由形をもっと活かせるようにしていきたいっていうところです。苦手種目は背泳ぎなんですけど、関カレでは背泳ぎで頑張りすぎてしまって、タイムも遅いのに体力も使いすぎてしまうっていう感じだったので、もっと楽に早く泳げるように練習していきたいです。
ーー200メートル個人メドレーは、どういうレースプランや配分で泳ぐか考えていらっしゃいますか
松村 関カレでの反省も活かして、バタフライと背泳ぎでそんなに力を使いすぎずに、今と同じくらいのタイムでいきたいなと思ってます。その分の力を平泳ぎとクロールに持っていって、もっと後半も速いタイムで泳げたらいいなと思ってます。
インカレについて
ーー出場種目と、それぞれの目標をお願いします
木崎 インカレは200メートルと400メートルの個人メドレーに出場します。200メートルの目標はさっきも言ったようにベスト更新というところで、できたらB決勝に残りたいって思いがあるんですけど、年によってB決勝ラインは結構左右されるし、当日までわからないので、それはいったん置いといて。ベスト更新というのが一番大きい目標です。400のほうはベストに近いタイムで泳ぎたくて、最近は後半があまり満足のいくタイムで泳げてないので、しっかり後半まで落としすぎずに泳ぎ切って、200メートルにつなげるのが目標です。
高橋 私はインカレで200メートル個人メドレーと100メートルバタフライに出場します。どちらも目標は自己ベストを更新することです。具体的なタイムでいうと、200の個人メドレーは2分20秒台を狙っていて、100のバタフライは1分1秒台を狙っています。そのためには私の中では、得意のバタフライを頑張り過ぎないっていうところが、ひとつ鍵になるかなって思っていて。苦手な平泳ぎまでになるべく体力を使いすぎずに、個人メドレーの方は前半楽に速くということを意識して、後半の2種目に繋げたいと思っています。100メートルバタフライの方も、私の場合結構 200メートル個人メドレーのバタフライと100メートルバタフライの前半は同じぐらいなんですけど、その同じぐらいの感じで入って、ラスト15メートルのきついところも粘れたら、目標タイムはクリアできるんじゃないかなと思ってます。
松村 200メートル個人メドレーに出場します。目標は2分23秒を出すことです。内容としての目標は最後のクロールで32秒台で泳ぐことなんですけど、それを達成するには自分の強みであるテンポをしっかり上げて、最後耐えられれば達成できるかなと思うので、最後のクロールの32秒台が目標です。
ーー目標に対し重点的に取り組んでいることは
木崎 2個あって、200メートル個人メドレーで後半落ちてしまうというところで、根本的な持久力が足りないから落ちちゃってるのかなと思ったので、400を耐えられるような体力をつけようっていうのを意識しています。あとは結構それの対局なんですけど、200の個人メドレーでは自分はペースをずっと守ってるからこそ、前半タイムが速いほうがトータルのタイムも速くなるっていう傾向にあるので、ウエートトレー二ングとか普段の陸上でのトレーニングを増やしていたり、あとは練習でスピードの部分を意識したりして、前半から速いスピードで入れるようというのを意識して取り組んでいます。
高橋 一番は練習の質、練習に対する自分の納得度ができるだけ高くなるようにしてるというところだと思います。インカレまではもう大学の授業とかもない状態で、普段よりは生活リズム的にも余裕があると思います。その中で練習回数も普段よりは少し増えているので、その中で1回1回ちゃんと出し切れるようにっていうところを今意識しています。水中でなにかこれを変えるっていうことはあまりしてないんですけど、生活面でいったらちゃんと寝るとかそういう睡眠時間だったり、体のケアとか結構大事にしてます。それって練習でのパフォーマンスを上げるためには必要なことなのかなって思ってるので、いつも以上にそういったところは気をつかってやっています。
松村 今強化してるのは体力面なんですけど、それだけではなくて、 レースで実際に泳ぐペースを体に染み込ませるっていうのも大事かなと思って意識してやってます。そこができれば体力がめちゃくちゃつかなくても、後半耐られるんじゃないかなって思うので、あと1か月でそこら辺ができるんじゃないかなと思うので、自分が実際にインカレで泳ぐようなペースで練習を重ねていければいいかなって思います。
ーー早稲田の注目選手を教えてください。早稲田以外の選手もいらっしゃれば挙げていただきたいです
