第2回は委員としてチームの中核を担うPR勝矢紘史(スポ4=長崎北陽台)、CTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)、LO栗田文介(スポ4=愛知・千種)、NO・8玉川皇一(創理4=東京・青山学院)、WTB山下一吹(教4=東京・早実)の5名!『赤黒』のジャージーのため、早大のためにグラウンド内外でチームの勝利を求め続ける5名の皆さんに『荒ぶる』への思いや、早大に必要なことをお伺いしました!
※この対談は、5月3日に行われたものです。
ーー他己紹介をお願いします
山下 金子礼人です。西南学院出身です。努力家で、オフの日でもやるべきことをしっかりやっているような人です。得意なプレーはパスとかランニングだと思います。
金子 青山学院出身、玉川皇一です。浪人です。今年からBチームに上がって、強みは何といっても激しすぎるアタックです。オフの日は一緒に温泉行ったりもしてます。入部して初めてのタックル練習がたまとペアだったんですが、その時に思いっきり弾き飛ばされました。その時に早稲田のレベルの高さを実感しました。
一同 (笑)。
玉川 長崎北陽台出身の勝矢紘史です。彼は何といっても長崎大好き人間で、オフの時にみんなで勝矢くんの長崎の実家に伺ったのですが、その時に長崎の魅力を余すことなく伝えてくれて、最高のおもてなしを受けました。ラグビーでは言うべきところでしっかり言える、はっきりものを言えるというところがチームにとって必要なプレーヤーだと思います。
勝矢 栗田文介です。愛知の千種高校出身です。ラグビーではリーダーシップを発揮しているんですが、日常生活では全然そんなことなくて、優しい人間というか、人に流されやすいタイプです。それでもラグビーではFWを引っ張るリーダー格なので、今年は一緒にチームを作り上げていければなと思います。
栗田 山下一吹です。早実出身です。性格はおバカというか、いじられキャラなんですが、いじられたときは一発芸などで場を盛り上げてくれるタイプです。ラグビーではランが魅力のプレーヤーなので、そこにぜひ注目して欲しいです。
チームにとって大事なのは4年生が『赤黒』を目指し続ける姿だと思う(山下)
ーー昨年のチームの雰囲気はどうでしたか
勝矢 キャプテンがサトケン(佐藤健次、令7スポ卒=現埼玉WK)さんですごいリーダーシップがあったので、あの人を中心に勝ちに貪欲なチームだったと思います。また、4年生が自ら動くシーンも多く、参考になるところが多かったかなと思います。
玉川 どのカテゴリーの先輩たちもリーダーシップがあって、コミュニケーション能力も高く、良い先輩たちが多かったなと素直に思います。
金子 言いやすさがあったかなと思います。同期みたいな感じで親しみやすくていい雰囲気が漂っている感じでした。
ーー昨年印象に残ってる試合はなんですか
栗田 僕はやっぱり決勝の帝京戦です。あの試合は正直勝ち切れた試合だと思っているので、本当に悔しいです。この悔しさは絶対に今年に繋げていかなければならないと思っています。
玉川 僕は初めてジュニア選手権に出場できた東海大戦です。メンバーに選ばれたときは嬉しかったのですが、いざ試合に出てみるとCチーム以下の試合と強度もテンポも全く異なり、自分の強みをまったく出せなかったので悔しかった思い出があります。
山下 僕は初めてゲームキャプテンを任された東海大C戦です。本当に緊張していて、週の初めから練習でみんなを集めたりなど普段はあまりしないようなことを経験しました。試合そのものはすごく気合が入っていたのですが、前半で代えられてしまって悔しい思いをしたので印象に残っています。
金子 僕は対抗戦の開幕戦の立教大戦です。初めて赤黒の13番を自分の力で掴めたなという感覚がありました。今まではケガ人でいたり、ベンチからとかだったので、13番として試合の最初から出れたことが印象に残っています。
勝矢 僕は4年早明戦です。僕が出たのは3分ぐらいなのですが、いままで一緒に練習してきた4年生を最後勝たせてあげることはできなかったことが悔しいです。しかし試合前の雰囲気や背中で教えてもらうことが多かったので印象に残っています。
後輩たちを巻き込みながら自分が成長できるような努力をしていきたい(金子)
ーー委員に選ばれた思いをお聞かせください
玉川 僕はまさか選ばれるとは思っていなかったのですが、選ばれたからにはラグビーに対する姿勢でチームを引っ張っていきたいと思っています。僕はEチームからBチームまで経験していることから、いろんなカテゴリーの選手たちの気持ちがわかるのではないかと思っているので、そういった点で積極的にコミュニケーションを取っていきたいと思っています。
