終盤に猛追するも、一歩及ばず明大に敗戦

女子ラクロス

東京六大学交流戦

3月22日 早大東伏見キャンパス

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 2 0 4 3 9
明治大学 2 4 2 2 10

得点者

1Q

水野文萌、増田明香

2Q

なし

3Q

神谷彩乃2、野田千裕、木田玲奈

4Q

水野文萌2、八澤百子

 東京六大学交流戦(六大戦)で実戦の経験を積んでいる女子ラクロス部。この日は、昨年の関東学⽣リーグ戦で唯一負けを喫した明大と対戦した。最初のクオーター(Q)を互角の状態で終えるも、続く第2Qでは明大のペースに押され、4点ビハインドに。しかし、後半は早大が猛追を見せる。徐々にその差を詰めると、最終Qではついに同点に。最後まで攻め続け、シュートを放ったが、得点は遠く惜しくも敗戦となった。

ドローに臨むMF神谷

 第1Qは、互いに譲らない攻撃を見せる。開始のドローは早大が制したものの、パスミスから相手ボールとなり明大が先制。開始6分には、素早い攻撃に対応できずに追加点を許す。明大ペースかと思われたが、開始11分にAT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)がフリーシュートを獲得し、ゴーリーのセーブに阻まれながらも、3本目のショットを決めて得点。その後MF増田明香(法3=東京・国学院久我山)が放った高い弾道のシュートはネットを突き刺し、2-2の同点で最初の15分を終えた。

 続く第2Q、早大は突き放される展開となった。開始直後に明大が得点を挙げると、AT八澤百子(スポ3=東京女学館)がシュートを放つが、セーブに阻まれ同点弾とはならず。攻める明大に対して、早大ディフェンスも応戦するが、その後も点を献上。巻き返したい早大は、攻撃のチャンスを何度も作るが、相手ゴーリーの好セーブが目立ち、得点には至らない。終わってみれば、このQ4失点となり、6-2の4点ビハインドで試合を折り返した。

得点を挙げ、喜ぶ選手たち

 ハーフタイム明けの第3Q。開始2分に、AT八澤からパスを受けたMF神谷彩乃(文構2=神奈川・桐蔭学園)がゴール右上へシュートを放ち得点するが、その後明大に連続得点を許し、スコア8-3とこの日最大の5点差に。しかし、ここから早大が反撃を見せる。MF野田千裕(政経1=埼玉・早大本庄)はフリーシュートを獲得して自らゴール、MF神谷はパスを受け取ると、相手ディフェンスをかわしながら、バウンドシュートを決めた。その後、MF木田玲奈(文構1=東京・東京農大一)がゴール裏から自分で突破し、早大が一挙3得点。8-6の2点差で最終Qを迎える。

 最終第4Q、試合は大きな盛り上がりを見せ、会場は熱気にあふれた。早大が最初のドローを制すると、開始2分に1on1を制したAT水野が得点。その後もMF増田からパスを受けたAT水野が放ったシュートは同点弾に。このまま勝ち越したいところだったが、明大に連続得点を与え、10-8と再び離される。AT八澤がフリーシュートからショットを決め、1点差とするが、試合終了間際に放たれたショットは惜しくもフレームに弾かれ、敗北した。

パスを出すAT八澤

 最大5点のビハインドから追い上げを見せたが、一歩及ばず敗戦となった早大。しかし、「追い上げる展開になったのは今後の試合においてもすごく重要な経験」とMF神谷が話すように、この試合はチームの成長に繋がるに違いない。ここまでトップチームの六大戦戦績は1勝2敗と負け越している。26日に行われる法大戦は勝利で飾り、5月の早慶定期戦へ勢いをつけたいところだ。

(記事 辻岡真波 写真 大林祐太)

試合後インタビュー

MF神谷彩乃(文構2=神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 悔しい結果となってしまいましたが、前回の東大戦よりチームとして成長できて良かったです。特に前半、試合の流れが劣勢している時に後半で自分たちのペースをつくり、追い上げる展開になったのは今後の試合においてもすごく重要な経験になったと思います。

――2得点を挙げられましたが、得点シーンを振り返っていかがですか

 どちらとも自分の得意であるカットからのショットだったので素直に嬉しかったです。

――明大ディフェンスはいかがでしたか

 やはりハードワークが強いチームなので、ボールマンに対するプレッシャーだったり対峙力が高い相手だなと感じました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 次回法政戦が最終戦となるのですが、ここで終わるのではなく、今後の早慶戦、リーグ戦に繋げられるよう、しっかりと良い結果、そして内容においてもこだわって勝ちたいです。