5月3日 黒鷲旗全日本選抜大会 大阪・Asueアリーナ
黒鷲旗第1日の2戦目は奈良ドリーマーズと対戦した。ダブルヘッダーの2戦目ということで疲労も溜まる中での試合となったが、1セット目は序盤から冷静なプレーで試合を展開し大きく点差を離す。中盤、焦りからかミスが増え始めるもなんとか点差を保ったまま先取した。2セット目の中盤には6連続得点で大幅にリードし、後半はメンバーを入れ替えて臨んだ。最後は途中出場の中上烈(スポ1=京都・洛南)のシャットアウトが決まりセットカウント2―0(25―20、25―15)で勝利した。
アンダートスをあげる布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
1セット目、OH畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)がクロススパイクを決め序盤から良い流れで始まる。その後もOP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が高さのあるスパイクが決め、6―3に。10―6の場面では畑が相手スパイクをシャットしチームを盛り上げる。中盤に差し掛かったところでミスが増え始めたが、MB菅原啓(教3=山形南)が冷静に相手のブロックアウトを誘う速攻で悪い雰囲気を立て直した。最後は途中出場の大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)が速攻を決め1セット目を先取する。
速攻を打つ菅原
2セット目は佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)が自分でレセプションしたボールをストレートに打ち込んだスパイクで先制する。序盤は相手も応戦するが、6―6と同点の場面でMB麻野堅斗(スポ3=京都・東山)の速攻とサービスエース、菅原のダイレクトなどが相次いで決まり6連続得点でダブルスコアになる。その後もOH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)の相手の隙をつく秀逸なスパイクが決まり20―10と差を詰められることなく試合が進む。終盤はメンバーを大きく入れ替え、最後は中上が2枚ブロックを撃ち抜くブロック、そして相手スパイクをシャットする2連続得点を決めセットを獲得し、見事勝利した。
喜ぶ板垣、前田、中上
メンバーを入れ替えながら全員で戦った今試合。黒鷲旗という独特の雰囲気の中勝ち切った1日目は彼らにとって大きな収穫となっただろう。次戦は、先日行われた春季リーグ第6戦で勝利した専大との対戦。前回の対戦ではデュース戦にもつれ込むなど互角の戦いを見せ、一筋縄ではいかない相手だが集中力を保って着実に勝利してほしい。
(記事 井口瞳、写真 町田知穂)
セットカウント | ||||
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早大 | 2 | 25-20 25-15 |
0 | 奈良ドリーマーズ |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 畑虎太郎(スポ4=福井工大福井) アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際) ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ3=京都・東山) ミドルブロッカー 菅原啓(教3=山形南) オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園) セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風) リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園) |
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途中出場 | ||||
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園) 板垣慧(政経4=京都・洛南) 伊東昌輝(商3=山梨・日本航空) 大谷陸(スポ3=埼玉・川越東) 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園) 瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北) 中上烈(スポ1=京都・洛南) |
※つくばユナイテッドSun GAIA戦のコメントもまとめて掲載しております。
コメント
佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
ーー今日の試合を振り返って
個人としては1試合目はうまいかたちで臨めませんでした。スタメンで出ている駿太がいないので、1試合目はその穴を埋めないといけないという考え方でしたが、2試合目は穴を埋めるとかは一旦置いておいて、思いっきりやろうかなと思いました。
ーーカテゴリーが異なるチームと当たる黒鷲旗には独特の雰囲気がありますが、やりにくさは感じますか
去年はSVリーグのチームが参加していて、格上のチームと試合ができる貴重な機会で、今年から少し形式が変わりました。自分たちと同じくらいの力だけど雰囲気は違うチームとやるので、雰囲気や相手に向かっていく気持ちの作り方は少し難しい大会だと感じています。
ーー2戦目はチームとしても疲労が溜まっていたかと思いますが、雰囲気は
少なからず疲れはあったと思いますが、自分たちが2試合目をやる前のつくばさんと奈良ドリーマーズさんの試合で奈良ドリーマーズさんが負けていて、相手は必ず自分たちに勝ちに来ると思っていたので、チームとしてしっかりと向かっていこうと思っていました。
ーー春リーグも前半が終わり、チームとしての成長も見えてきましたか
上半期の目標としてサイドアウトがあって、レセプションの数値は徐々に良くなっているのですが、ジャンプサーブに対する数値はもう少し求められるかなと思います。そこを黒鷲旗やリーグ後半で、試合に出ている人だけでなく、チーム全体として上げていくのが目標だと思います。
ーー次戦以降への意気込み
自分たちが普段は試合をしないVリーグのチームと試合をさせていただけて、こういう大きな会場で試合ができるのも貴重な機会なので、何か一つでも課題や普段の練習に持って帰れるものを収穫できたらいいなと思います。
徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
ーー試合を振り返って
去年の黒鷲旗のあまりよくないイメージが個人としてもチームとしても残っていて、1試合目に雰囲気に慣れるように努めたのですが、うまく行かず競った展開になってしまったので春季リーグ後半戦に向けで直していければと思います。
ーーつくば戦での兄との対戦について
兄との対戦について意識はしていました。初めて兄と戦った時よりかは深く考えずにできたかなと思います。
ーー雰囲気の違いはありますか
この会場での試合に慣れていなくて、体育館が広くて4面だったのでやりづらかったです。
ーー次戦への意気込み
春季リーグ後半の助走のような感じであまり深く考えずに自分がどれほど通用するかや会場に慣れながらも自分らしいプレーをできればと思います。