第101回日本選手権水泳競技大会
2025年6月6日(金)
横浜国際プール
試合結果
チーム | 1P | 2P | 3P | 4P | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
稲泳会 | 1 | 1 | 3 | 2 | 7 |
日体大 | 6 | 8 | 5 | 6 | 25 |
得点者
斎藤2、醍醐1、古谷1、加納(恒)1、加藤1、簗瀬1
第101回日本選手権水泳競技大会水球競技(日本選手権)が6月6日から6月8日にかけて、横浜国際プールで開催された。稲泳会として4年ぶりの出場となった日本選手権。熱気に包まれた会場の中、初戦に挑んだ相手は、昨年第3位の強豪・日体大だ。序盤から、日体大の猛攻で失点が続き、前半を2―14で折り返した。第3ピリオド(P)では、連続得点で勢いづくも、相手の徹底されたディフェンスに屈し、7−25で敗北を喫した。

ゴールを守る加納(凪)主将
激しいセンターボール争いを制したのは日体大。開始2分醍醐裕也(平22年度卒=埼玉栄)のシュートが弾かれるも、古谷典也(スポ4=東京・明大中野)が素早く反応。ゴール前で受け取った加藤旺道(スポ3=静岡・磐田)が冷静に押し込み、すくさま得点を奪い返した。しかしその後、流れが一気に相手のペースへと移り変わった。徹底されたディフェンスに攻撃の芽を摘まれ、そして日体大の速く精度の高いカウンターを浴びてしまう。日体大に5連続得点を許し、1ー6と大きくリードを許して第1Pを終えた。
続く第2P。センターボールからの速攻でさらに1点を追加した日体大は、勢いは止まらず、序盤から4連続得点。点差が大きく開いたところで、稲泳会は、すかさずタイムアウトを要求し、リズムを取り戻すべく再起を図った。タイム明け、簗瀬亮冴(スポ1=鹿児島南)が左サイドから打ち込み待望の2点目。しかし、その後も失点が続き、前半を2ー14で折り返す苦しい展開となる。

ループシュートを放つ斎藤
巻き返しを狙う第3P。カウンターから失点するも、3分相手の退水の場面、斎藤からのパスを受けた加納が右サイドから叩き込み得点すると、その直後、斎藤昴泰(スポ2=神奈川工)が右サイドからミドルシュート、続けて醍醐が鋭角からシュートで突き刺し、連続得点を奪った。だが再び守備が崩れ、失点。5ー19で最終ピリオドへと向かった。

ゴールを狙う醍醐
最終P。新たに投入された渡辺浩基(スポ4=東京・明大中野)がゴールを守り、連続セーブでチームを鼓舞。5分曵地孝太郎(令6年度卒=埼玉・秀明栄光)からのパスから古谷が力強いシュートを決め切った。続けて、斎藤が巧みなループシュートで2得点目を奪取。5分半加藤が相手の退水を誘発するも、得点に結びつけられず、逆にカウンターから痛恨の失点を許してしまう。最後まで諦めずに挑んだが、反撃及ばず7ー25で敗戦となった。
※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。
(記事・写真 指出華歩)
コメント
GK加納凪人(スポ4=三重・四日市中央工)
ーー初めての日本選手権でしたが、どのような思いで臨まれましたか
大学入学して初めての出場ということで、3年間毎回悔しい思いをして、この大会まで辿り着けなかったので、まず、ここに立てているだけで、グッと来るものがあります。あとは、この舞台でどれだけやれるのかを試したいなという思いで臨みました。
ーー日体大に対して、どのようなゲームプランを共有していましたか
日本1の大学なので、個の能力は、分が悪いと思っていたのですが、その中で、自分たちの水球のスタイルをどれだけ貫いて、どれだけ通用するのかを試して、その先についてくる結果を受け止めようという話を共有していました。
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
1ピリオド目でかなり点差が開いてしまって、力の差を見せつけられてしまったというところは、この先もまだシーズンが続くので、そこは振り返らないといけないところではありますし、まだまだこのチームには、伸び代があるのかなと思います。
ーー個人のプレーを振り返っていかがですか
個人的には、まずまずかなと思っていて、特に、相手の日体大に高校の同期でずっと一緒にプレーをしているメンバーがいたのですが、そのシュートは絶対に止めるという思いで臨んでいました。決められてしまったり、止めることができたりとあったので、また反省してこの先に繋げていきたいと思います。
ーーリーグ後半戦へ向けて
このチームで戦えるのもあと数ヶ月なので、目の前の一つ一つの試合をしっかり勝って、一戦必勝で、頑張っていきたいと思います。