第5回はFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)、FW千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)、MF福岡結(スポ1=岡山・作陽)の3人。シーズンを通して得点を重ねてきた攻撃トリオの3人に、全日本大学女子選手権(インカレ)へのそれぞれの思いを伺いました。
※この取材は12月7日に行われたものです。
「(攻撃の選手にも)攻撃と同じくらい守備は重要」(福岡)
ーー最初に他己紹介をお願いします。 まず生田選手の他己紹介を福岡選手と千葉選手のお二方でお願いします
千葉 恥ずかしいね、これ。オフのところはちょっと抜けてます。 なんか天然っぽい感じなんです。ちょっと可愛い感じのキャラなんですけど試合に入ると、なんかガラっと変わって、エースじゃないですけど。エースですね(笑)。エースとして、やっぱここってところで点を決めてくれるので、すごい頼りにしてます。
ーー福岡選手お願いします
生田 ちょっと恥ずかしそう。
福岡 オフはなんかあんま頼りないっていうか。
生田 最低(笑)。
千葉 はっきり言った(笑)。
福岡 先輩らしくないところがあるんですけど、なんか信頼できるっていうか、 なんとなく信頼できる先輩だなって思います。
生田・千葉 なんとなく(笑)。
ーー生田選手と福岡選手は高校が一緒だと思うのですが、初対面のことは覚えてますか
福岡 中学の時から同じです
ーー当時のことは何か覚えてますか
福岡 でも、学年が1年と3年なので。初めて話したのは中学校の卒業の2ヶ月前から。
生田 ほんとにね。そんなレベルです。
ーーそれは上下関係が厳しかったからとかですか
生田 いや、全然ないです。普通に喋ってなかったです(笑)。
ーー千葉選手はいかがですか。初対面の時のことおぼえていますか
千葉 七彩さん、初めて会った時、あんまりプレーしてなかった。してたしてたか。してたな。
生田 してたしてた。
千葉 そうだね。なんか一緒に組んだりしてもキャラが違うので。あんまり抜けたりとかじゃないので。自分はすごいツートップでやりやすい。パス、スルーパスとか出しやすいイメージです。自分にないものを持ってるなって思いました。
ーー次は千葉選手の他己紹介をお願いします
生田 オフのところでは今見ての通り可愛い。ほんわかしてて、犬も大好きだし、オフの時は可愛いです。 オンのところは、前線では得点力とか、そのゴールに対する姿勢というのが、1番見えやすい選手だなと思って。ここっていうところで決めてくれる。東洋大戦とかもそうなんですけど、 それとあとチームが苦しい時にハードワークできるなっていう印象で、めっちゃ頼りにしてます。
千葉 ありがとうございます(笑)。
ーー福岡選手はいかがですか
福岡 オフのところは。すごい気にかけてくれるというか。練習参加した時に覚えてるのが、梨々花さんが話しかけてくれて、 優しくしてくれたのを覚えてて。気使ってくれる先輩だな(笑)。オンは、さっき言ってたシュートのとこもそうですが、1番守備がすごく粘り強いというか。 見ててすごい守備が献身的で、めちゃくちゃ印象的です。
ーー聞いてみていかがですか
千葉 もうちょっと結と仲良くします(笑)。
福岡 してください(笑)。
ーー次は福岡選手の他己紹介をお願いします
千葉 結はオフのところはなんかめちゃクールっぽい感じじゃないですか。まあすごい喋るの下手だし、人見知りだし(笑)。でも1年生の中だと結構ワイワイ仲良くやってるので、そういう面を、学年関係なく見られるようにしたいなと勝手に思ってます。オンのところは、自分は勝手に1年生の中だったら1番信頼してるなと思っていて。
福岡 えー。
千葉 器用だから、なんでもできる選手だからこそ、色々選択肢があって迷っちゃう部分もあると思うけど、自分の中でしっかり軸があるのが見えるから、 なんかもう本当に先輩として頑張ってほしいなとすごい思います。あと点を決めた後とかすごいニコニコしてて、こう見ると可愛いなって思います。
生田 先輩だね。
千葉 たった1個だけど(笑)。
ーー生田選手はいかがですか
