関東大学トーナメント 5月11日 東京・駒大玉川キャンパス
駒大玉川キャンパスで関東トーナメント戦(トーナメント)が開幕した。1日目はフライ級の後藤誉雄主将(法4=東京・早大学院)、バンダム級の一丸陽将(スポ3=東京・早稲田)、ライト級の上田敦士(先理3=神奈川・浅野)、ライトウェルター級の鍜治将大副将(社4=大阪・明星) 、ウェルター級の小林響(文構2=東京・東大和南)の計5名が出場。上田、鍜治副将はRSC負け、小林は判定負け。後藤主将、一丸が見事勝利を収め、準決勝進出を決めた。

パンチを繰り出す後藤主将
最初にリングに上がったのは後藤主将。1ラウンド目からリング中央を取りながら、要所でパンチを決めて試合の流れをつかむ。続く2ラウンド目も後藤の勢いはとどまることを知らない。相手をコーナーに追い詰めると、ワンツーでダウンを奪い、そのままRSC勝ちを収めた。
続いて登場したのは一丸。1ラウンド目開始直後から激しいパンチの打ち合いになる。退がる場面も見られたが、ボディやアッパーをしっかりと打ち込む。やや疲れは見えるものの、第2ラウンドも両者の激しい打ち合いは続いた。一進一退の攻防は続き、勝負は最終第3ラウンドへ。一丸のパンチが相手にヒットし、勢いが弱まる。その隙を逃さずに攻め続け、右アッパーからの左フックで1度目のダウンを奪う。その後も相手に攻める隙を与えず、相手のセコンドからタオルが投げ込まれ、第3ラウンドABD勝ちとなった。
早大の3人目はライト級の上田。序盤は近い距離での打ち合い。第1ラウンド約45秒、上田の右フックが相手の顔面を捉える。相手選手が効いたところを逃さずに攻め、ダウンを奪った。しかしその後、相手の左フックからの右ストレートを顔面に受け、ダウンを奪われる。果敢に攻める上田だが、相手のパンチを被弾し、RSC負けとなった。

果敢に攻め込む小林
続く4人目はライトウェルター級の鍜治副将。第1ラウンド、長身でリーチ差のある相手に上手く攻め込むことができない。積極的に距離を詰めにいったところで相手の強烈な右ストレートを顔面に被弾。1ラウンド、24秒でRSC負けとなった。 早大最後の5人目はウェルター級の小林。ゴングが鳴ると同時に勢いよく飛び出す。お互いに早いテンポの攻防が続く中、小林の左ジャブが何度も相手を捉えるが決定的な一打は出ない。第2ラウンドも積極的に距離を詰め、強烈なパンチを打つ相手になかなかペースをつかむことができない。勝負は最終第3ラウンド。開始直後から手数の多さを見せ、積極的に攻める小林。しかし相手選手もひるまずに攻め続ける。試合終盤に最後の猛攻を見せるも、結果は惜しくもSDにより負けとなった。
早大からは男子2名、女子1名が準決勝に出場することとなった。日程は男女ともに5月25日、会場は同じく駒大玉川キャンパスで行われる。ボクシングの聖地、後楽園ホールへの切符をつかめるか。
(記事 西塚奏琉 写真 石澤直幸)
結果
▽フライ級
○後藤誉雄 RSC(2R、2分42秒)
▽バンタム級
○一丸陽将 ABD(3R、1分28秒)
▽ライト級
●上田敦士 RSC(1R、1分56秒)
▽ライトウェルター級
●鍜治将大 RSC(1R、24秒)
▽ウェルター級
●小林響 1ー3(28ー28、27ー29、29ー27、29ー27、29ー27)
コメント
後藤誉雄主将(法4=早大学院)
ーー試合後の率直な感想をお聞かせください
勝利することができて、ほっとしました。 リーグ戦での勝利は初めてなので、嬉しかったです。
ーー東京都オープン戦での敗戦から今回の試合に向けて、意識してきたことはありますか
3月の試合では相手が打ってくるのを待ってしまったので、それ以降は自分から手を出して、自分のリズムで戦うことを意識してきました。4月の試合で良い感覚を掴めたので、今回の試合もそこを意識しました。
ーー相手選手について、試合前に意識していたことはありますか
リーグ戦は直前まで相手が誰になるか分からないので、右構えの相手でも左構えの相手でも、問題なく戦えるよう準備しました。
ーーこの試合の出来についてご自身で点数をつけるとしたら何点ですか
70点くらいです。 勝つことが最優先なので勝てて良かったとは思いますが、倒そうと意識し過ぎて、上半身が突っ込んでしまったのは反省点です。
ーー次の試合に向けた意気込みをお願いします
相手のレベルも上がってくると思うので、自分の120%を出せるように準備します。
一丸陽将(スポ3=東京・早稲田)
ーー試合後の率直な感想をお聞かせください
大事な試合であるトーナメント戦で、勝利を収められたことに安堵しています。
ーー今回の試合に向けて、どんな準備やトレーニングをしてきましたか
他の選手に比べて技術面やセンスでは劣っていると自覚しているので、スタミナやフィジカル面だけでも、負けないようにトレーニングしてきました。
ーー相手選手について、試合前に意識していたことはありますか
前日まで想定していた選手とは別の選手との試合だったので、相手に関わらず、自分のボクシングスタイルを貫こうと意識していました。
ーーこの試合の出来についてご自身で点数をつけるとしたら何点ですか
70点です。勝利できたものの、パンチをまともに貰ってしまう場面や、右を打つときに体が浮いてしまうなど課題も見えたからです。
ーー次の試合に向けた意気込みをお願いします
次の相手はとても厳しい相手になりますが、自分の力を出し切って勝利をつかみ取りに行きます。