【野球】大量22得点で定期戦大勝 清宮は5安打の活躍/高麗大定期戦

野球

高麗大学校定期戦 7月29日 安部球場

TEAM 合計
高麗大
早大 × 22

 韓国・高麗大との定期戦に挑んだ早大は、打線が爆発し、2桁得点で快勝した。打っては清宮福太郎(社4=東京・早実)が6打数5安打と好調ぶりをアピール。投げては先発の高橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)が5回9奪三振と相手の強力打線を寄せつけなかった。

 試合前のセレモニーでは両チームが秋シーズンに向けてエールを交わした。早大の先発マウンドには高橋煌が上がる。初回、ヒット1本を許すも後続を切り無失点で切り抜けた。ピンチを背負ったのは2回。中軸の5、6番を連続三振で抑えるも、ショート渋谷泰生(スポ4=静岡)が難しいバウンドに対応できず、二死から出塁を許した。ここで次の打者に適時二塁打を打たれ先制点を献上。続く打者に対し死球を当てピンチを広げたが、何とか踏ん張り1失点でこの回を終えた。結局、高橋煌は5回を投げて9奪三振、1失点の投球となった。

先発した髙橋煌

 打線は先制を許した2回、この回先頭の清宮の中前安打を皮切りにチャンスを作ると、髙橋海翔(スポ2=山梨学院)の犠打が投手の送球エラーを誘い、1点を返す。さらに吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)の適時打などこの回打者8人で3得点を挙げた。

適時打を放った吉田瑞副将

 その後も4回には3連続四球で好機を作ると、相手の守備のミスの間に得点。その後も渋谷や清宮の適時打など3連続ヒットと4つの四球が絡み、一挙に9点を奪った。また、6回には高橋海の逆方向、ライトへのホームランや大内碧真(スポ3=埼玉・浦和学院)の適時三塁打を含め6点。7回には単打で塁を進め4得点を挙げた。

本塁打を放った髙橋海

 投手陣は6回から継投に入る。池淳史(文2=東京・早実)は、一塁に入った高橋海の一二塁間のライナーに飛びつくファインプレーにも助けられテンポよく3人で斬ってとる。佐宗翼(スポ1=石川・星稜)や倉光条(教3=東京・早実)も1失点ずつを許しながらも後続をしっかりと打ち取り、22-3で夏季オープン戦と通じて3連勝となった。

リリーフした倉光

 27日の日大戦で浮き彫りになった「チャンスでの一本」という課題を、この日はしっかりと修正しコースに逆らわないバッティングで得点の山を築いた。また、守備で前回あがった失策の多さをしっかりと改善し堅実な守備をみせた。南魚沼キャンプまで残りのオープン戦は4試合。秋に向けた鍛錬とアピールが続いている。

(記事 鳥越隼人、写真 鈴木拓紀)

コメント

清宮福太郎(社4=東京・早実)

ーーチームとして試合を振り返っていかがですか
  皆がボール球を振らずに、打つべき球にスイングをかけることができて結果が出ていたので、基本的なところを徹底しながら結果を出したというところがチーム全体として良かったかなとバッティングに関しては思います。

ーーこの試合で5安打放ちましたが、バッティングを振り返っていかがですか
 今日はチームもそうでしたが自分自身もスイングかけるべき球をしっかり振ることができて、ストライクはストライクでも厳しい球や振らなくていいストライクはしっかりと見逃せたので、打席内でがっつかない感じが今日の結果につながったかなと思います。

ーー今日は守備につかれていましたが
 日々の練習から準備しているつもりで、そこまで慌てることなく守備もできたかなと思っています。

ーーこの夏の目標はいかがですか
 悔いが残らないように秋のシーズンに向けて、チームが優勝できるように、きつい夏ですが4年生として練習から引っ張っていけたらいいなと思います。

ーー次戦への意気込みを教えてください
 相手は誰であろうとやるべきことはチームとしても個人としても変わらないので、やるべきことをやってまた勝てれば良いかなと思います。

倉光条(教3=東京・早実)

ーー今日の投球を振り返っていかがですか
 点差が開いた展開での登板で、自分がやるべきことは0に抑えることだと思って1イニング目はいい形でいけたのですが、2イニング目は少し力みが出て四球から失点という形になってしまったので、そこは反省点というか次への課題です。一方で良い球や三振はあったのでそこは良かったなと思います。

ーー登板前の目標は
 元々7、8回投げる予定だったので、内容はともかく0に抑えて一人ずつコツコツとアウトをとっていこうと思っていました。

ーーご自身の持ち味を教えてください
 まっすぐの強さだったりキレ、伸び、質の部分が持ち味だと思います。

ーーこの夏の目標を教えてください
 キャンプにしっかり行って、キャンプ中の実践で結果を出して自分をしっかりアピールすることが目標です。

ーー次回登板への意気込みをお願いします
  無駄な四球からの失点というのが今日の試合でもあったので、四死球なく、ヒットを打たれても次を抑えるという粘り強い投球をしていきたいです。