専大との接戦を勝ち切り黒鷲旗準決勝へと駒を進めた!

男子バレーボール

5月4日 黒鷲旗全日本選抜大会 大阪・Asueアリーナ

 黒鷲旗全日本選抜大会(黒鷲旗)準々決勝は先週末に春季リーグ戦で対戦した専大。シーソーゲームが続き苦しい試合となったが、OH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)の底力で1セット目のデュース戦を制する。2セット目は順調な滑り出しを見せ大きくリードを保ったまま獲得。最終セットはMB大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)の速攻、OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)のスパイクが決め手となり、セットカウント3―0(28―26、25―16、25―20)で勝利した。

 大谷のエンドライン際の速攻から始まった1セット目。相手の力強いスパイクに押され、点差が開かない。試合中盤にミスが続き4連続失点するも、佐藤のクロススパイクをはじめブロック得点も重なり4連続得点し、18―16と一歩リード。後半に差し掛かり、相手の速攻に押され試合はデュース戦に。22―24と相手のマッチポイントのタイミングで徳留のスパイクで相手がブロックアウトを取られるなど、緊迫した場面で2点差をひっくり返し、27―25でセットを先取する。

 

大谷の速攻

 佐藤のサービスエースを決め先制点を挙げた第2セット。佐藤の勢い止まらず、パイプやクロススパイクを決め、チームに大きく貢献する。12―6の場面では徳留のパイプでブレイク。勢いそのままに試合は後半戦へ。終盤にはメンバーを入れ替え、途中出場の板垣慧(政経4=京都・洛南)が速攻を決め23―14に。最後は畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)のスパイクがエンドライン上に決まり2セット目も獲得した。

トスをあげる前田

 続く第3セット。OP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が相手の隙をつく緩めのボールを打ち、1点目を獲得し好調な滑り出しとなる。大谷の速攻、佐藤の足の長いスパイク、徳留のパイプを中心に得点を重ねるも、相手もツーアタックなど繊細なプレーで応戦。試合後半にはセッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)の気迫のあるダイレクトプッシュで相手を翻弄(ほんろう)する。最後は途中出場の中上烈(スポ1=京都・洛南)のスパイクが決まり、セットを終えた。

喜ぶ選手たち

 この試合ではセットポイントを相手に握られた状態でも落ち着いてプレーをし、意地を見せることができた。明日の準決勝では春季リーグ戦第8戦で戦う予定の日体大と対戦する。勢いに乗ると止められないチームだが流れを相手に譲らず、早大らしいダイナミックなプレーで勝ち切って欲しい。

(記事 井口瞳、写真 町田知穂)

セットカウント
早大 28-26
25-16
25―20
専大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)
ミドルブロッカー 菅原啓(教3=山形南)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
途中出場
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)
板垣慧(政経4=京都・洛南)
畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)

コメント

大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)

ーー試合を振り返って

 スターティングメンバーとして出たのですが、久々だったので少し緊張しました。1セット目は自分も含め慌ててしまって、もったいない失点もありました。個人としてはサーブミスが試合を通して無かったので良かったのではないかと思います。スパイクに関しては最初、距離感がうまく行かなかったのですが、先輩方にアドバイスいただいて後半で直せたので良かったです。ブロックに関してはシャットも何本も出来ていたので良かったと思います。

ーー昨日のチームの課題と今日修正できたところはありますすか

 昨日は2試合あって、つくば戦の緩いボールが取れなかったことで拮抗(きっこう)した戦いになってしまいました。奈良ドリーマーズ戦ではつくば戦での修正点を生かせてそれを今日も意識できたので良かったです。

ーー次戦への意気込み   

 どんな状況でも出ることができるよに明日のためにしっかりと準備したいと思います。