関東学生リーグ戦 男子第2戦 4月20日 夢の島公園アーチェリー場
13日に行われた関東学生リーグ戦(リーグ戦)第1戦では、64代として最高記録の3613点をたたき出し、全日本学生王座決定戦(王座)出場圏内の4位で終えるなど順調な滑り出しを見せた早大。この勢いのまま王座出場権を獲得するべく20日の第2戦に臨んだ。強風が吹く劣悪なコンディションの中でも奮闘し、最終結果は3556点で団体順位4位を死守、3年ぶりの王座出場をつかみ取った。
曇天の空の下、強風が吹きつけ季節外れの肌寒さを感じる中、夢の島公園アーチェリー場で王座出場を懸けた天王山を迎えた。先週の雨に引き続き2週連続で厳しい気象条件だったが、野口勇生(人3=東京・芝)が自己試合新記録となる296点で前半を終えるなど、先週からの好調さをアピールした。また、「前半自分のペースで射ててい」たという梅澤徹太(政経3=東京・攻玉社)が307点、小渕伊央利(スポ2=群馬・太田)が302点と前半で300点以上の高得点を記録する調子の良さを見せた。

自己試合記録を更新した野口
強い風が止むことなく吹き続けた後半、他校の追随などのプレッシャーも重なり早大の選手の多くが伸び悩む。しかし、野田慶一郎(スポ2=エリートアカデミー)が後半303点と、前半の295点から得点を伸ばした。一方、「正直本調子は出せなかった」と語る丸尾風瑛男子主将(スポ4=福岡・柏陵)も、前半後半合わせた72射で594点を記録。全体24位とまずまずの成績を残し、調子が悪い中でも主将の意地を見せた。また、梅澤が調子を落とした中でも力強い射を心がけることで耐え抜き、後半297点、合計604点の全体15位という結果でチームをけん引した。

後半点数を伸ばした野田
そして、最後まで4位の座を守り抜き3年ぶりの王座出場を叶え、感涙にむせぶ丸尾主将を中心に歓喜の輪ができあがった。強風やプレッシャーで本領を発揮できない選手が多い中、王座出場に漕ぎ着けたのはスコーパーやサポートメンバーの明るく懸命な声援が大きな後押しとなったからだ。「すごく良い雰囲気でまとまって」いると丸尾主将が評価するように、2年連続で王座への切符を逃した雪辱を果たそうとチームが一枚岩になった。王座まで残り約1か月、より一層技術を磨き悲願の王座制覇を目指す。

チームを鼓舞する梅澤

3年ぶりとなる王座出場を決めた男子選手たち
(記事、写真 飛田悠那、 編集 神田夏希)
結果
▽男子第2部
梅澤徹太 604点
小渕伊央利 602点
野田慶一郎 598点
丸尾風瑛 594点
花垣伊里哉 589点
山﨑聖史 569点
野口勇生 563点
藤田順 538点
4位 早大 3556点
コメント
丸尾風瑛男子主将(スポ4=福岡・柏陵)
――今日の調子はいかがでしたか
今日の調子は悪かったです。前日までは良い感じに来れたのですが、やはり今日王座に出られるか決まるってなった時に、シューティングラインにいる4年生の1人として結構プレッシャーに感じるところがあって、正直本調子は出せなかったと考えます。
――風が強い中、意識していたことはありましたか
最初の方は全然強く射つことができなくて、風にあおられてミスをすることが多かったので、途中からは当たり前なんですけど強く射って風に流されないようにということを意識していました。
――主将として今回のチームを振り返ると
色々ありましたけど、リーグ戦1戦目、2戦目はすごく良い雰囲気でまとまっていてこれまでで一番良かったんじゃないかと思います。
――王座への意気込み
まだ1か月ちょっとあるので、早稲田が目指すのは王座優勝なので、王座制覇を目指して全員でもう一度引き締めて頑張りたいと思います。
梅澤徹太(政経3=東京・攻玉社)
――今日の調子はいかがでしたか
今日は前半自分のペースで射てていて、前半は調子がよかったですけど、後半は点数を落としてしまいました。しかし、風の中でもしっかり耐えることができたので、そこまで点数が落ちこまず良い結果につながったのかなと思います。
――風が強かったですが、心がけていたことはありますか
風が強い時はテンポよく力強く射つことを心がけています。今日も力強く射てたのが良かったのかなと思います。
――王座への意気込み
ここからまだ1か月あると思うんですけど、しっかり王座に出られるように調整して頑張っていきたいと思います。