勝矢 委員というとても責任を伴う役職を任せていただきましたが、僕のこれまでの誰にでもモノを申すところが評価されたと思っているので、無理に飾るのではなく、今まで通りありのままでありたいと思います。しかし、これまでは選手としても人としてもあと一歩足りないところがあると思っているので、そういったところを改善して試合に出続けられるプレーヤーになりたいです。
栗田 僕は口が上手ではないので、行動でみんなの見本となれるような選手になりたいと思っています。グラウンドでは早めに出て準備をすることや、寮生活では規則正しく模範になるような行動をするように心がけようと思いました。
山下 僕も選ばれると思っていなかったです。僕は文介と同じように口が上手いわけではないので、行動で引っ張っていけたらと思います。このチームにとって大事なのは4年生が『赤黒』を目指し続ける姿だと思っているので、そこは誰にも負けないぐらい頑張っていきたいです。
金子 責任あるポジションを任せてもらったことで、チームのことを考える時間というのも増えましたし、先頭に立って考えて行動していくということを実際にやってみてさらに責任の重さを感じました。責任があるからこそ、これまでの自分のラグビーに対する姿勢や取り組みを大きく変えて、後輩たちを巻き込みながら自分が成長できるように努力していきたいです。
一貫性のあるプレーでチームに貢献できる選手になりたい(玉川)
ーー同期にはどんな特徴がありますか
勝矢 本当に仲が良いなと思います。学年の中でグループがあるわけでもなく、みんなが仲良いのが特徴だと思っています。
玉川 1年生の時から寮に入っている人、そうでない人の間に壁がなく、その時からずっと仲が良いなと思っています。
金子 学年会とかでみんなが集まったときは本当に楽しいですし、この学年で良かったなと心から思っています。
栗田 盛り上げ役といじられ役のバランスがいいなと思っています。
勝矢 文介はどっち?
栗田 どっちでも。
一同 (笑)。
山下 個性的な人たちが多くて、一緒に居て楽しいなと思えます。
勝矢 仲は本当に良いんですけど、びしっとするべきところでできないときがあるかなとは思います。そこはしっかり区切りつけていく必要があるとは思っています。
昨年度の悔しさは絶対に今年に繋げていかなければならない(栗田)
ーーラストイヤーでどんな成長をしていきたいですか
金子 プレーヤーとしてはもちろん13番を着るということが目標なので、誰よりも努力し続けて掴み取りたいと思っています。戦術的にもリーダーを任されることがあるので、早稲田のディフェンスを体現できるプレーヤーに日々の練習で成長していきたいです。あとはBKの後輩たちがやりやすい環境を作っていくことも大事だと思っているので、自分から積極的に声を出して勝てる雰囲気を作っていきたいです。
栗田 去年FWで中心だった選手が多く抜けてしまったので、セットプレーで僕がリーダーをやることが多いのですが、そこでまだ上手くまとめきれなかったり、言語化するのが難しくなってしまう瞬間があるので、メンタル的な成長をしていきたいです。また、ケガをしないということは大事かなと思います。去年はケガで連続で試合に出れていた期間が短かったので、今年はグラウンドに立ち続けることを目標にしています。
玉川 僕は入部するときから目標にしていた『赤黒』をこのメンバーと一緒に着ることができていないので、それは絶対に達成したいと思っています。そして着ることがゴールではなく、一貫性のあるプレーでチームに貢献できるプレーヤーになりたいです。具体的にはアタックでもディフェンスでも激しいコンタクトでチームを勢いづけられる存在になりたいです。また、4年生の雰囲気がチームの雰囲気を作っていくと思うので、4年生を中心に勢いのあるチームを作っていきたいです。
山下 自分の一番の強みはハードワークできることだと思っているので、そこでチームに貢献できる選手になっていきたいです。また、僕は1年生の時にジャージーを着させてもらったのですが、それ以降赤黒から遠ざかっているのでまずはメンタルのところから一つずつ改善して、最終的には『赤黒』を着て父を越えられるように頑張ります。
勝矢 去年は悔しいシーズンを過ごしました。何がダメだったのかと考えると、一貫性やチームに対するコミットが不十分だったかなと思います。ラグビーはコーチや仲間からの信頼でもっと良い選手になっていけると思っているので、もっともっと自分を大きく変えていきたいと思っています。みんなから変わったなと思われるぐらい成長して、赤黒に定着していきたいです。チームとしてはこんなに仲のいい同級生たちとラグビーをして日本一を目指せる最後の一年なので、委員だからこそ、オーラを持って、覇気を持って、チームを鼓舞し続けられる存在になりたいです。
