黒鷲旗初陣 つくばにストレート勝利で弾みをつける

男子バレーボール

5月3日 黒鷲旗全日本選抜大会 大阪・Asueアリーナ

 現行体制最後となる第73回黒鷲旗全日本選抜大会(黒鷲旗)が本日開幕。第1日はグループ戦形式で行い、Dグループに所属する早大は1戦目でつくばユナイテッドSun GAIA(つくば)と対戦した。序盤は相手の緩めのボールでブロックアウトを取られる場面も多かったが、相手のミスも重なり先取する。2セット目はラリー中の守備や要所でのサービスエースが奏功し、グループ戦初戦をストレート勝利で終え、本日17時30分からの第2戦に向けて弾みをつけた。

徳留、麻野、前田の3枚ブロック

 第1セット、相手はこの春卒業した浅野翼(令7スポ卒=現つくば)をセッターとしてスタメン起用。早くも早大対決が実現した。序盤は慌ただしいラリーが展開される。その中でもセッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)が片手でボールをつなぎ相手のミスを誘発したり、体制を立て直してOH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)のスパイクで得点を重ねていく。OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)は相手が崩れた場面を見逃さず、2本目でバックアタックを打ち込み点差を返す。しかし中盤、相手が早大ブロックを利用した緩いボールで翻弄(ほんろう)し、逆転を許す。それでも勝負強さを見せたい早大は、終盤にMB麻野堅斗(スポ3=京都・東山)のクイックやOP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)の力の乗ったスパイクで巻き返す。麻野、川野のシャットアウトが決まると、焦りからか相手はミスを連発し、1セット目は早大に軍配が上がった。

スパイクを打つ川野

 第2セットは序盤、早大が試合を掌握する。ラリーの場面ではリベロ布台聖(スポ3=東京・駿台学園)がコート外からつなぎ、前田が的を絞らせないトスワークでペースを作る。佐藤の連続サービスエースもあり6-1と大きく前に出た早大。前田と麻野のブロックが決まり9-3となると、つくばは早くも2度のタイムアウトを使い切る。その後は途中出場を果たした畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)が躍動する。コーナーに打ち込むスパイクやサービスエースでリードを保ち後半へ突入。後半は相手のクイックやダイレクトでブレイクを許す場面がありながらも、最後は川野のブロックの間を縫うスパイクで決勝点とした。

スパイクを打つ畑

 昨年の黒鷲旗では劣勢の場面で受け身となり、早大らしさが発揮できなかった。しかしこの試合では相手にペースを渡しそうになってもコート内外の選手が積極的に声を出し、はつらつとしたプレーを見せてくれた。今後の試合でも、今年で区切りがつくこの大会を存分に楽しんでブレーする姿を見せてほしい。

(記事 町田知穂、写真 井口瞳)

セットカウント
早大 25-21
25-19
つくば
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ3=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教3=山形南)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
途中出場
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)
畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)

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