新人戦 6月21日 東伏見アメリカンフットボール場
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
早大 BIG BEARS | 8 | 0 | 6 | 0 | 14 |
桜美林大 THREE NAILS CROWNS | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東伏見にて行われた新人戦第1戦。第1クォーター(Q)終了間際、早稲田大学がFB野田優太郎(教1=東京・早実)のタッチダウン(TD)で先制。その後は両チームともディフェンスが粘りを見せ、スコアボードが動かない時間が続いた。第3Qには相手にレッドゾーンまで攻め込まれるピンチもあったが、早大ディフェンスが粘り強く踏ん張り無失点で切り抜ける。最終Q、見事なランプレーが続き、RB遠藤暖心(スポ1=大阪・高槻)が2本目のTDを奪取。14-0で完封勝利を飾った。
この試合TDを決めたWR遠藤
試合は早大ディフェンスからスタート。DB後藤伊吹(文構1=東京・城北)のタックルで相手のパスを一度は阻止するも、パスインターフェアの判定で罰退。しかし、直後にはLB木嶋浩平(スポ1=神奈川・鎌倉学園)の的確なプレーもあり、相手の1stダウン更新を許さなかった。早大初回の攻撃では、更新なしに終わるが、守備陣の安定した対応が試合の流れを整える。2度目のオフェンスシリーズでは、WR吉野倫太(教1=千葉・東邦大東邦)へのパスとRB出口弥生(人1=東京・本郷)のランプレーで初の1stダウンを更新。WR永目優(政経1=北海道・北嶺)やRB藤野克海(国教1=京都・立命館宇治)も着実に前進し、相手ディフェンスの反則も絡んで敵陣奥深くへ侵入。最後はFB野田が中央突破でエンドゾーンに飛び込みTD。さらにWR内田峻介(商1=東京・早大学院)がポイント・アフター・タッチダウン(PAT)を確実に決め、8-0で第1Qを終える。続く第2Qは、両チームのディフェンスが一歩も譲らない展開に。早大オフェンスはQB大橋廉太郎(商1=東京・早大学院)の冷静な判断でWR吉野へのパスを成功させるも、相手にQBサックを喫する場面もあり、OL陣の課題も露呈。守備では、DB後藤が果敢にロスタックルを決め、次第にリズムを取り戻す。試合の流れをさらに引き寄せたのは、LB塚野敢大郎(社1=東京・早大学院)によるインターセプト。相手のオフェンスに綻びを生じさせ、主導権を渡さなかった。
奮闘するディフェンス陣
後半開始、QB杉山大河(スポ1=岐阜)がパスプレーを中心にゲームを展開する。しばらくは両チームとも決め手を欠く展開が続くが、相手のエースWR小林元気(1年)へのパスが通り始め、早大は防戦を強いられる。立て続けに1stダウンを更新され、レッドゾーン目前まで押し込まれるも、DB陣の集中したパスカバーで立て直し、TD寸前での4thダウンを守りきるビッグプレーが飛び出す。この場面での粘り強さが、試合の流れを再び早大に引き寄せた。さらにDL野田の気迫のタックルが火付け役となり、オフェンス陣がランプレーでテンポをつかむ。RB若林奏(文1=茨城・茗渓学園)がアウトサイドのギャップを鋭く突き、2度のビッグゲインで大きく前進。最後は、QB宮本陽太朗(教1=東京・早大学院)からRB遠藤がショートパスをキャッチし、そのままサイドライン際を駆け抜けてエンドゾーンに飛び込み、勝負を決定づけるTDを記録。14-0とリードを広げた。試合終盤、相手も4thダウンギャンブルやWR小林への連続パスで反撃を試みるが、早大のDL村上遼宇(法1=東京・麻布)が決定的なQBサックを決めるなど、ディフェンス陣は最後まで集中を切らさず。結果、2本のTDを守りきり、14-0で完封勝利を達成した。
パスを出すQB大橋
1年生主体のフレッシュな布陣で臨んだ新人戦初戦。各ポジションで光るプレーが続出し、個々の実力とチームとしての結束力が随所に表れた内容となった。次戦以降のさらなる成長と活躍に注目だ。
