【連載】早慶レガッタ直前特集「To Win」第5回 沢目真直副将×原田燿輔×滿園脩吾

特集中面

 第5回は、昨年に続いて対校エイトに乗る沢目真直副将(スポ4=東京・江北)、原田燿輔(スポ4=静岡・浜松北)、 滿園脩吾(スポ4=福岡・東筑)の3名。3人の関係性や、最後の早慶レガッタへの思いを伺った。

※この取材は3月11日に行われたものです。

「最後は(2人と)一緒のクルーで慶應に勝ちたい」(沢目)

質問に答える沢目

――自己紹介をお願いします

沢目 都立江北高校出身でスポーツ科学部です。競技歴は中学2年からなので9年目ですね。沢目真直と申します。

原田 静岡県立浜松北高校出身、スポーツ科学部新4年の原田燿輔です。自分はボート競技を中学から部活動で始めたので、今年で10年目になります。

滿園 福岡県立東筑高校出身、スポーツ科学部の滿園脩吾と申します。競技歴としては、自分は高校生からなので7年目になります。

――ボートを始めたきっかけと漕艇部に入ったきっかけを教えてください

沢目 私は東京都のプロジェクトで「東京都トップアスリート育成事業」というのがあって、それに応募して、いろんな競技を経験した上で、自分に適性があって活動が楽しかったのがボート競技だったというのが始めたきっかけになります。自分が早稲田に入った理由はいろいろあるのですが、学びたい学部がスポーツ科学部だったということと、早稲田大学の先輩たちがすごく楽しそうにやっているなという理由から、早稲田大学に入りました。

原田 ボートを始めたきっかけはたまたまで。中学で運動部に入ろうと思っていたのですが、地元の中学で一番部員数の多い運動部がボート部で、県内で唯一ボート部がある中学校だったというのも理由になっていて。みんな全国大会が確約で、そんなにきつくないというところでボートを始めました。早稲田大学に入学した理由は、自分はあまり運動は元々得意ではなくて、中学と高校の前半とかは成績は全く振るわずだったんですけど、高校2年生の秋頃から成長し出して、成績が徐々に上がっていって、大学でも絶対続けてやるという思いはすごく強くて。自分の高校のOB・OGでポートを続けている人たちは結構早稲田に行っていて、それと1個上の代に同じ地元のスターの前主将の人がいたので、早稲田大学に入りました。

滿園 ボートを始めたきっかけは、自分は高校生からなんですけど、全然高校に入る時はボートしようと思っていなくて、普通に中学校までは水泳をやっていたので続けようと思っていたのですが、高校に入学したタイミングで水泳に飽き始めて。たまたまその時の1年生のクラスの担任がボート部で、急に「君、ボートやってみないか。」と言われたので、この先生おもろいなと思ってやったのがきっかけです。高校の頃はそんなに目立った成績は全然なくて、隣の原田くんにもインターハイの予選で負けたように全然強くなかったんですけど、早稲田に来た理由としては、高校でボートやっていて、それを大学でも続けようかなという時に、やっぱり早稲田っていう名前が最初に頭に浮かんだというか、一番名門かなというふうに考えて、なんとなく早稲田に来たという感じですね。

――それぞれお互いの印象をお伺いしたいです

沢目 原田くんは今年1年で結構印象変わりましたね。僕はうるさくて、原田は静かめでって感じで割と対照的なんですよ。ですけど仲良くて、よくお互いに飯行こうぜみたいに誘う仲で。特に、就活を始めたタイミングがほぼ一緒で、就活の話をできたのが原田が最初だったので、そういった意味で今年1年、特に原田と話す機会が多かったのかなと思います。原田は自分の芯を持ってるところがすごいあって、その部分をあんまり自分で出していかないんですけど、聞いてみると結構面白くて。サイコパスなことを言うこともあるんですけど、なんかむしろ話していて僕はすごい楽しいし、新たな発見もあるような面白いやつだなと個人的に思っています。滿園くんに関しても結構対照的で。滿園は1年から一緒の部屋だったんですね。特に最初の時だったと思うんですけど、何も喋らないし、話しかけても反応しないし、ずっとスマホいじりながらみたいなやつだったので、お互い多分あんまり好きじゃなかったところはあったのかなと思うんですけど。お酒入ったりするとちょっとうるさいのは前からあったんですけど、割と最近、陽キャみたいになってきて。

