ゲームオール「14-16」の死闘 エース・濵田一主将 最後の関東学生を32強で終える

卓球男子

関東学生選手権 6月26~28日 埼玉・所沢市民体育館

 関東学生選手権は2日目を迎え、男子シングルスのランク決定戦までが行われた。第1シードの濵田一輝主将(スポ4=愛知・愛工大名電)は、ランク(ベスト16)決定戦で日大のレギュラー選手を相手に苦戦する。互いに譲らないまま試合が進み、フルゲームデュースまでもつれる大激闘の末惜しくも敗北。今大会シングルスを32強で終えた。

試合に敗れ、悔しさをにじませる濵田一主将

 昨年2位に輝いた濵田一主将は、第1シードを獲得し5回戦から登場。初戦は固さもあったか相手に1ゲームを許したが、安定感のあるプレーを見せ3-1で勝利した。続く6回戦の相手は、リーグ戦で接戦を演じた日髙(駒大2年)。出だしから先手を取り、相手のダイナミックな両ハンドを封じ込め得点を重ねていく。最後まで試合の主導権を握り続け、終わってみれば3-0の快勝。ランク決定戦へ駒を進めた。

チキータする濵田一主将

 勝てばランク(ベスト16)入りとなる重要な一戦で立ちはだかったのは、台湾代表経験もある難敵・王(日大2年)。持ち上げた球を上から散らされる苦しい展開が続き第1ゲームを落とすが、脚を使った粘り強いプレーが光り第2ゲームを奪い返す。その後は両者一歩も引かず、互いに1ゲームずつを分け合いフルゲームとなった。

スタンドへガッツポーズする濵田一主将

 最終第5ゲームは立ち上がりから追いかける展開に。なかなか相手の背中を捉えられず4-8まで追い込まれたが、武器である強烈なフォアハンドをねじ込み逆転に成功する。10-9でマッチポイントを握った濵田一主将はフォア前へ巻き込みサービスを放つが、相手の勇気あるフリックがレシーブエースに。ここから手に汗握るデュースへ突入した。その後14-13で4度目のマッチポイントを握った濵田一主将は強気にロングサービスを狙うも、ここで痛恨のサービスミス。流れが相手に渡ってしまう。スコアは14-15となり、最後はフォアストレートへ振られたボールに飛びつくもネットを超えず。2-3、最終スコア14-16でベスト32敗退となり、濵田一主将の最後の関東学生が終わった。

試合を終えた濵田一主将

 初出場から3年連続で表彰台に登り続け、ラストイヤーこそはその頂点をと臨んだ今大会。日大スタンドから歓喜の声が鳴り響く中、試合後のコートには顔を覆い悔しさを噛みしめる早大エースの姿があった。その実力とみなぎる闘志で、1年時からチームをけん引してきた濵田一主将。最後の関東学生シングルスは悔しい結果で幕を閉じたが、キャプテンとして挑むラストイヤーはまだ終わらない。全国の舞台で、そして正真正銘最後のリーグ戦でリベンジを誓う。

(記事 三浦佑亮 写真 三浦佑亮、田中瑠花)

試合結果

濵田一輝主将(スポ4=愛知・愛工大名電)

5回戦 ○3-1加藤(明大)
6回戦 ○3-0日髙(駒大)
7回戦 ●2-3王(日大)
ベスト32