新人戦 6月28日 東伏見アメリカンフットボール場
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 8 | 14 | 6 | 0 | 28 |
日体大 TRIUMPHANT LION | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
前週の完封勝利から1週間。早大BIG BEARSは、昨年の新人戦、2点差で惜敗した日体大TRIUMPHANT LIONとのリベンジマッチに臨んだ。試合は立ち上がりから早大がテンポ良く攻撃を展開。RB藤野克海(国教1=京都・立命館宇治)のランで先制のタッチダウン(TD)を挙げると、WR永目優(政経1=北海道・北嶺)へのパスも立て続けに成功し、前半に14得点を重ねた。後半は相手ディフェンスが粘りを見せる場面もあったが、早大のディフェンス陣が堅い守りで主導権を渡さず。新人戦2試合連続の完封勝利を収めた。
エンドゾーンへ駆け抜けるRB藤野
早大ディフェンスからゲーム開始。相手はランプレーで1stダウンを更新するも、DB神鳥虎太郎(スポ1=千葉日大第一)が相手QBのパスを読み切り、鮮やかなインターセプトを決める。これが流れを早大に大きく引き寄せた。直後のオフェンスシリーズでは、RB藤野とRB若林奏(文1=茨城・茗渓学園)によるランプレーを軸に着実に前進。QB宮本陽太朗(教1=東京・早大学院)からTE鳩場柊介(教1=大阪・高槻)へのパスも決まり、エンドゾーン目前まで攻め込む。相手のフィジカルに押されQBが投げづらいシーンもあったが、最後はRB藤野がインサイドゾーンを突破しTD。ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)ではWR吉野倫太(教1=千葉・東邦大東邦)がエンドゾーン際でパスをキャッチし、2点を追加した。続く相手のドライブは、早大によるファンブルリカバーで即座に終了。その後も早大オフェンスはランとパスを織り交ぜ、敵陣深くへと攻め込む。第2クォーター(Q)序盤には、WR永目がディフェンスのマークを受けながらもボールをキャッチし、パスTD。スコアを14-0とした。ディフェンスでもLB木嶋浩平(スポ1=神奈川・鎌倉学園)、DB原大治(創理1=東京都市大付)がロスタックルを決め、プレッシャーを与え続ける。WR吉野へのパスでロングゲインを獲得すると、RB池本琥太郎(スポ1=東京・足立学園)がゴール前1ヤードまでボールを運び、再びRB藤野が押し込んでTD。前半最後のディフェンスシリーズでは、QB八木謙青(1年)が投じたロングパスが通り、自陣深くまで侵入されたものの、LB遠藤暖心(スポ1=大阪・高槻)が相手のランプレーに正面から激突。得点を相手に与えず、前半を22-0とリードして折り返した。
パスを出すQB宮本
後半は、早大オフェンスから再開。1プレー目でRB若林が中央を鋭いて突破し前進すると、QB大橋廉太郎(商1=東京・早大学院)からTE山口仁誠(法1=東京・早大学院)へのパスでロングゲイン。敵陣2ヤード地点からRB藤野がこの日3本目となるTDを決めた。PATではスナップミスにより得点とはならなかったが、28-0と大きくリードを広げた。第4Q開始直後には、2ndダウンで相手にインターセプトを許し、ターンオーバーを決められてしまう。その後は両チームの守備が機能し、互いに決定打を欠く展開が続く。終盤には、敵陣10ヤード付近から始まるチャンスを迎えたが、反則で5ヤード罰退もあり、得点にはつながらず。守備ではDB岡田朝陽(政経1=東京・駒場東邦)が相手のパスに鋭く反応し、インターセプトを狙う姿勢も見せるなど、堅い守備で守り切り試合終了。28-0で新人戦2戦連続の完封勝利となった。
2戦連続で完封したディフェンス陣
昨年は僅差で敗れた相手に、序盤から主導権をにぎっての快勝。攻守両面で1年生ながら堂々としたプレーを披露した。それでも、この試合複数のTDという活躍を見せたRB藤野は「もっとフィジカル面などで向上しないといけない」と意欲を見せる。秋の本格シーズンに向け、さらなる底力強化が期待される。
(記事 大村谷芳 写真 荒川聡吾、高橋彗人、堤健翔)
得点経過 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
早大 | 1 | RUN | #26藤野 | P | #1宮本→#6吉野 | G | 8-0 |
早大 | 1 | PASS | #1宮本→#17永目 | P | NG | 14-0 | |
早大 | 2 | RUN | #26藤野 | P | #1宮本→#3犬塚 | G | 22-0 |
早大 | 3 | RUN | #26藤野 | P | NG | 28ー0 |
コメント
QB/DB 宮本陽太朗(教1=東京・早大学院)
ーー試合を振り返って
前半のオフェンスはすごくテンポの良いドライブができていました。全員が一つ一つ役割をこなして、全員でとった点数が積み重なって良かったと思います。
ーー前半と後半、それぞれのオフェンスを振り返って
前半の方はテンポが良く、また流れも良く、みんなの気持ちが一体化していたと思います。
ーーオフェンスの出来は全体的にいかがでしたか
今日の試合では自分のスローが少しずれたりしたこともありましたが、レシーバーがそれに合わせてくれたり、OLすごく良くて、みんなでとった点数が良い結果につながったかなと思います。
ーー1年生の部員の雰囲気を教えてください
今年はとても人数が多くて、仲間たちで活気にあふれているので、未来がとても楽しくなる予感がします。
ーー今後への意気込みをお願いします
1年生としては新人戦が終わって、今後上級生に合流するかたちになりますが、3年後に自分達の代で甲子園ボウルで優勝できるようになること、そして来年や再来年もこの学年の選手が出場することで甲子園ボウルにチームとして近づければ良いなと思います。
RB/LB藤野克海(国教1=京都・立命館宇治)
ーー試合を振り返って
前回の試合で緊張はとけましたが、日体大さんは体格が大きいということもあってどうしようかなというほどよい緊張はありました。でも1プレー目からみんなで押し切ったという感じです。素晴らしい試合だったと思います。
ーースピード感のあるゲームで、複数のTDを決めました
もう感謝ですね。最終的に決めたのは僕ですが、まずライン、フルバックの人が相手をブロックしてくれて取れたTDだと思います。次からもみんなで取りたいと思います。
ーー技術面で意識したことは
僕は4年生の安藤さん(安藤慶太郎副将、社4=東京・早大学院)や長内さん(長内一航、文構3=東京・早実)が憧れですが、まだ先輩たちのようにスピードがありません。僕はRBの中では比較的身長が高いほうなので、フィジカルを生かしたプレーをしようと思っていました。
ーー新人戦の手応えは
新人戦のためにずっと今まで2ヶ月間、筋トレなどをして、懸けてきたので、詰め込んだ試合が実ってTDにつなげられて、成長できたと思います。反面、これからは先輩たちと合流するのでもっとフィジカル面などで向上しないといけないというふうには感じました。
ーー一方のディフェンスは2戦とも完封、ディフェンス面でのMVPは
僕が見ていた範囲ですが、遠藤(遠藤暖心、スポ1=大阪・高槻)が4thダウン1ヤードでの中のランプレーを止めてくれたのが本当に良かったです。それがオフェンスにもつながりましたし、どんどん早稲田の流れにつなげてくれたので、すごかったと思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
僕はまだ1年生なので、これからフィジカル面もメンタル面も鍛えていきたいです。先輩たちのように熱く、早稲田が日本一を取れるように、先輩たちをサポートして貢献したいと思います。