滿園 陽キャじゃないよ(笑)。

沢目 といういじりができるやつではあります(笑)。これはもう1年の時からずっとかなという感じですね。性格が違ってもしっかり話せる仲なので、僕は二人とも大好きです。そういった意味では、一緒のクルーで最後早慶戦を戦って慶応に勝ちたいなと思っています。

原田 まずこの3人は高校3年生のインターハイの時に、シングルスカルという同じ種目で出ていて、自分は2人ともレースしたんですけど、沢目選手はインターハイで優勝していて、入部当初はその印象がすごく強かったので、やばいやつなのかなと(笑)。いい意味でも悪い意味でも思ったんですけど、結構元気で、誰にでも話しかけて、話しかけられても苦にならないようなコミュニケーション能力があり、一緒にいて楽しい友達です。就職活動が始まって、しかも4年生が引退して、自分は4年生と関わることが多かったのでちょっと不安なところもあったんですけど、就職活動とかそういったところで沢目とは一緒に話す機会が多くて、そこはちょっと感謝してるところはあります。 滿園は入部したのがほぼ一緒で、多分一番最初に話しかけた同期だったと思うんですけど、2人とも静かめの方で、しかも一緒の船に乗ることが結構多くて。そういった意味では接する機会は他の部員と比べても多かったです。2人とも特に大学4年生が引退して一番上の第になってから、特に競技力が向上していて、自分はちょっと置いてかれている状態なので。ちょっとこの2人は目標とまではいかないですけど、

沢目 とまではいかないんだ(笑)。

原田 そんな感じの存在です(笑)。

滿園 沢目の印象としては、コミュニケーション能力がすごく長けてるなというか、僕にはない能力だなというふうにはずっと感じていて。特定の人とは僕は全然喋れるんですけど、やっぱり僕は人間関係はなんか狭く深くという感じなので、そんなに多くの人と話すことは好きじゃないので。沢目君はすごくいろんな人に話しかけてるし、いろんな人とコミュニケーション取ってというのはすごいなとずっと感じていて、それで助けられたこともあったのかな。やっぱりすごく賑やかな人だなと思いますね。原田に関しても、さっき言ったように入寮時期が一緒なので、やっぱり乗るクルーの回数も多くて、エイトでも同じバウペアとしてずっとやってきてるんで、そこに関しては信頼というか、他の同期とかよりも信頼は一つ上かなっていうのは感じていて。ただ、見ての通りサイコパスな感じもあるので、たまに恐怖を感じるんですけど(笑)。面白いですね、話していて。でも意外とさっき言ったように芯があるというか、僕みたいに芯がないんじゃなくて、こいつは芯があるので、そこに関してもすごい信頼は置いてる部分が多いですね。

「(早慶レガッタは)絶対勝たないといけないという思いが強い」(原田)

質問に答える原田

――昨シーズン1年間を振り返っていかがですか

沢目 昨年は正直自分のモチベが下がっていたなというのが個人的にあって。4年生が引退してから伸びてきたと言ってくれたんですけど、就活が一番原因で、就活していてそっちに燃えちゃって、終わるまでずっと就活7割ぐらいになっちゃって、練習をこなすだけみたいな感じになってしまっていたのが、今考えるとすごいもったいなかったシーズンになっているのかなと思います。あんまり結果が振るわなかったというか、ケガもあるんですけど対抗クルーに乗っていなかったなというのがあるので。そういったところで、今年はちゃんと最後の年なので、自分の実力が最後が一番強かったと言えるように頑張らなきゃなっていうのは自分の中であります。

原田 自分の成長は正直あまりできなかったです。自分で満足できないような内容だったので、ちょっと悔しくて。すごく先輩と自分は仲が良くて、同部屋も一個上の先輩で、その人とは入部した時からずっと同じ部屋で仲良かったんですけど、その人たちが引退っていうことになってしまって。正直自分も4年の代にいる感覚でいて、これで引退しようかなみたいな、そういう気持ちがあって。今の自分が持っている能力を、この8人の種目でどう生かしていくかというところに最後の方はフォーカスしていたので、その点で自分の100パーセントを伸ばすという部分の意識が薄れていたというのが、自分のちょっともったいなかったところです。

