春季リーグ初戦 堅守速攻で逆転勝利! リーグ開幕戦を勝利で飾る

女子ハンドボール

関東学生春季リーグ 4月19日 神奈川・東海大学湘南体育館

 関東学生春季リーグが開幕。初戦、順大との一戦に臨んだ。昨年の秋季リーグでは接戦を制し見事勝利した負けられない相手。シュートが決まらず点数が重ならない場面もあり8ー10で前半を折り返す。流れを変えたい後半、相手のシュートに苦しみながらも徐々にディフェンスが早大のペースとなり速攻が生まれ、連続得点。20ー17で見事初戦を逆転勝利で飾った。

円陣を組む選手たち

 杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)率いる新体制初戦、1年生含めるフレッシュな顔ぶれがスタメンに並んだ。試合開始早々相手にシュートを決められるが、負けじと相手ディフェンスを交わしシュートを決める。初得点を獲得したのは期待の新星倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)。初の公式戦にも関わらず堂々としたプレーを終始見せていた。新体制になってからメインに練習してきたディフェンスからの速攻が実を結び杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)が得点。その後も相手のこぼれ球をゴールへ運び山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南)が華麗なミドルシュートを決め、連続得点。流れが早大に回ってきたかと思われたが相手の高めのシュートに苦戦し失点が続く。果敢に得点を狙うがなかなかシュートが決まらない。苦しい展開のなか徐々にディフェンスの調子が上がり、大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和)が体を張ったプレーで相手の攻撃を阻止。さらに大野のサイドシュートから3連続得点。しかし相手から点差をなくすことはできず、8ー10で前半を折り返す。

 ディフェンスをする大野

 巻き返したい後半、山野のミドルシュートと積極的なディフェンスで点差を縮めた。井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園)が7mスローを決め、ここから攻守ともに早大の流れとなる。ディフェンスでの体を張ったプレーで相手の攻撃を阻止し、大野のサイドシュートが決まる。3プレー連続で速攻が決まり15ー13で見事逆転。そしてペナルティーにより順大のプレーヤーが一時的に5人となったところで江頭理沙(スポ3=東京・ICU)がサイドシュートを決め、この日初得点を決める。しかし相手の猛攻を受け、再び1点リードの展開に。ここで早大はタイムアウトを要求。このタイミングでの要求が功を奏したのか、山野のシュートセーブから杉浦に繋がり得点。相手の速攻で1対1になるも作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)が右腕で渾身のセーブを見せ得点を与えない。試合時間残り1分で杉浦がシュートを決め20ー17で試合終了。一進一退の戦いを制し春季リーグ白星スタートとなった。

 見事順大から逆転勝利を掴み取った早大。序盤の試合展開については選手から反省の声も聞かれたが、これまでの練習の成果も見られた。次戦の相手は、昨年リーグ戦、インカレ(全日本学生選手権)と負けが続いている東女体大。手強い相手ではあるが今回の勝利を弾みに勝ち切っていきたい。

(記事 林朋亜、写真 大村谷芳)

結果

早大20ー17順大

前半

早大8ー10順大

後半

早大12ー7順大

スタメン

GK作本夕莉(スポ3=福岡・明光学園)

LW大野蒔絵(スポ3=埼玉・市立浦和) 

LB山野紗由副将(スポ4=北海道・釧路江南) 

PV杉浦亜優主将(スポ4=愛知・名経大市邨)

CB倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

RB井橋萌奈(スポ3=東京・白梅学園) 

RW江頭理沙(スポ3=東京・ICU) 

 

コメント

山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)
ーー試合を振り返っていかがですか

 初戦ということもあって、自分たちのミスから流れを作ることができなくて、結構自滅してしまったところが多かったので、明日修正したいと思いました。

ーー前半苦しい展開が続きました。どのように振り返りますか

 自分のミドルシュートが要因だったと思うんですけど、すごく良いタイミングで打つことができたのに枠外、キーパーの逆をつけていたのに枠外というシュートが何本もあって。自分で切り替えないとと思っていましたが、結構後半の最後の最後まで自分のシュートミスが続いて、そのせいでロースコアで苦しい展開になってしまいました。明日は切り替えてミドルシュートを全部決めたいと思います。

ーータイムアウトではチームメイトとどのようなことを共有しましたか

 前半は、流れが悪い時間帯に自分たちのやるべきことができていないから、ここからギアを上げていこうというふうに話していました。ディフェンスからリズムを作って攻めることを意識していました。

ーー後半流れが変わった要因はありますか

 同期の山田(山田梨央副将、スポ3=千葉・昭和学院)のディフェンスがすごく上手くて。梨央が入ってからすごくアグレッシブなディフェンスになったので、そこは山田がものすごく頑張ってくれたなと思います。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 初戦は、自分たちの流れを作ることができませんでしたが、今日のことは一旦忘れて、自分たちがやるべきことに集中したいです。明日の東女体大戦はもっとみんなが楽しくハンドボールをできるような展開になるように、私がシュートをいっぱい決めたいと思います!

倉持愛泉(スポ1=千葉・昭和学院)

ーー試合を振り返っていかがですか

 最初は、初めての試合だったのですごく緊張していむしたが、(シュートを)外しても周りの先輩たちが「次取ろう」とかすごく励ましてくれて、最後は出ている人も出ていない人もみんなで戦えたなと思います。

ーー大学で初めての公式戦となりましたが、どのような気持ちで臨みましたか

 最初もずっと緊張していて、先輩に本当に緊張してることを伝えまくっていました。先輩たちが「思い切ってやればいいよ」と言ってくれたので、自分はもうミスを恐れずに思い切ってプレーしようと思っていました。

ーー先輩から具体的にどのような声をかけられましたか

 自分が緊張してることを全員に伝えていたので、全員が知っていたと思うんですけど「1年生のミスは絶対上級生がカバーしてくれるから」とずっと言ってくれて、自分も思い切ってできたかなと思います。

ーー次戦に向けて意気込みをお願いします

 明日は今日よりもっと相手が強くて、うまくいかないことの方が多いと思いますが、自分たちがやってきたことを相手より多く出して、勝てるように頑張ります。