木崎 早稲田の選手で注目してるのは、一人に絞れないんですけど、50、100の自由形に出る3人で、船越(彩椰、スポ4=東京・淑徳巣鴨)、内田(さくら、スポ3=和歌山・向陽)、二宮(歌梨、教3=東京・早実)です。理由はまず単にフリーの短距離ってかっこいいから、すごい憧れなので楽しみにしてるっていうのが1つ目です。2つ目は、その3人は最近すごいベストタイムを更新したり、 ベストに近いタイムで泳いでいることが多いから、インカレでも例えば決勝に3人で残ったりとか、そういうのも全然ありえるから楽しみだし、私も結構当日までドキドキしてます。なのでその3人に注目してます。 早稲田以外だと、法政大学の岡村梨香選手に注目しています。理由はこの間関東学生選手権があったんですけど、そこで大幅にベストタイムを更新していて、そのタイムもすごい速いからっていうところです。自由形だとユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)の代表の選手とかも出るんですけど、 全然その選手と遜色ないタイムで泳いでいたので、当日インカレ本番もどうなるのかなっていうので注目しています。
高橋 早稲田の選手で注目してるのは女子の400メートル自由形に出る、松﨑(りん、人3=東京・日大二)、青木(虹光、スポ2=群馬・明和県央)、竹澤(瑠珂、スポ1=東京・武蔵野)の3人です。400メートルに限らず、800も200も速い選手たちで、最終日にある4× 200メートルリレーにも選ばれるような、すごい速い選手たちなんですけど。速いのに自己ベストも更新したりして、その3人で一緒に切磋琢磨するっていうところが、早慶戦のレースでも見られたと思うのですごい注目してます。インカレでも、3人が決勝に進んでおそらく早稲田で3枚残りするんじゃないかなっていうところでも注目しています。早稲田以外では3月まで一緒のクラブで練習してた青山学院大学の澤響花選手です。3月まで練習してたんですけど、その月の日本選手権でユニバーシアードの代表に選ばれたっていうところで注目しています。一緒に練習してるけど練習も速いしレベルも高い選手で、しかも日本選手権でも自己ベストを出して、その先の試合とかでもベスト出したり。(ユニバーシアードの)本番では決勝には惜しくも進めなかったんですけど、大舞台でも力を発揮するというところで注目しています。背泳ぎは結構速い選手、その代表に選ばれてなくても速い選手がいっぱいいて、もちろん早稲田にもそれに並ぶような選手がいると思うので、女子の背泳ぎも注目してみています。
松村 楽しみにしてるのは竹澤の200メートル自由形なんですけど、この前行われたユニバーシアードの大会でも1分58秒っていうタイムでベストを出してて、そのタイムだと結構優勝も狙えるタイムだし、一緒に普段は練習してないんですけど、たまに早稲田で練習してるのを見ても、練習メニューは違うんですけど、 すごい距離を泳いだ後で元気ですごいなぁっていっつも思ってるのでなんかもっとすごいタイムを出してくれるんじゃないかなって いうので楽しみです。

対談中の松村
ーーインカレの意気込みとその後の長いスパンでの意気込みをお願いします
木崎 インカレの目標は200でベスト更新というところです。インカレは最後になるので、もちろんタイムも大事だしそこは絶対狙っていくんですけど、最後の試合を楽しんで終わりたいなっていうのがあるので、みんなの応援とか、レース以外の部分でも試合の空気や雰囲気を楽しめたらいいかなと思います。
高橋 インカレで200メートル個人メドレーと100メートルバタフライの両方で自己ベストを更新することが目標です。そのために得意のバタフライも活かしつつ、後半の泳ぎもうまく泳いでいきたいと思っています。インカレ後のその先の目標は今決めているのが、100メートルバタフライで日本選手権のタイムを突破するというところです。現状、100メートルであと1秒縮めなきゃいけないんですけど、来年には4年生になって、その先年の見通しがあまり立ってない部分もあるので、まずはあと半年で100メートルで1秒縮めることを目標にしてます。私の同期はみんな日本選手権を切るような選手ばっかりなので、私が切ったらきっと同期全員で日本選手権に出られるんじゃないかなって思ってます。
松村 インカレの目標は2分23秒を出すことです。長いスパンでの目標は、インカレが終わった後は自由形の短距離に戻る予定なので、 50メートルと100メートルの自由形でジャパンオープンのタイムを突破することが目標です。なんですけど、インカレ終わった後もしっかり4泳法を強化できるようにもしていきたいです。
ーーありがとうございました!
(取材・編集 神田夏希)
◇木崎京香(きざき・きょうか)
2003(平15)年5月2日生まれ。168センチ。東京・早稲田実業高出身。政治経済学部4年。「鬼滅の刃」の映画を見に行ったという木崎選手。映画は1人で見に行って、終わった後感傷に浸るのが好きだそうです!
◇高橋実花(たかはし・みか)
2004(平16)年5月5日生まれ。166センチ。宮城・仙台二華高出身。教育学部3年。読書が好きな高橋選手。対談での話し方から、知的な感じや表現の仕方が上手なことが伝わってきました!
◇松村千桜(まつむら・ちさ)
2005(平17)年11月3日生まれ。158センチ。長野・佐久長聖高出身。人間科学部2年。アニメが好きという松村選手。最近は「桃源暗鬼」というアニメを見ているそうです!