春季リーグ第5戦 部員全員得点で法大に11点差の圧勝!

女子ハンドボール

関東学生春季リーグ 5月4日 東京・日女体大体育館

 春リーグ(関東学生春季リーグ)第5戦、連戦の2日目を迎えた早大は、昨年春秋と白星を挙げている法大との負けられない一戦に臨んだ。前半、立ち上がりから一進一退の攻撃が続き接戦となったが、中盤から点差を広げ16―11で前半を折り返す。リードを広げていきたい後半、部員全員がシュートを決める活躍を見せ35―24で勝利を飾った。

パスを出す倉持

 試合開始早々から相手の縦方向に大きく動くディフェンスに苦戦し得点が重ならない時間帯が続く。しかし前半7分、山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南)が相手のパスをカットし倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)につなぐ。そのまま速攻へ持ち込み得点することに成功。このプレーが起点となり連続してシュートが決まる。山野からのパスを大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)が受けサイドシュートが決まると、作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)が3プレー連続で好セーブを見せる。さらに井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)が相手のルーズボールから速攻に持ち込み得点。ここで4点リードの展開に。相手のオフェンスに正面から向かっていき連続得点を阻止すると、前半27分、セットプレーからシュートチャンスを伺い倉持が杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)にパスを出す。それを受けた杉浦がシュートを決め得点。前半終了間際に作本がセーブを見せ、16―11の5点リードで前半を折り返す。

シュートに喜ぶ選手たち

 このままリードを広げていきたい後半、作本が後半最初の相手のシュートを止め、ここから試合が動き出した。相手のルーズボールに素早く反応し速攻により得点、さらにディフェンスの隙を狙ったプレーで得点を重ねていき一気に11点リードの展開に。後半10分、山田からのパスを受けた江頭理沙(スポ3=東京・ICU)がサイドシュートを決めると、続いて前試合で華麗なシュートを見せた兼弘真生(スポ1=神奈川・横浜平沼)もサイドシュートで得点。後半18分には山野からのパスで柳村心愛(スポ1=岩手・盛岡第三)がシュートを決め得点すると、今季公式戦初出場の小原彩理(スポ4=東京・成蹊)も続いて得点。後半27分には同じく初出場の神谷映里佳(スポ3=愛知淑徳)のシュートも決まった。相手の得点を阻止し、神谷の安定した2本目のシュートで試合終了。全員が得点を決め35―24で勝利を飾った。

 試合後、全員得点で掴んだ勝利に早大は歓喜で沸いた。ただインタビューではこの結果に満足せず、修正していこうという意思を見せた選手たち。この勝利をバネに次戦、強豪・筑波との一戦でチャンスをものにし、白星を掴みたい。

(記事 林朋亜、写真 高津文音)

結果

早大35ー24法大

前半

早大16ー11法大

後半

早大19ー13法大

スタメン

GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)

LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和) 

LB山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南) 

PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園) 

RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)

 

コメント

井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)

一一今日の試合を振り返っていかがでしたか

自分たちは最初の出だしがすごく苦手で今回もいい流れというわけではなかったのですが、決められることもあったけど自分たちがディフェンスの時は速攻に走れてよかったかなとは思います。

一一オフェンスをする上で相手の難しかったことは何かありますか

自分は右バックにいるのですが、2枚目の選手が前に出てきたり下がったりと、縦の動きがあったので自分のポジション取りが難しかったです。

一一ハーフタイムではどのようなお話がありましたか

とにかく自分たちのやるべきことをやるということを話しました。

一一次戦、筑波戦への意気込みをお願いします。

チャンスはあまりないと思うのですが、限りあるシュートチャンスとか速攻とかをしっかり決め切るのもそうですし、ディフェンス守れば速攻に持って行けるのでディフェンス守っていい流れに持って行けるように頑張ります。

 

柳村心愛(スポ1=岩手・盛岡第三)

――今日の試合を振り返ってみてどうでしたか

前半先輩方が結構接戦の試合をしていて、ドキドキしました。個人としては限られた時間というか、皆さんに限られた時間の中出させていただいて、いいところでパスをもらえてシュートを決めることができてとりあえず嬉しかったです。チームとしては、先輩方が集合とかでも自分たちでどうやって攻めるとか、どうやって守るとか自分たちで話し合ってプレーしているのがすごくかっこよくて、自分はまだ1年生っていう気持ちが出てしまう場面もありました。先輩たちに頼りきりのプレーで、自分のことしか考えられていない部分もあるので、これからもっとチームのためにという気持ちをもって、先輩たちを見習って頑張っていきたいと思います。

――サイドシュートが決まった時の気持ちを教えてください

 もう一番は安心っていう気持ちでした。良かったっていう。一本目を速攻で行ったときに外してしまったので、 その分サイドで決められてよかったです。

――今日の試合で意識していたことはありますか
 
 自分が一本外してしまうと打ちたくないなとか思ってしまうんですけど、前のことをあまり考えないようにして、絶対に決まらないのは打たなかったシュートだけだという名言を考えていました。

――次戦に向けた意気込みを教えてください
 
 シュート絶対決めます!