関東学生春季リーグ 4月20日 東京・日大八幡山体育館
関東学生春季リーグ(春季リーグ)第2戦。快勝から一夜明け、早大は2連勝を目指して順大戦に臨んだ。前半、序盤2、3点ビハインドの状況が続くも中盤に逆転。流れを作り出したと思われたが、終盤順大に連続で点を決められ15ー18で折り返す。後半一時6点差まで離されるが早大の連続得点で同点に追いつく。残り26秒で早大が1点ビハインドの場面。早大はタイムアウトをとるもチャンスを生かせず32ー33で惜しくも敗れた。

早大が点を欲しい場面で点を決め、チームを鼓舞する結城。
オフェンスから始まった早大。まず初めに守屋雄司主将(スポ4=神奈川・法政二)がポストシュートで点を決めチームを盛り上げる。しかし流れが変わったのは前半4分、順大の選手が反則で2分間の退場。相手が1人少ない状況で有利と思われたが、早大の連携ミスやシュートを外す場面が増え、前半13分、早大は4点ビハインドでタイムアウトを選択。すると試合再開後、尾上悠利(スポ2=大阪・大体大浪商)がサイドシュートを決め、続いて外種子田崚汰副将(スポ4=鹿児島・国分)が相手のパスミスをカットし、速攻で点を決め流れを作る。さらに前半17分、鍋島弘樹(スポ3=福井・北陸)がスカイシュートを決め、その後もロングシュートを連発。その後結城颯太(スポ3=千葉・昭和学院)の安定したポストシュートもあり1点リードまで追い上げる。しかしそう簡単に流れを渡さないのが順大。前半24分、早大のキーパー大武蓮(社4=神奈川・川和)の好セーブが続くが、不運にも球が相手選手のもとに跳ね返り点を決められる。その後も順大の連続得点や好セーブが続き、終盤は順大の流れとなり、前半を15ー18で折り返す。

厳しい角度からもサイドシュートを決める増井。
後半、ディフェンスから始まった早大は順大の始めのセットオフェンスを見事守り切る。さらに増井浩介(スポ2=愛知)のサイドシュートに続き黒沼大幹(教3=東京・明星)のディフェンスにより一時早大が3点リードの展開、立ち上がりから早大のペースになると思われたが、その後順大に連続3得点を許し、6点ビハインドで再び早大が追いかける展開に。しかしこうした状況を救ったのは守屋主将、2連続のポストシュートと勢いのある速攻による得点で再びチームを勢いづける。続いて後半7分、キーパー高橋伶至(政経1=東京・早大学院)による好セーブ、増井のパスから外種子田のスカイシュートにより盛り上がりを見せた場面で順大はタイムアウトを選択。試合再開早大が1点ビハインドで迎えた後半8分、それでも早大の勢いは止まらず、再びキーパー高橋の好セーブから点を決める流れで同点まで追い上げる。その後、互いに点を取りあうも早大は2、3点ビハインドの試合展開が続く。試合時間残り26秒の場面、早大は1点ビハインドでタイムアウトを選択。この試合早大最後の攻撃のチャンス、同点に繋げられるか緊張が走る場面で、順大のディフェンスに阻まれシュートを打ち切ることができず32ー33で試合終了となった。
前半、後半共に早大のビハインドの時間が長く続いたが、点が欲しい場面で確実にシュートを決めチームを鼓舞し続けた第2戦。完全に対戦相手にペースを握られなかったのは第1戦と同様、勝利に向けて最後まで走り続け攻撃の手を緩めないそのチーム力があったからだろう。次戦は27日に行われる東海大戦。現在1勝1敗の早大、第3戦を勝利で飾れるか、期待が高まる。
(記事 佐野真悠子 写真 片山和香、三浦佑亮)
関東学生春季リーグ(春季リーグ) | ||||
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早大 | ● | 32―33 | 順大 | |
15―18 |
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スタメン | ||||
GK 大武蓮(社4=神奈川・川和) |
コメント
所真大(社3=岡山・総社)

ーーご自身のプレーを振り返っていかがでしたか
個人的には前半から入りが良くなくてシュートを決めきるところで決めきれなかったことが後々響いてきました。前半の3点差から、後半はちょっとずつ入れるようになってきて追い上げてはいたのですが、勝負を決める場面でのシュートが少し足りなかったと感じました。
ーーセンターとプレーされているときはどんなことを考えながら試合をコントロールしていましたか
僕自身、あまり個人の得点能力としてはおそらく高い方ではないのですが、周りを使ったプレーを意識して、その最後の最後に試合が終わったときに1点でも勝ち切っているゲームになるよう、試合をコントロールすることを意識していました。
ーー次戦への意気込みをお願いします
初めて開幕戦勝利という形を取れたのですが、順大の試合で連勝できなかったので次は絶対に勝ちを目指していきたいです。また個人的に今日は合格点と言えるものではなかったので切り替えて、来週の練習からしっかり取り組んで自分の持っている力をすべて発揮できるように来週に向けて準備していきたいと思います。
高橋伶至(政経1=東京・早大学院)

ーーご自身のキーピングを振り返っていかがですか
ゴールキーパーコーチの航平さん(渡辺航平、令7人卒=神奈川・桐光学園)には、緊張している中でもとにかく自信を持って行けと言われていました。その言葉通り、自信を持って大きくプレーできたかなと思います。
ーーキーパーの視点から見て、チームのディフェンス面を振り返っていかがですか
前半はポストにどんどん入れられていました。ミドルやステップシュートも打たれて苦しい状況になった時に、うまくアウト割りして勝負できればディフェンスとしては楽になるかなと思っていました。自分としてはアウト割りをできればどんどん止めていきたいと思っていたので、そういう意味でチームのディフェンスに少しは貢献できたかなと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
キャプテンからは、一人一人がチームにどう貢献できるかということを言われていて。雰囲気作りだったり、声出しだったりといったところを一人一人にクオリティ高く求めてくださっています。次の試合では、自分もベンチやコートで雰囲気作りなどに貢献できたらと思います。