苦しい展開が続く僅差の東海大戦 第3戦を勝利で飾る

男子ハンドボール

関東学生春季リーグ 4月27日 茨城・水海道総合体育館

 前回の敗戦から1週間が経ち、1勝1敗で迎えた春季リーグ第3戦。前半、後半共に点を取りあい、早大は試合のペースをつかめない展開が長く続く。さらに早大のセットオフェンスにより点を獲得した後も、東海大のクイックスタートによる速攻に苦しめられた。前半18ー17の僅差で折り返した後も、なかなか点差を広げられない後半であったが、終盤、早大は連続得点を決め、37ー35で勝ち星をあげた!

所はチーム最多9得点を決めた

 前半ディフェンスから始まった早大。東海大の初めのセットオフェンスを守り切り、前半1分、外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)が1点目をあげる。しかしその後早大のシュートが決まらず東海大に3連続得点を許す。立ち上がり流れがつかめない早大であったが前半6分、キーパー大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブから所真大(社3=岡山・総社)が速攻で点を決め、続けて尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)が相手のオフェンスボールをカットして速攻に持ち込み連続得点をあげる。その後も相手のミスから チャンスを作ると速攻で果敢に攻め込み、確実に点を積み重ねる早大は一時3点リード。また鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)のロングシュートや相手の勢いある攻めに対してもしっかりアタックしていく小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)のディフェンスがチームを後押しする。早大、東海大共に、点を取っては取り返し、さらに仲間のオフェンスミスをカバーするようにキーパーの好セーブで得点をしのぐ展開が続く前半。最後まで勝敗が読めないまま18ー17で前半を終える。

この試合セーブ数14の大武

 後半オフェンススタートの早大。前半と同様、スタートから互いに点を取りあい1点差、または同点の時間が続くこと約17分間。その間早大は3度の退場者を出し一時4人で戦う場面も。しかし大武の好キーピングがチームのピンチを何度も救う。またこの日早大のパス回しが安定しない中でも外種子田はこぼれた球を冷静に取ってサイドシュートで得点につなげる。点差が開きだしたのは後半17分、守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)のポストシュートで28ー28の同点に追いつくと再び大武の好セーブが続き、その勢いのまま所がミドルシュートを決める。さらにチームを勢いづけたのは外種子田のロングシュート、黒沼大幹(教3=東京・明星)のポストシュート。そして終盤、後半25分に相手選手が退場し人数が有利な状況、西村悠吾副将(人4=千葉・市川)は確実にサイドシュートを決め攻撃の手を緩めない。早大の点が決まった後も息つく暇もなく、東海大のクイックスタートで点を取り返される展開が続いた後半。しかし攻守の高い集中力と決定力を持つ早大は37ー35で白星をあげた。

 西村副将が「自分たちの中で崩れていく難しい展開にしてしまった」と言うように、好調ではないものの僅差で試合を進めた第3戦。攻守の切り替えやその粘り強さ、チャンスをものにする決定力で早大は勝利数を2に伸ばした。次戦は5月3日に行われる中大戦。昨年中大と1勝1敗で戦いを終えた早大は第4戦で勝利をつかめるか、目が離せない。

(記事 佐野真悠子 写真 片山和香、大村谷芳、林朋亜)

 

関東学生春季リーグ(春季リーグ)
早大 37―35   東海大
   

18―17
19―18

   
スタメン

GK 大武蓮(社4=神奈川・川和)
CP 所真大(社3=岡山・総社)
CP 守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)
CP 結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 小柴創(スポ3=千葉・昭和学院)
CP 外種子田崚汰(スポ4=鹿児島・国分)
CP 尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)

 

コメント

西村悠吾副将(人4=千葉・市川)

ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか

 今日の試合は内容としては厳しくて、相手どうこうというよりは自分たちの中で崩れていく難しい展開にしてしまったという点で、勝ちましたが難しい試合だったかなと思います。

ーーご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

 春シーズンはまだ前半のシュートを決めきれていない中で、今日も1本目のシュートは入らなかったのですが最初からいい駆け引きをして自分のいつものシュートを打てたので前半後半ともにいい感じのリズムでプレーできたなと思います。

ーー試合後の集合でどのようなお話がありましたか

 今回の試合は反省点がすごく多かったのでそこを反省しようという部分と、先ほどの振り返りの方でも言った、自分たちで崩していく試合というのは無くしていきたいからこそ練習から意識して取り組んでいこうという話がありました。

ーー副将としてどのようにチームに貢献していきたいですか

 崚汰(外種子田崚汰副将)が背中で見せる役割と言っていたのですが自分はそういうタイプではなく、どちらかと言うとコミュニケーションを取りながらチームを盛り上げるみたいな部分で雄司(守屋雄司主将、スポ4=神奈川・法政二)と一緒にやっていかなきゃいけないこと、またみんなが熱くなっている中、しっかり試合を俯瞰していろんな選手に声掛けしていくことを意識してやっています。

ーー次戦の中大戦に向けて意気込みをお願いします

 中大は4連覇していますし、今度もすごく調子がいいチームだと思うのですが、自分たちもこれまで練習をしっかりやってきている部分もあるので練習でやってきたことを試合で出すという部分をチーム全員でまとまってやっていきたいなと思います。

 

尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)

ーーご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

 1つ前の試合で負けたので勝ちを1つとらないといけないと思っていました。私は下級生で、4年生を優勝に近づけてあげたいと思っていて、自分のシュートが持ち味なのでシュートを積極的に打っていきました。

ーー前半と後半でそれぞれ意識したことはありますか

 前半後半とも同じ意識のまま続けていたのですが、特に外種子田選手とサイドと45を交代交代でやっていたので、2つのポジションをできるように2つのそれぞれの感覚を意識していました。

ーー次戦中央大との戦いに向けてどのように準備していきますか

 今日はいい感じに活躍できたと思うので、今日の感じで崚汰さんと2人で引っ張っていけたらなと思います。