初心にかえって、何のために東京まで来たのかもう一度考え直したい(勝矢)
ーー『荒ぶる』のために必要なことを一つ挙げるとすればどんなことだと思いますか
勝矢 私生活ですかね。ラグビーに対する姿勢は個人練習とかみんなすごいするし、良くなってきてると思うけど、生活からラグビーに費やしていく時間を増やすのは大事なことかなと思います。
玉川 僕は遂行力かなと思います。コーチ陣は勝つための戦術を立ててくれているけれど、相手や状況によって上手くいかないときがあるのはまだまだなのではないかなと思います。どんな環境、どんな相手でも一貫性を持ってプレーを遂行できるかということが大事かなと思います。
金子 僕はチーム愛だと思います。去年の決勝で言えば、応援があんまり聞こえなかったとか、僕は見ている側だったけど心の底からチームに勝ってほしいと思える愛というのは、やろうと思ってできるものではないと思っています。だからこそ4年生はチームのために動いて後輩たちから、チーム全体から勝ってほしい、勝たせてあげたいと思われる存在になるようにしたいです。
山下 心のつながりですかね。
勝矢 ポエマーかよ(笑)。
一同 笑い
金子 愛に引っ張られてるでしょ(笑)。
山下 たしかに決勝のことを考えると、心のつながりが少なかったのかなと思います。心のつながりが強くなっていくことでラストパスが繋がったりすることもあると思います。
金子 上手いな(笑)。
栗田 僕はみんなとは少し違っちゃうかなと思うんですけど、早稲田としてのプライドだと思っています。最近の練習でもこだわっているルーズボールへの反応だとか、絶対にゴールラインを割らせない、最後まで追いかけるといった泥臭さが早稲田らしさかなと思います。
金子 早稲田のプライドいいな。プライドがあるからこそ、愛があるってことでしょ?
勝矢 それにプラス、オフフィールドも(笑)。
金子 出たがるなよ(笑)。
一同 (笑)。
玉川 プライドあったらオフフィールドも良くなってくるもんね。
ーー改めて『荒ぶる』への思いをお願いします
玉川 初心を忘れず、地に足つけて絶対に日本一をみんなで獲るという強い気持ちを持って取り組んでいきたいです。
金子 僕は決して有名ではない学校から来たので、だからこそ絶対に赤黒を着て13番を着ることにこだわって日本一をとります。
栗田 赤黒を着れるラスト1年なので、強みである激しいプレーでチームを引っ張って必ず『荒ぶる』を取りたいと思います。
勝矢 何が何でも『荒ぶる』を取りたいと思います。初心に帰って、何のために東京に来たのかもう一度考え直して、去年日本一の難しさを改めて感じたからこそ、死に物狂いで日本一を目指していきたいです。
山下 僕も『荒ぶる』歌いたいですし、その瞬間にジャージーを着ていたいので、そのためにもすべてを捧げて取り組んでいきたいと思います
ーーありがとうございました!
(取材、編集 村上結太)
※向かって左から
◆山下一吹(やました いぶき)
172㌢、77㌔。東京・早実高出身。教育学部4年。特徴的なキャラクターで場を和ませるムードメーカー。自慢のステップとランで1年時以来の『赤黒』復活に向け、「誰よりもハードワーク」する決意を語ってくださいました!
◆栗田文介(くりた ぶんすけ)
184㌢、102㌔。愛知・千種高出身。スポーツ科学部4年。パワーあふれるダイナミックなプレーで早大FWを牽引するリーダー。最近ハマっていることはアメリカンカジュアル(アメカジ)。
◆勝矢紘史(かつや こうし)
176㌢、104㌔。長崎北陽台高出身。スポーツ科学部4年。高校時代はNO・8として活躍したが、大学入学後にPRへコンバート。NO・8時代のスキル、機動力を生かした積極的なアタックが魅力です!サウナに対する情熱は誰にも負けないそうです!
◆金子礼人(かねこ あやと)
183㌢、91㌔。福岡・西南学院高出身。法学部4年。カットアウトなど接点での変化でゲインを奪う技巧派CTB。最近までのブームは同期の糸瀬真周(スポ4=福岡・修猷館)とともに喫茶店、武蔵野森珈琲で就活に勤しむこと。
◆玉川皇一(たまがわ こういち)
174㌢、87㌔。東京・青山学院高出身。創造理工学部4年。激しいコンタクトでアタックの起点となる切り込み隊長。コーヒーを堪能するのは昔からの趣味で、自分で淹れることも非常に多いそうです!