滿園 自分は昨シーズンはかなり成長できたかなというふうに感じていて。一昨年主将だった青木さん(青木洋樹、令7スポ卒)が昨年も一緒にいる時が多くて、一緒に練習する中で、自分の実力がついてきたなというのを感じることができた1年でした。全日本ローイング選手権前にケガをして、いろんな方に迷惑かけたんですけど、そこからやっぱり学ぶことも多かったですし、そこから復帰して、インカレで対校に乗れてというのは、すごくいいシーズンだったなというふうには感じています。

――昨年の早慶レガッタを振り返っていかがでしたか

沢目 やっと勝てたなという感じですね。一昨年はしっかり敗北したので。正直、一昨年は早慶戦で慶應に負けることを想像してなかったんですよ。 早慶戦はもちろん大事な大会だとわかっていたのですが、勝てるでしょみたいな雰囲気が正直あったんですね。 そこの慢心みたいなところがすごくあったのですが、昨年は打って変わって、絶対勝たなきゃみたいな、もう意地でも0.1秒でも速くみたいな。 そういったところが昨年あったのが良かったのかなという。 最後競った時にうまくそれが功を奏したのかなと思ってます。

原田 2年前は沢目と対校に乗っていましたが、個の実力の足し算だったら早稲田の方が強いと断言できるほどだったので、勝つでしょという思いで臨んだら大敗してしまって。昨年は4年生が早慶戦に対してすごくモチベーションが高い中で負け続けていたので、4年生を勝たせてあげたいという思いが強くなっていました。練習もすごく頑張りましたし、実際レースは接戦でしたが最後まで粘り続けて、接戦を制して勝てたというのは、自分の中で達成感もありましたし、良かったなと思います。

滿園 昨年は最初はセカンドクルーだったのですが、途中から対校クルーに乗ることになって、その時の自分は全然力がなかったですし、技術も対校レベルに追いついていなくて、まずは必死に対校のレベルに追いつくことを目標にずっとやっていました。早慶戦がどうだったというのはあまり覚えていないのですが、やはり最後接戦で全員で勝ち切れたというのは、大きな財産になりました。そういった点で前回の早慶戦はすごく大きな勝利だったかなと思っています。

――他の大会とは違う早慶戦ならではの特徴はありますか

沢目 観衆の数ですかね。僕も競技歴が9年でかなり長いと思うんですけど、ボート競技で自分たちの声よりも声援が大きいっていうのは多分早慶戦だけです。自分の親は民謡歌手で、大きな声で応援してくれるんですけど、その母の声でも早慶戦だけは聞こえないです。それくらい圧倒的な観客の数っていうのが早慶戦なのかなって思います。自分が競技をするモチベーションの一つに感謝があるんですけど、そういう意味でもたくさんのお客さん前で勝つところ見せて喜んでもらうっていうのは特に大事だと思っています。

原田 一つ目はボート部の年度初めのレースであるということです。その年の調子を部全体で作る上で一番大切なレースになります。もう一つは慶応と戦って勝ちか負けしかないことです。ほかの大会では1位ではなくてもメダルがもらえることもあって納得できてしまう部分もあるんですけど、早慶戦はそうではないです。絶対勝たないといけないという思いがすごく強いです。沢目も話しましたけど、観客の方やサポートしてくれる人たちのために勝ちたい、勝たなきゃいけないっていう思いがあります。

滿園 沢目と原田も話した歓声の大きさの違いはありますね。昨年、特にゴールの桜橋のところでは、漕ぎに集中してるけど声援がはっきりと耳に入ってくるというか、それぐらいの観客の数に圧倒された部分がありますね。あと、早慶戦は両校のマネジャーさん仕事量とかサポートの手厚さっていうのはすごく感じていて、サポートしてくださっている方のためにも、ほかの大会よりも数段勝ちたいっていう思いがあります。

「フィジカル、テクニックともに今までで一番(のクルー)」(滿園)

質問に答える滿園

――今年のクルーの特徴を教えてください

沢目 毎年そうではあるんですけど、今年は特に漕ぎこんだと思います。少なくとも僕らがいた間における練習は年々増えていて、そういったところに自信があります。個々の力がもとから最強だったわけではないですけど、その中でも単純に個人の力を足し算したら絶対負けないっていうクルーではあるので、あとはどれだけユニフォミティをもっと高めていけるか、モチベーション、ピーキングを合わせていけるかというのが勝利の鍵なのかなと思います。

原田 今年は、ここ1年くらいずっと対校でエイト乗っているメンバーが乗り続けているのがとても大きくて、経験をかなり積んだクルーだと思います。自分を含めて、インカレや戸田のコースで実力を発揮することができていますし、去年の早慶戦でも接戦を制して勝った経験のある人たちが乗っているので、勝利に向けて力のあるメンバーが揃っていると思います。

