春季早慶定期戦 6月29日 埼玉・早稲田大学所沢キャンパステニスコート
焼けつくような日差しが鋭く降り注ぐ埼玉・早稲田大学所沢キャンパステニスコートで、今年も春季早慶定期戦が開催された。ゲームは男子はダブルス7本、女子は3本、ともに9ゲームで行われ、早大はアベック優勝を果たした。
女子の1対戦目には山田菜乃葉(スポ3=埼玉平成)・岩田夏穂(スポ1=神奈川・日大藤沢)組が出場。ともにチャンスボールを確実に仕留め、大澤・皆上組に⑤ー1で勝利した。2対戦目の佐藤心美(スポ2=広島翔洋)・青木夕佳(スポ2=愛知・岡崎城西)組は、波多野・藤村組と対戦した。佐藤は際どいコースのボールも丁寧に処理し、コートを広く使って相手を翻弄(ほんろう)。青木も相手の打点を捉え、コースを突くネットプレーを見せ、⑤ー1で勝利を重ねた。3対戦目の高橋瑚子(スポ3=山口・岩国商)・村上茉悠(社3=宮城・東北)組は、終始フォローの隙を与えない鋭いプレーを展開。滝口・竹内組にストレートで勝利し、③ー0で早大の勝利となった。

試合中の浅見
男子の1対戦目は浦濱大牙(教2=東京・早実)・大竹公陽(社2=千葉・昭和学院)組。2人はゲーム入りからサーブレシーブを生かした攻めたラリーを展開し、最初の2ゲームをモノにする。3・4ゲーム目はどちらもデュースになったが、決定力が光り、さらに2ゲームを追加。そのまま5ゲームも奪い、小林・笹川組にストレート勝利を収め、後続を勢いづけた。2対戦目の浅見竣一郎(スポ2=宮城・東北)・安達宣(スポ2=奈良・高田商)組はサービスエースを連発し、4ー0で1ゲーム目を奪取。ラリーに緩急をつけながら鋭いショットを繰り出し、たった数点しか与えず、わずか10分ほどでストレート勝利を挙げた。

試合中の伊藤
3対戦目の髙田淳貴(政経3=東京・早実)・松本翔太主将(スポ4=香川・尽誠学園)組の相手は5月の関東学生選手権でベスト4入りを果たした小池・村田組。サーブから始まった1ゲーム目を4ー0で難なく取ったものの、2ゲーム目では相手も本領を発揮し、デュースを決め切れず1ー1に。後衛同士の激しい打ち合いに、両前衛も攻撃的に絡んでいく。苦しい攻防戦が続くも、髙田・松本組はゲームカウント3ー4からファイナルへ持ち込んだ。しかし、ファイナルでは序盤の3点連続失点が響き、4ー⑤(F2ー7)で惜しくも黒星となった。4対戦目はダブル前衛の平田泰一(教2=埼玉・川越東)・伊藤幹太(法1=東京・早実)組。コート前方でテンポよくボールをさばき、3ー0とリードを重ねていく。4ゲーム目は初歩的なミスが続き落としたが、5・6ゲーム目ではしっかり立て直し、⑤ー1で勝利した。

試合中の飯干
勝てば早大の勝利が確定する5対戦目には小幡泰雅(スポ4=山口・宇部)・蛯谷誠也(法2=静岡・清水東)組が出場。1ゲーム目から何度もデュースが繰り返される展開になったが、相手の攻勢を跳ね返せず、先行される。しかし、流れを相手に渡すことなく、小幡が巧みにラリーを操る。蛯谷のモーションが冴える場面も多く見られ、5ゲーム連続で勝ち取り、⑤ー1で早大の勝利を決定づけた。6対戦目には平岩稜将(教3=愛知・岡崎)・渡健博主務(スポ4=山口・徳山)組が出場し、終始主導権を握ったプレーを披露。渡がサービスエースを決めるなど、サーブレシーブを巧妙に生かし、ストレートで勝利を持ち帰った。最終7対戦目には根田大地(スポ2=北海道科学大高)・飯干開生(社3=東京・早実)組が登場。1ゲーム目を4ー0で取り、流れを引き寄せると、続けて5ゲームを連取。根田のコースを狙ったストロークと、飯干のダイナミックなネットプレーがかみ合い、⑤ー0で快勝を収めた。結果、⑥ー1で早大が優勝を果たした。
男女ともに優勝という結果を収めた春季早慶定期戦。各々が自分の持ち味を再確認し、修正点を見つけることができた。東日本インカレまで、いよいよ残り1週間を切った。団体戦では昨年の悔しさを晴らし、個人戦では1組でも多く、インカレの出場権をつかんでほしい。早大勢はそれぞれの力を帆に結集し、大海原へ力強く漕ぎ出していく。
(記事、写真 佐藤結)
結果
▽女子
対慶大 ③ー0
山田・岩田⑤ー1大澤・皆上
佐藤・青木⑤ー1波多野・藤村
高橋・村上⑤ー0滝口・竹内
▽男子
対慶大 ⑥ー1
浦濱・大竹⑤ー0小林・笹川
浅見・安達⑤ー0松本・灰佐
髙田・松本4ー⑤小池・村田
平田・伊藤⑤ー1横田・中田
小幡・蛯谷⑤ー1熊谷・田村
平岩・渡⑤ー0庄司・小林
根田・飯干⑤ー0小澤・関根