生田 オフの面では梨々(千葉)も言ったようになんかクールに見えて、喋んなさそうだし、話しても楽しくなさそうだし。でも喋り出すとなんか、楽しんでるのかな?多分先輩とかからも好かれてて、結構みんな気にかけたくなるような存在で、ずるいですよね(笑)。 プレーで言うと、なんか全体的に器用になんでもできるという感じで、結が勢いある時というのは結構チームの勢いが良いなという時も多くて、 でもそのプレーで見えにくい、気持ち的な熱さとかは内に秘めているので、そういう面をもっとチームにポジティブに発信していけたらなと思います。
ーー中学、高校から見て、ここ成長したなと思うところはありますか
生田 成長したな。でも、あんまり一緒にプレーしたことないよね。
福岡 うん。怪我もあったからね。
生田 ただ、高校3年生の時とかの様子を聞いてる感じだと、キャプテンとかしていて、「絶対ないだろ」って思ったんですけど、そういうのもやればできるんだなという部分が変わったとこというか、なんかできるんだって思いました。
ーー福岡選手、聞いてみていかがですか
福岡 普段そんなことあんまり言われないので、嬉しかったです。
ーーそれぞれ他の部員の中だとどの選手と仲が良いですか
生田 自分は同期が5人っていうこともあって、5人全員仲良くって感じで。ア女だと先輩後輩関係なく誰とでも仲良いって感じなので全体的に仲良いです。
千葉 同期は10人いるんですけど、みんな仲良いし、特に、杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)は、中学生の時から一緒だったのもあるので、遥に関してはすごい一緒に頑張ってきたし、これからも一緒に頑張りたいなって。思い入れが1番強い選手かなと思います。
ーー杉山選手も千葉選手のことはとても信頼できるとおっしゃってました。信頼感は千葉選手も感じるところではありますか
千葉 なんか1番最近感じるのは、遥が、すごい苦手なものが多いんですよ。食べ物で。それで、「これいけるかな。」みたいな、 「自分好きかな。」みたいな感じで言う時に、自分に絶対聞いてくるんですよ。それで自分が「いや、それやめときな。」っていうことを信じないで、1回食べたことあったんですけど、そしたら「無理だ。」って(笑)。もう「梨々のこと信じる。」って言って(笑)。食べ物とかそういう関連でも詳しくなっちゃってるので、だいぶ知ってると思います。
ーー福岡選手はいかがですか
福岡 自分も同期といる時間が1番長いなと思います。オンのところは、試合に絡む選手も多いからこそ、1年生の勢いというか、それを大事にしていけるような学年だと思います。
「自分に求められていることを全力でやる」(千葉)
ーーサッカーの話に移ります。ここまでのシーズンをどのように捉えていますか
生田 関カレの方では、前期優勝を目標に掲げていた中で、前期はなんとか1点差で勝った試合が多くて、後期にかけてはだんだんそれが通用しなくなって勝てない試合が続いていました。その中で4年生もチームをどうしたらいいかっていうのを話し合ってくれたのも分かってて。3年生である自分たちが、そのチームの状況を分かりつつも変えられなかったっていうのは結構反省点としてあります。あとは自分が個人的に1番悔しかったのが、皇后杯の予選で、皇后杯ベスト16っていう目標を掲げた中で、その目標にもチャレンジできないっていうのが本当に悔しかったです。そういう大きい大会を逃したからこそ、インカレにかける思いっていうのは本当に強くなったかなって思います。
千葉 今シーズンは、関カレと関東リーグ、両方とも試合に出させてもらいました。関カレの方だと序盤は勝てた試合が多かったと思うんですけど、後期につれてやっぱり勝ち点差を伸ばされる試合が多くなり、チームの中で色々こう勝つために動いて、やり方を変えたりとか、チーム内で全員が意識を持って取り組むとか、そういう働きかけとかがあった中で、やっぱりそういう動きがあったからこそ、早稲田らしいサッカーが最終的にはできたと思います。そこはチームとして、インカレに向けて成長できた部分かなと思います。関東リーグはやっぱりどうしても勝ち切れない試合が多かった中で、それぞれ全員がチームのために全力で戦う姿が、関東リーグの去年から見られる姿だったと思うし、だからこそ1試合でも多く勝ちたかったなっていうのがあります。
福岡 今シーズンは、初めて大学サッカーを経験するとなって、正直高校とのレベルの差に迷うことが多かったです。個人個人で、前期やれてたことが後期になってどんどんできなくなって苦しいというか、そういう時期も多かったんですけど、チームのために自分ができることをやろうと思いました。でも後期の関東リーグとかは全然勝たせることができなかったし、 すごくもどかしさというks、そこのチームに対しての貢献度が足りないなって思ってます。