滿園 今年のエイトは自分が乗ってきたなかで、フィジカル、テクニックともに1番だと考えています。まだ伸ばしていかなければいけないところはありますけど、それを考えても力があるクルーですし、タイムを見ても昨年のインカレとほとんど同じくらいのタイムなので、このまましっかり練習を積んでいけば慶応にも負けない、大差をつけて勝てる、そんなエイトだと思います。

――小山知起主将(創理4=東京・早実)はどんな主将ですか

沢目 真面目な奴ですかね。頼れるときもあれば情けないときもあるみたいな、接しやすいって感じ、なんていえばいいんですかね。主将としてやるべきことをやっている、恥ずかしいことをしないっていうのを自分の中で持っていると思います。それと野球部出身なので体育会系みたいなところも持っているとも思います。それでも、人間らしくかわいい一面もあって、完璧な人間ではないからこそいいのかなっていうのがありますね。すごい上からになってしまったんですけどそんな感じです。

原田 同じような感じになるんですけど、真面目な部分もふざける部分もどちらもあって、そういう人が主将でまとめてくれるとこちら側としても動きやすいです。みんなが生き生きと活動できる、そんな環境を作ってくれていると思います。小山は未経験ですが、経歴の有無にとらわれずチャレンジしていくっていう姿勢っていうのが、主将になってから意識としても行動としてもよく表れていると思います。そういう彼を見て、特に男子部員は全体的にこの冬で強くなっているので、自分たちにとってのラストシーズン、いい結果を出せるんじゃないかなと思います。

滿園 小山とは1年生の時からペアで乗る機会も多かったですね。主将になってから、陸上の生活とか水上でスピードを求めていく姿勢っていうのは誰よりも強く見せてくれていると思いますし、小山と一緒にエルゴやる時とかは、あいつのおかげでタイム狙っていこうとか、もうひと頑張りしてみようって気持ちになれるので、心の支えになっています。下級生から見ると厳しい部分もあるかもしれないですけど、さっき話に出たみたいにちょっと抜けた部分もありますし、そして信頼できる主将かなと思います

――ご自身の強みを教えてください

沢目 真っすぐなところですかね。名前が沢目真直なだけに、誰よりも真っすぐな沢目真直として覚えていただけると幸いですと就活で言っていました(笑)。実際見ていただいても真っすぐだと思いますし、嘘もつけない、欲望にも正直です。そういった意味で集中したいときには、本当に集中してやることができます。融通がきかない部分もあるかもしれないですけど、なんでも真っすぐに取り組めるところが自分の強みかなと思います。

原田 練習を頑張りすぎず、楽しんで練習することも大切にするっていうのをモチベーションにやっているので、メンタルブレイクとかもなく、調子を下げないで一定のラインで成長し続けられるっていうのが強みの一つです。自分は練習で頑張りすぎない分、その反動で本番にものすごく強いという自負があります。練習してきたことの100%以上を本番で発揮できていると思いますし、本番は本番補正でどんなきついことでも乗り越えられると今までのレースを通して自信を持てているので、早慶戦も絶対に勝つってみんなに伝えています。楽しむことが大事で、楽しんで自分のポテンシャルを最大限発揮していけるっていうのが強みです。

――緊張することはないのですか

原田 緊張することもたまにあるんですけど、陸上でアップして自分が限界を出すための体ができあがってしまえば、緊張はないですね。

――滿園選手はいかがですか

滿園 自分の強みね。最近よく考えてるんだけど、わかんないんだよね、これが。

沢目 自分から見ると、悪口に聞こえるかもしれないですけど、他人に流されるところだと思っています。苦手な人とは対立してしまいがちな自分と対照的に、(滿園は)周りに中立でいることができるのが強くて、ある意味みんなを傷つけないようにしているというのがよくて、僕が見習いたいところだなと強く感じています。これ言ったのは初めてだけどね。お前自身、狭く深くって言ってるけど、逆に広く(交友関係を持てる)素質もあるんだろうなっていうのも感じてる。そういった部分を加味しても、しっかりコミュニケーションを取れば嫌いになる人はいないんじゃないかなっていう、周りに流される強みがあるのかなって思います。

