関東大学女子サッカーリーグ
2025年4月19日(土)16:00 Kickoff
@東伏見サッカーグラウンド
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早大 | 2 | 1 | 3 |
十文字学園女子大 | 1 | 0 | 1 |
得点者
前半
6分 片岡 花海(相手)
29分 﨑岡 由真
40分 新井 みゆき
後半
8分 佐藤 美海
前節アウェイでの筑波大戦に勝利し、今季初勝利を挙げたア式蹴球部女子(ア女)。今節はホーム・東伏見にて十文字学園女子大を迎えた一戦に臨んだ。立ち上がりに自陣でのミスから相手に先制点を奪われる。それでも、前半のうちにMF﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)とDF新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)がゴールを決め、あっという間に逆転に成功。すると迎えた後半には、MF佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)が追加点を奪い、3-1で試合は終了。ア女が今季ホームでの初勝利を飾った。

試合は開始早々に動いた。6分にGK勝間田葵(スポ1=大阪・大商学園)とDF間のパスをハイプレスをかけた相手がカット。冷静にシュートを流し込まれ、先制を許してしまう。しかし、その後は時間が経つにつれア女がボールを保持する展開になる。徐々に相手を押し込みチャンスを伺うと、29分にコーナーキックを獲得。MF宗形みなみ主将(スポ4=マイナビ仙台レディースユース)のボールは相手に一度クリアされるも、跳ね返ったボールをDF今野杏凪(スポ1=宮城・聖和)が再びゴール前へと送り込む。すると、このボールを相手GKがキャッチミス。こぼれ球をいち早く反応した﨑岡が押し込み、同点に追いつく。40分には、佐藤の縦への鋭いパスからFW生田七彩(スポ4=岡山・作陽)が一気に敵陣へ侵入。生田は前進しながら味方の上がりを待つと、右サイドを駆け上がった新井へとパス。新井が勢い良くペナルティーエリアの外側から強烈なシュートを放つと、ボールは相手GKの届かないコースへ突き刺さり、逆転。ア女がリードを確保して後半を迎えることになった。

後半に入ると、再びア女がスコアを動かす。53分にスローインの流れから右サイドの高い位置でMF三宅万尋(スポ2=東京・十文字)がボールをキープ。三宅は、相手を引き付けたタイミングでペナルティーエリア内へと入り込んだ佐藤にバックパスを送る。佐藤がダイレクトでシュートを放つと、ボールは相手GKの頭上を超える綺麗な弧を描いてサイドネットへ。佐藤の2試合連続ゴールでア女がリードを広げる。その後はオープンな展開が続き、相手がア女ゴールへと迫ったが、DF杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)を中心とした粘り強い守備で相手の攻撃をシャットアウト。最後までリードを守り切ったア女が、今季初の連勝を達成した。

序盤からビハインドの展開となった今節。黒星を喫した開幕戦と同様の展開となったが、今節は前半のうちに逆転に成功。失点に動揺することなく着実に得点を積み重ねたことから、チームの変化が見て分かる。試合を重ねるにつれ1試合での得点数が増えている結果も、新たな自信につながるだろう。次節はアウェイでの日体大戦。今季はここまで3連敗と苦戦している相手だが、確かな実力のあるチームだ。勝って兜の緒を締めて臨みたいところだ。
(記事 荒川聡吾、取材 三浦佑亮、写真 石澤直幸)

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 16 勝間田葵(スポ1=大阪・大商学園)
DF 2 新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
DF 3 杉山遥菜(スポ3=東京・十文字)
DF 26 今野杏凪(スポ1=宮城・聖和)
DF 30 吉田玲音(社2=新潟・帝京長岡)
→68分、佐溝愛唯(社2=大阪・大商学園)
MF 7 﨑岡由真(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 8 佐藤美海(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 10 ◎宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)
MF 11 三宅万尋(スポ2=東京・十文字)
MF 17 米村歩夏(スポ2=宮城・聖和)
→73分、千葉梨々花(スポ3=東京・十文字)
FW 9 生田七彩(スポ3=岡山・作陽)
→83分、河合結月(スポ1=福井工業大附属福井)
インタビュー
後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)
ーーどのようなことを意識して試合に臨みましたか
戦い方がはっきりしているチームではあるので、しっかり(球際で)戦うこと、自分たちのサッカーをしようというところをベースに入っていきました。3点奪ったことが一番評価できるところです。
ーー3得点奪えた攻撃にはどのような手ごたえがありますか
すごく得点を意識してしまうと、肩に力が入ってしまうので、どれだけスプリントかけているかだったり、サイドバックがあのクロスを入れるタイミングだったりと、そういうところを練習で修正しながら、要求し合いながら積み重ねている結果として出ていると思います。吉田や杉山を中心にしっかり守ってつないでくれているからこそ、自分たちが主導権を握れているところがあるので、しっかり総力を挙げながらこれからも戦っていきたいと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
アウェイだからといってプレッシャーを感じる選手たちではないですが、関東リーグとの連戦によって疲労が蓄積してくると思うので、しっかり全員で戦っていきたいと思います。
DF新井みゆき(スポ3=埼玉・浦和レッズレディースユース)
ーー攻守ともに大活躍されていました。今日の試合を振り返っていかがですか
立ち上がりは相手に押し込まれる時間が多くて、なかなか自分たちのペースを作れずにいました。その中で1失点してしまって、一度後ろ向きになるような時間帯もありましたが、1点取り返したのを機に、徐々に自分たちのペースを取り戻せました。最終的には突き放して勝つことができて、非常に良いゲームだったと思います。
ーー2試合連続のフル出場となりましたが、コンディションはいかがですか
コンディション自体は上がってきている実感があります。
ーー離脱する時期が多かった昨季と比べて
昨年の後期は万全の状態で練習や試合に臨めたことがほとんどなくて。今はケガなく万全なコンディションで試合に臨めているというところが自分の中では一番大きいと思います。
ーー自身のゴールシーンを振り返って
パスを受けた時にクロスを上げるか一瞬迷いましたが、位置的にもゴールが見えたので、思い切って打ちました。
ーー次戦への意気込みをお願いします
2連勝していてチームとしても良い雰囲気になっています。この勢いを止めずに、全員がまた来週から積み上げて、次節も絶対に勝利したいと思います。