(記事 大村谷芳 写真 三浦佑亮、土橋俊介)
得点経過 | |||||||
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TEAM | Q | PLAY | PLAYER(S) | PAT | PLAYER | G/NG | スコア |
早大 | 1 | RUN | #98野田 | P | #0大橋→#8内田 | G | 8-0 |
早大 | 3 | RUN | #2遠藤 | P | #1宮本→ | NG | 14-0 |
コメント
RB/LB遠藤暖心(スポ1=大阪・高槻)
ーー試合を振り返って
とても久しぶりの試合で、胸熱な感じがすごく楽しかったです。
ーーオフェンスチームの目標は
僕は変に考えすぎると、思ったように動けないのでボールを持ったら、目の前の相手を見て思いっきりかまそうと思っていました。倒れる時とかもタックルを受けて、倒れる向きによって体の分の距離が負けてしまうので、そうならないように絶対に常に前に一歩踏み出す、1ヤードでも奥に出るという心がけでやっていました。
ーーランプレーが続いTDを決めました、振り返って
目の前に必死だったのですが、(ボールを)持ったらやってやろうと思っていたのが、TDにつながったのは良かったです。みんなが一つひとつつないだボールなので、みんなで取れて良かったなと思います。
ーーディフェンスが無得点で抑えた、仲間のプレーはいかがでしたか
そうですね。村上(遼宇、法1=東京・麻布)がとても強くて、QBサックという結構ビッグプレーを立て続けにやっていて、2ヶ月くらい練習してきた成果がみんなすごくできていて「胸熱」でした(笑)。自分も頑張ろうと思える刺激になりました。
ーー次戦に向けて意気込みをお願いします
来週は全プレーでTDに持っていったりとか、ディフェンスに出たら、全プレーをロスタックルできるくらいの気合を持って臨みたいです。1週間取り組んでめちゃくちゃ活躍したいと思います!
RB/DB齊藤高士朗(法1=東京・早大学院)
ーー試合を振り返って
練習の時間から、基本的なスタンダードの部分でしっかり自分たちができることを日本一レベルで取り組もうというのは全員でやっていたので、今日も良いプレーがたくさんありました。ただ、まだまだチームとして雰囲気を上げていけると思うのでそこに関しては、次戦に向けて頑張って取り組んでいきたいと思います。
ーー新人戦リーダーとしての心掛けは
高校時代も主将だったこともありますが、全体を広く見て、心を真ん中に置くというか、一人ひとりにコミュニケーションを取ることを意識していました。あくまで新人戦は、お祭りのような位置づけの部分がありますが、自分たちはBIG BEARSの一員、日本一を目指すチームの一員というところを意識して、スタンダードを上げようというところで、最後の走る部分でやり切るところなど意識しようということを声掛けしていました。
ーーディフェンス、オフェンスそれぞれの活躍はいかがでしたか
オフェンスは前半と後半を含めて、2つのTDということで、時間が短い中で、もう少し点を取りたかったなというのはあります。ただ、OLの最後までやり切るというところのドライブだとか、RBのTDというところで結構練習の成果が出たかなと思います。ディフェンスに関しては、特にディフェンスラインの激しいラッシュや1対1のところでしっかり勝つという部分で、ある程度やれたかなとは思います。そこに関しては、まだまだハードにプレーできると思うので、意識して激しくやっていきたいと思います。
ーー今日のプレーでMVPは
プレーの部分でいうとDL村上くん(遼宇、法1=東京・麻布)のロスタックルです。ずっとラッシュを続けていて、タックルまで行くというところですごくディフェンスで目立っていたので今日のMVPだと思います。
ーー次戦に向けて意気込みをお願いします
僕はコンディションが整っていなくて、次戦からの出場になりますが、できることをとにかくやりながらチームを引っ張って、次戦に向けて調整して頑張りたいと思います。