関東学生春季リーグ 5月11日 東京・国士館大学多摩体育館
関東学生春季リーグ第7戦、2連戦目を迎えた早大は昨年春秋と勝ちが続いている日女体大との一戦に臨んだ。試合開始からシュートを打ち連続して得点を重ねていくが相手も得点を決め両者一歩も譲らない展開が続く。前半中盤から早大の体を張ったディフェンスが光り、点差を広げ15―11で前半を折り返す。4点リードで迎えた後半、速攻などのスピードのあるプレーで得点を量産し、リードを広げ30―24で白星を飾った。

ディフェンスをする山田(左)と杉浦(右)
早大のセットオフェンスから始まりシュートを打つも得点につながらず。しかしキーパーがはじいたボールを拾いきりライン際でシュートを決め、先制点をあげる。互いにシュートが決まり接戦となったが、作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)のセーブや運動量の多いディフェンスを機にリードが広がる。前半11分、倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)から井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)へのパスが繋がり得点。その後のプレーでは杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)と井橋の正面からの体を張ったディフェンスでシュートを打たせない。前半16分には再び井橋から杉浦へのパスが繋がりループシュートが決まる。これで早大が3点リードの展開に。前半22分には大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)が相手オフェンスのパスをカットし倉持がシュートを決め得点。前半21分から1点も相手に得点を与えず、15―11の4点リードで前半を折り返す。

ハイタッチをする井橋(左)と倉持(右)
リードを広げていきたい後半、倉持のパスが途中出場の兼弘真生(スポ1=神奈川・横浜平沼)へとつながりシュートを決め後半先制。後半4分には倉持による相手ディフェンスの足元を狙った下からのパスが6mラインで待ち構えていた兼弘に繋がり得点。1年生同士の息の合った連携プレーが得点を作り出した。後半6分には山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)がディフェンスに正面からぶつかられながらも速攻を決めると大野、倉持と連続でシュートを決め得点を量産。一気に10点リードの展開に。後半7分に日女体大がタイムアウトを要求しここから連続得点を許すも、選手個々人が攻めの姿勢を見せ果敢にシュートを狙いリードをキープ。しかし後半21分から日女体大の流れに持ち込まれ、6連続得点を許す。それでも途中出場の小原彩理(スポ4=東京・成蹊)が体を張ったディフェンスを見せる。4点リードを縮められたものの30―24で試合終了。攻めの姿勢と運動量の多いディフェンスを最後までみせリーグ戦4勝目をあげた。
試合後、立ち上がりから攻めることが出来たと選手たちは語った。前試合での60分間戦い抜くという反省点を生かし勝利をつかみ取った。次戦、競り合うことの多い因縁の相手桐蔭大との試合では目標の4位以上を達成させるべく白星をあげてほしい。
(記事 林朋亜 、 写真 片山和香)
結果
早大30ー24日女体大
前半
早大15ー11日女体大
後半
早大15ー13日女体大
スタメン
GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)
LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)
LB山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)
PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)
CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)
RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)
RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)
コメント

山野紗由(スポ4=北海道・釧路江南)
一一今日の試合を振り返って
前半はディフェンス守り切れなくて、シュートを決めては打たれという展開になってしまったので、そこは反省点です。昨日の後半の始まりが悪かったんですけど、今日はその立ち上がりがみんなで速攻まで持って行けたので、そこが良かったと思います。
一一ご自身のプレーを振り返って
昨日のプレーはあまり良くなかったので、今日は積極的に狙っていこうという気持ちで強気のプレーができたかなと思います。でも逆にさばくのが遅くなったり、自分に(相手ディフェンスが)寄っているのに周りを生かせなかったりしたので、そこは次戦までに修正してもっと良いプレーをしたいです。
一一1年生の活躍も目立ちますが、オフェンスディフェンスそれぞれ連携はいかがですか
今日は、自分のせいなんですけど亜優(杉浦亜優、スポ4=愛知・名経大市邨)が途中で離脱してしまって、代わって入ってきてくれた真生(兼弘真生、スポ1=神奈川・横浜平沼)がとても良いプレーをしてくれたと思います。ディフェンスの運動量もすごく良かったですし、オフェンスもドリブルで運んだり自分でどんどん攻めてくれたので、もちろん愛泉(倉持愛泉、スポ1=千葉・昭和学院)たちも含めてなんですけどすごく頼もしい1年生だと思います。
一一最上級生としてチームにどう貢献していきたいですか
新チームで最上級生になってから難しいなと思うところはあるんですけど、自分の役割はシュートをたくさん決めることなので、自分のシュートでチームに勢いをつけて盛り上げられるような選手になりたいと思います。
一一次戦に向けて意気込みを
絶対に負けられない試合ですし、早稲田は桐蔭と戦う時に競ることが多いので、ここしっかり勝ち点2を取り切って最終戦に弾みをつけたいと思います。

兼弘真生(スポ1=神奈川・横浜平沼)
一一今日の試合を振り返って
先輩が途中で痛めてしまって、急な出場で緊張したのですが、先輩たちがコートの中で励ましてくださったり、声掛けながらやってくださったので、安心してプレーできました。
一一シュートが決まった時の気持ち
サイドシュートも1本フリーシュートも入らなくて、結構落ち込んでいたのですが、シュートが入って1回は安心できました。
一一オフェンスをする上で難しかったこと
自分はまだフィジカルが全然無くてポストに入る上でやられ放題というかディフェンスに潰されてばかりだったので、やりたいようにプレーできるように自分のフィジカルを上げていきたいなと思いました。
一一次戦桐蔭戦への意気込み
どんな試合になるか分かりませんが、まずは先輩たちの応援やサポートを頑張って、また出場する機会があったら自分のプレーを最初から出せるようにしていきます。