攻守かみあい快勝! リーグ初戦をコールド勝ちでスタート

水球女子

関東学生リーグ戦 5月10日 東京アクアティクスセンターサブプール

TEAM 1P 2P 3P 4P
順天堂大 /
早大 4 / 18

※大会規定により第3ピリオドでコールドゲーム

▽得点者
城之下6、杉本4、鈴木4、岩本3、佐野

 関東学生水球リーグ(リーグ戦)が開幕した。初戦の相手は順天堂大学。早大は立ち上がりから3連続得点と、リズムのある攻撃と安定した守備で主導権を握り、第1ピリオド(P)を8ー1で終える。続く第2Pでも、相手に得点の隙を与えない堅いディフェンスと果敢な攻撃で着実に加点し続け、スコアは14ー3に。第3Pセンターからの得点やペナルティスローなどで勢いを保つ展開に。中盤、15点差をつけた時点で大会規定によりコールド勝ちが成立。試合は早大の圧倒的な力を見せる形で終了した。 

 第1Pは、鈴木杏梨(スポ3=東京・白鵬女子)のセンターボールでスタート。早大は立ち上がりから素早いパス回しでリズムを作り、開始わずか20秒で城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)がシュートを決めて先制点を挙げる。続く1分には、城之下が相手のファウルによって得たペナルティスローを確実に決め、序盤で2点のリードを奪った。守備では鈴木や井上舞(スポ4=京都・鴨沂)を中心に、相手のシュートをカットする場面が続き、主導権を渡さない。5分には杉本華音(スポ4=京都・秀明八千代)が1点加えると、ここで順天堂大が1点追加する。しかし、すかさず杉本が2連続得点を挙げ勢いを加速させる。その後、鈴木がカウンターを決めると、そのままパスを繋ぎ岩本実姫(社2=三重・暁)も追加点。7分半には佐野陽(スポ2=山口・西京)がシュートを決め、8−1で第1Pを終えた。

果敢にディフェンスをする井上

 第2Pも、鈴木のセンターボールで開始。立ち上がりから早大が主導権を握り、開始1分には杉本が水面すれすれのシュートを決めて得点を重ねる。続く2分には城之下がミドルシュートを放ち、さらに相手ボールを奪って再びゴールを狙う。2分半にも城之下が攻め込み、積極的な姿勢を見せた。3分には相手のファウルからペナルティスローを獲得するが、ここは相手GKに阻まれ得点ならず。直後に順天堂大がミドルシュートで1点を返し、4分にはさらに追加点を許す場面もあった。しかし、5分半には杉本が相手ディフェンスを巧みにかわし、正確なシュートで得点。6分には岩本がゴールを決めると、終了間際には鈴木がセンターから冷静にネットを揺らし、第2Pも6−3とリードを広げ、スコアは14−4となった。

6得点を決めゲームオブザプレイヤーに輝いたルーキー城之下

 第3Pは杉本のセンターボールでスタート。立ち上がりから積極的に攻め込むが、最初のシュートは相手ディフェンスに阻まれる。一方で守備では集中力を切らさず、相手のシュートをしっかりと防ぐ場面も多く見られた。1分半には鈴木がシュートを決めて追加点。その後も果敢にゴールを狙い続けるが、惜しくも相手キーパーに阻まれるシーンもあった。2分には岩本が追加点を挙げ、流れを継続。3分には相手のファウルによりペナルティスローを獲得し、これを鈴木が冷静に沈めて得点を加える。さらにその直後、パスを繋いで城之下がカウンターシュートを決めた。この得点で15点差となり、大会規定によりコールドゲームが成立。早大は第3P途中で試合を終わらせ、初戦を快勝で飾った。

(記事 長濱愛里咲 写真 長濱愛里咲、指出華歩)

コメント

井上舞(スポ4=京都・鴨沂)

――見事初戦コールド勝ちを納めました。今日の試合を振り返ってどうですか

 全体的に全員で攻めて、守ってができたので良かったと思います。ただ、攻めが遅かったりするところは、今後の課題かなと思いました。

――期待の一年生も加わりましたが、練習や試合などで変わったことはありますか

 とっても明るくなったと思います。練習中も試合中もすごく声を出してくれるので、自ずと皆んなが笑顔になれて、いい雰囲気が作れているんじゃないかなと思います。

――リーグ戦の目標と意気込みをお願いします

 目標は全チームに必ず1勝することとしています。インカレに向けて、自分たちのやるべきことを、こなしていけば自ずと順位もついてくると思ってやっています。

 

城之下佳歩(スポ1=京都・鴨沂)

――プレイヤーオブザゲームを獲得しました。今日の試合を振り返ってどうですか

 今日の試合は、攻撃の部分で少しテンポが遅く、カウンターで決めきれない部分がありましたが、個々のプレーや1対1などで点を取ることができて良かったです。

――大学生になり、高校生の時と比べて、競技に関して何か変わったことはありますか

 大学生になり、練習メニューなどを自分たちで考えるようになり、自分に足りない部分を補えるようになったと思います。

――大学4年間の目標を教えてください

 インカレ優勝に大きく貢献することと、自分自身は、代表に入って、オリンピックを目指したいです。