滿園 それを踏まえて、ある意味人に流されるところですかね。

沢目 それじゃ踏まえてないよ(笑)。

滿園 水上に人間関係を持ち込むのは良くないので、同じ目標を達成する仲間なので、苦手だなという部分もグッとこらえて、我慢するというか、我慢強いっていうのがいいかな。こういうストレス耐性みたいなのは強いかもしれないですね。

――競技面での強みを教えてください

沢目 タイム自体に圧倒的なところはありませんが、高校の時に結果を残したくらいのポテンシャルはあると思っています。運動自体が得意で、全くできないものは基本ないので、そういったバランスの面が強みなのかなと思っています。あとはなんだろう。

原田 彼の強みはまっすぐなところだと思います。昨年テクニックのところで同じクルーの人から指摘されることがあっても、ふてくされてやる気をなくすことなく、ちゃんと向き合ってきました。自分の弱点を克服できるようにずっと練習で頑張っていることが彼の強みだと思います。

滿園 沢目君とかはタイムを持っている中で、そこに比べたらパワーはありません。僕の前に3人同じサイドの人がいるので、その3人ににフィジカルは任せたいです。自分の強みは技術力、テクニックだと思っていて、そこは誰にも負けられません。原田くんはちょっと上手すぎてちょっと無理なんですけど(笑)。けれどもそこは負けないように、常に意識して守っていきたいと思っています。

――現時点での仕上がりとこれから詰めたい部分を教えてください

沢目  特にフィニッシュでもうすこし長さを出したいです。けれども長さを無理やり出そうとしてパワーで力んでもダメなんです。特に自分は結構力んでしまうタイプなので、ここの2人みたいに技術的に成長することが必要だと思います。加えて、自分は隅田川で今まで1回もやったことがありません。実際隅田川に行ってみてどういった感じになるかを経験して、これから詰めていきたいと思っています。

原田 完成度ではまだまだ全然です。メンバーの中で日本代表のレースに出場している選手がいるので、8人乗って練習するまとまった期間が取れていません。そういうところもあり、 課題克服への流れを作れていません。しかしもうしばらくしたら8人揃って本番まで練習を続ける期間に入るので、そこで今まで練習で見つけた課題を中心に完成度を高めていきたいです。そして隅田川で練習して、調整をしていけたらという風に思ってます。

滿園  まだまだ完成度は全然だと思います。隅田川でまだ練習しないので、経験値が足りません。技術的にも前回りや後ろ回り、長さなどの基本的な部分も突き詰めるのは結構難しいので、その詰めていく部分はをこの1カ月で詰めていきたいかなと思っています。

――レースの見どころを教えてください

沢目 圧勝するところです。以上です。

原田 最初にスタートしてから800メートルぐらいまで早大が先行するところからスタートするんですけど、その最初の前半で差を広げたいです。動画で見返す時に、最初ですごい離れちゃったから、真ん中らへんは飛ばして最後だけ見ればいいか。という風に思えるぐらい前半に力をいれるので、そこを見てほしいです

滿園 最初のスタートだけ見てもらえれば結果がわかると思います。

――早慶レガッタに向けて意気込みをお願いします

沢目 今回勝てれば早慶レガッタは勝ち越しなので、勝って逃げたいなと思います。正直、社会人で競技を続けるか悩んでいた時もありましたが、僕は今年1年で辞めるということをしっかり決めてやっています。そういった意味ではこの9年間の集大成とまではいかないですが、しっかり悔いなくやりきるための始めの大会にしていきたいなと思ってます。

原田 早慶戦は2回出場して勝ちも負けも経験しているので、最後は勝って楽しく終わりたいと思います。早慶戦で勝つことが部の目標である男子エイトで優勝するということに必要になってくると思うので、この早慶戦を大切にして、勝ちにこだわっていきます。

満園 僕は一昨年はセカンドで出場し、昨年は対校で出場しているので、対抗だけ見れば今年で2連勝です。昨年で終わっておけば勝ち逃げだった分、今年は負けたくないので今年しっかり2連勝したいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 長屋咲希、石渡太智、西村侑也、石澤直幸)

◆沢目真直(さわめ・まさなお)(※写真左)

スポーツ科学部4年。東京・江北高出身。

◆原田燿輔(はらだ・ようすけ)(※写真中央)

スポーツ科学部4年。静岡・浜松北高出身。

◆滿園脩吾(みつぞの・しゅうご)

スポーツ科学部4年。福岡・東筑高出身。