逆速攻などにより点差を広げられ、東海大に無念の敗戦

女子ハンドボール

関東学生春季リーグ 5月3日 東京・日女体大体育館

 関東学生春季リーグ(春リーグ)第4戦。先週の勝利から一週間が経ち、4位以上の目標を達成させるべく勝利を目指して強豪・東海大との一戦に臨んだ。前半、序盤から連続でシュートを決められるも果敢にくらいつき10ー13で折り返す。点差を縮めたい後半、東海大の逆速攻などスピードの速いオフェンスに苦しめられる時間が続いた。それでもチャンスを掴み取り得点を決めるも相手の流れを断つことはできず20ー32で無念の敗戦となった。

パスをする井橋

 試合開始直後から早大はパスをカットされるもシュートをディフェンスの壁がブロック。互いにシュートを打たせない競り合いが続く中、先制点を挙げたのは東海大。相手に負けじと前半2分、井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)が今試合初得点を上げる。次のプレーでは倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)のパスが山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南)に繋がりシュートが決まる。しかし果敢に攻め込むも得点に繋がらず。ルーズボールを逆速攻に持ち込まれ3連続得点を許す。それでもGK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)が好セーブを見せ、流れを渡さない。一進一退の攻防が続く中、相手の厚いマークに苦戦するもシュートコースを探り前半9分、大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)がサイドシュートで今試合自身初得点。前半17分には倉持からのパスで杉浦亜優主将(スポ4=愛知•名経大市邨)がシュートを決める。次のプレーでは相手のルーズボールから速攻に持ち込み江頭が得点。作本が連続でセーブを決め、1点ビハインドの展開に。このまま逆転できるかと思われたが逆速攻やセットプレーからのシュートが決まっていき、再び3点ビハインドの展開となる。ペナルティースローを獲得し山野が確実に決めるも10ー13で前半を折り返す。

シュートを決める兼弘

 巻き返したい後半、相手のルーズボールをひろい着実にゴールへ運び、杉浦がシュートを決め得点。次の早大の攻撃では倉持から山田梨央副将(スポ4=千葉•昭和学院)へパスが繋がりサイドシュートで得点。しかしルーズボールを拾われ逆速攻に持ち込まれるなど攻めあぐねる時間が続き点差を縮めることができない。その中で堀内雪羽(スポ2=千葉•昭和学院)が好セーブを見せ、連続得点を阻止。後半14分には井橋から江頭にパスが繋がり得点、さらに江頭が相手のミスを拾い速攻は持ち込み、パスを受けた杉浦がシュートを決める。後半17分には山野のパスを兼弘真生(スポ1=神奈川•横浜平沼)がゴールに運び公式戦初得点。果敢にチャンスをものにしようと攻め続けるも相手の早いオフェンスに得点を重ねられ点差が広げられる。終盤で井橋がペナルティースローを決めるも20ー32で試合終了。無念の敗北となった。

 目標達成に向けて絶対に勝ちたい相手だったがここでの負けを着実に次戦に繋げていきたいと選手たちは語った。次戦、法政大との一戦、確実に勝ち切っていきたい。

(記事 林朋亜、写真 大村谷芳)

結果

早大20ー32東海大

前半

早大10ー13東海大

後半

早大10ー19東海大

 

スタメン

GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)

LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和) 

LB山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南) 

PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園) 

RW山田梨央副将(スポ4=千葉・昭和学院)

 

コメント

杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

一一今日の試合を振り返っていかがでしたか

目標達成のためには勝ちたい一戦だったので、そこを勝ち切れなかったことが悔しいです。前半はこちらの流れではなかったのですが、競るという私たちがやりたかった展開はできていたのでこの1試合を通してやり切れなかったのは悔しいです。

一一相手のディフェンス面で難しかったことはありますか

私はポストだったのですが、前半は特にディフェンスのマークが厚くてバックにもディフェンスが出ているし、私にもマークが固くついていて、思うようにポストに動けなかったところが難しかったところかなと思います。

一一チームの中で何か話したことはありますか

レベルの高いチームなのでディフェンスを守り切らないとオフェンスに行けないということでディフェンスをしっかり守ろうと話していたのですが簡単にやられてしまうことが多くて守り切れなかったことが課題かなと思います。

一一前半の立ち上がりはどうでしたか

相手に取られてしまったんですけど、一本ずつ攻められるように意識してなんとか食らいつこうとしていたことは良かったと思います。

一一後半で点差を広げられてしまった要因はありますか

コーチからもご指導をいただいたのですが、攻めのスピードが無くなってしまったのと、バックの足が止まってしまったのが原因でミスが増えたことで逆速攻をくらってしまったのが1番の原因かなと思います。そのような時にディフェンスをやらなくてはならなかったのですがそこでも後手になって守り切れなかったところが離されてしまった原因かなと思います。

一一次戦に向けて意気込みをお願いします

今日の負けは課題が改めて見つかった大事な試合だったのでしっかり切り替えて明日は自分たちのやりたいことを全て出し切れるように頑張りたいと思います。

 

江頭理沙(スポ3=東京・ICU)

ーーどのようなことを意識して試合に臨みましたか

 チームとしては目標達成のために、東海大には絶対勝たないといけない相手だったので、やることをしっかりとやって絶対勝とうという気持ちで全員で挑みました。

ーー特に意識していたことは
 
 東海大は結構カットインやスカイプレーを出してくると思っていたので、できるだけ(ボールを)中に中に運んで勝負ということを意識していました。

ーー相手のやりづらさはどこにありましたか

 (東海大は)ルーズボールへの執着というか、ちょっとのミスを逃さないので、普段の練習のルーズボールへの意識とかの甘さが出たかなと思いました。

ーーバック陣が得点を入れづらい時間が続きました、サイドはどのような意識を

 春リーグが始まってから不甲斐ないプレーしかしていないので、左利きで出してもらっている以上、来たボールを思いっきり飛んで弱気にならないで打ち込むことをずっと意識していました。

ーー今日はシュートも決まりました、これまでの自身の活躍を振り返って

 本当に不甲斐ないプレーしかしていなくて、チームにもスタッフにも今まで教えてくれた先輩にも申し訳ないなという気持ちと情けないなと振り返って思います。声かけなども、上級生としてチームを鼓舞するためには、ミスした自分がもっと声を出すべきだったと反省しています。

ーー次戦に向けて一言お願いします
 
 明日は法大戦で昨年の卒業した先輩もはるばる来てくれるので、なんか来て良かったなと思えるようにみんなでやることをちゃんとやって勝ちたいと思います。