東京六大学交流戦
3月1日 早大東伏見キャンパス
Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 2 | 2 | 4 | 9 |
立教大学 | 2 | 2 | 4 | 2 | 10 |
得点者
1Q
久保木麻由
2Q
五十嵐杏子、久保木麻由
3Q
水野文萌2
4Q
八澤百子2、水野文萌、野田千裕
3月1日、早大ラクロス部は東京六大学交流戦(六大戦)の初戦を迎え、新体制での戦いが始まった。昨年創部史上初の学生日本一を達成した早大。今年度はMF五十嵐杏子主将(文3=神奈川・相模原)の率いる「五十嵐組」で学生王者・連覇を目指す。ホーム東伏見に立大を招き行われた初戦。開始4分に先制点を許すと終始立大ペースで試合が進み、一時は3点ビハインドに。最終Q(クオーター)には早大が連続得点を決め1点差まで詰め寄るも、力及ばず敗戦となった。

試合前に整列する選手たち
試合開始直後、ドローを制した早大は2回のシュートチャンスを迎えるが、MF増田明香(法3=東京・国学院久我山)の放ったショットは惜しくもネットを外れて決めきれず。立大ボールとなり、1on1から切り込まれ開始4分に先制点を許した。その後は攻撃の機会をうかがう時間が流れると、開始10分に「起点になる」ことが目標と語るMF五十嵐のパスがフリースペースに走り込んだMF久保木麻由(スポ2=福島・安積)へ送られそのままゴールへ押し込んだ。見事な連携プレーで振り出しに戻した早大だったが、13分に立大にバウンドシュートを決められ1-2で第1Qを終えた。
第2Qは取っては取られての両者譲らない展開が続く。開始のドローを制した立大にそのまま得点を許すも、その直後にMF五十嵐が相手ディフェンスをかわしながら自身で得点を挙げ2-3に。追いつきたいところだったが、体格差のある相手を止められずに失点し、点差が広がってしまう。パスミスが続き攻めきれない早大は、開始11分にMF五十嵐がフリーシュートを獲得。フリーシュートはせずにゴール前に入ったMF久保木へパス、ボールを受けたMF久保木が即座にショットを決めた。その後も早大の攻撃が続いたがネットを揺らすことはできず。3-4の1点ビハインドで前半を終えることとなった。

パスを出す2得点のMF久保木
何とか追いつきたい後半戦。ハーフタイム明けの第3Qは立大ペースで進む。第2Qと同じくファーストプレーでの点を献上するとその直後にも追加点を与え、スコアは3-6と3点差に。流れを変えたい早大はタイムアウトを選択した。その後AT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)がダッチステップでディフェンスを交わしながらのゴールを決めるもすぐに失点し、なかなか点差は縮まらない。開始12分には速攻からAT水野がショットを放ち自身2得点目となるが、終了間際に失点。5-8の3点差で最終Qを迎える。
最終第4Q、早大は必死の追い上げを見せた。開始2分にAT八澤百子(スポ3=東京女学館)がフリーシュートを獲得すると「ATとしてしっかり1点取りたい」と自らショットを放ち得点。立大にブレイクからの得点を許すが、立て続けにAT八澤、AT水野と最終学年ATコンビの連続得点が決まると8―9の1点差に。そのまま攻め続ける早大だったが、痛恨のパスミスから立大に攻撃権が移って失点し、再び点差をつけられる。13分にMF野田千裕(政経1=埼玉・早大本庄)が走り込みでシュート決め、スコア9-10とするがあと一歩及ばず敗戦した。

相手ディフェンスをかわすAT水野
新体制での初試合は敗戦となった五十嵐組。しかし5人の選手が得点を挙げた他、パスカットや好セーブなど守備での活躍も見られ、キックオフから続けてきた基礎練習の成果が表れた。次戦は5日に行われる東大戦。例年5月に行われる早慶戦、秋のリーグ戦に向けて残り4試合の交流戦に臨む。
(記事 辻岡真波 写真 石澤直幸)
試合後インタビュー
MF五十嵐杏子主将(文3=神奈川・相模原)
――チームとして試合全体を振り返っていかがですか
やっぱり前半が悪かったので、そこが今回の試合の反省かなっていうふうに思っています。ただ、ここの試合の目的としては全員が各々キックオフから1ヶ月間やってきたことを試すということだったので、そこは各々のチャレンジが見えたので良かったかなと思います。
――ご自身の攻撃を振り返っていかがですか
そうですね、起点になるのをまず1個目標にやっていたので、自分で得点もできましたし、アシストもできたので、そこは良かったかなと思います。
――新体制始まってチームの雰囲気はどう感じていますか
しっかり上級生と下級生のコミュニケーションが増えたので、そこは今シーズンすごく強みにしてやっていきたいなというふうに思っていて。あとはトップチームが早慶戦まで見据えていかに詰められるかが鍵かなと思います。
――この六大戦はどのような位置付けで取り組まれますか
まずチームとして勝つっていうのはもちろん目標ではあるんですけど、それ以前にやっぱり個々が早慶戦やリーグ戦につながるような挑戦をする場として位置付けしているので、そこがしっかり達成できればいいかなと思います。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
次は東大なので、この試合よりもさらに、個人個人の挑戦をする機会としてすごくいい試合だと思うので、各々がしっかりと目標を持ってできたらいいかなと思います。
AT八澤百子(スポ3・東京女学館)
――本日の試合を振り返っていかがですか
新チームになって初の公式戦ということで勝ちたかったのですが、細かいところでのミスがありました。最後惜しいところまでいきましたが、勝ち切れなかったことが悔しいです。
――得点シーンを振り返っていかがですか
フリーシュートの時は自分たちが負けていたので打つか迷う場面ではありましたが、ATとしてしっかり1点取りたいということで攻めにいきました。2点目はクリアから良い形でMFからつないでくれて、そこで得点まで決められました。攻め気のあるプレーができたので良かったと思います。
――本日のご自身の活躍を振り返っていかがですか
今日まで1カ月ほど基礎練習期間があり、1対1や2対2といった基礎のプレーをしてきましたが、そこでの得点があまりできませんでした。チーム全体でブレイクの得点が多かったのでそれは維持しつつ、今練習している1対1、2対2でもっと戦略的な攻撃を今後していきたいと思いました。
――今日はどのような意識で試合に臨まれましたか
1カ月間基礎期間でやってきたグランドボールの寄せを意識していました。試合の入りではグランドボールで負けてしまうことがありましたが、後半になるとだんだんグランドボールを寄せて取り切れました。特にディフェンスセットで取り切ってくれる場面が多く、アタックセットを増やせました。
――次戦への意気込みをお願いします
次戦は結構すぐに東大戦があります。六大戦で基礎期間の成果を出すためにもしっかり点を取って、グランドボールの寄せは維持しつつ、1対1の攻めをチームとしてもっとできるようにして勝ち切りたいです。