ーー福岡選手は関カレの前期は1年生ながら、かなり試合数にも出て、得点とアシストが目立ちましたが、そこは手応えはありましたか
福岡 うーん。
生田 変化なし(笑)
福岡 逆に高校の時はあんまり点取れなくて。けど大学に入って前期なんか点を取れました(笑)。
ーー生田選手と千葉選手は昨年1年間と比較して、今年成長したと思う部分はありますか
生田 去年関カレ1試合も出られなくて。今年に入って自分がリハビリしてやっと結果が出てきたなと思うのが、フィジカル的な面で。 今まで1年生の時もそうですし、裏抜けだけの選手みたいな感じだったんですけど、今は結構体当ててボールキープする、奪うとかができてきました。リハビリで1からそういうのを見直した面もあったので、そこがやっと出てきたかなという感じです。
千葉 自分は今シーズン入って、まず去年はFWしかやってなかったんですけど、今年に入ってからインサイドハーフとボランチをやるようになって、 いろんなポジションができるように、できてるかわからないですけど、いろんなポジションで出れるようになったことは良かったかなって思います。プレーだと1番は守備かなと自分は思っているんですけど、やっぱり高校の時、守備が苦手でちょっと放棄してた部分もあったので、大学に入ってから早稲田が守備から入るチームだということもあって、前線が守備する大切さを身に染みてわかりました。1年時からしっかり守備をやるようになって、自分でボールを奪える機会が多くなったりとか、チームが目指してる守備の形に、自分がファーストディフェンダーになるので、それを少しずつ体現できてるんじゃないかなと思います。
ーー逆に、シーズンを通してここが課題だなと思うところはありますか
生田 自分はFWとして、決定力の部分です。それこそ後期の十文字戦(7月13日、関カレ後期3節、●0-1)は、とてもチャンスがあった中で決めれないところがあって、 そういうところで、FWとしての責任がありながらも決められなかったのは、これから課題だなと思います。
千葉 自分がチームでやってる以上、このチームの周りに必要とされてることにフォーカスしすぎて、 自分が前線の選手ででやっぱ得点を狙っていかなきゃいけないっていう中で、そこを放棄するじゃないですけど、結構守備メインになっちゃってる自分がいたので、そこの気持ちの弱さだったり、メンタル面でブレが結構あったと思います。そこが1番課題だと思います。
福岡 自分は、体が小さい分、体を当てるタイミングとか、奪い方とか、多分他の自分より背が高い人たちより劣ってるっていう部分があるので、自分のタイミングで体を入れるという、自分なりの守備の仕事をもうちょっと見つけて、そこを徹底していきたいです。
ーー今、ご自身で自分のプレー評価してもらったんですけど、今シーズンのお互いのプレーを100点満点でいうと何点くらいで評価しますか。まず千葉選手のプレーをお願いします
生田 70点で。理由は、それこそ苦しい時にハードワークで前線からの守備とか、 苦しい時に決め切るとかっていうのが、ほんとにチームとしてはプラスになってます。その熱い思いがやっぱみんなにしっかりと伝わって、チームとしての士気も上がってきてるなっていうのがたくさんあったと思うので、その点数で。あとの30点は、やっぱりちょっとインサイドハーフとかボランチに下がった分、ゴールへの意識っていうのが薄れてしまっていた時があったのかなって思うので、もっと梨々は強引にゴールを狙っていけるのかなと思いました。
福岡 80点です。他己紹介の時にも言ったんですけど、 やっぱり守備がすごく目立つっていうか、ハードワークがすごい選手だなと思ってるので、そこで貢献をしてくれたっていうか、そういうところが強くて。七彩さんも言ってたんですけど、シュートとかは、シュート練とかもよく自主練でやってるのを見てるからこそ、シュートがうまいことも知ってるので、もっとシュート狙ってほしいなっていう思いです。
ーー福岡選手のプレーを評価するとしたらいかがですか
生田 50点で(笑)。理由はちゃんとあるんですけど、 前期は結構生き生きとプレーしてて、なんかもう1年生らしさっていう、フレッシュさがあった中で、なんか後期に入るとどんどん自信なさげなプレーが増えてました。多分やっていく中でいっぱい迷って、上から言われたことをそのままやっちゃうとかっていうのは、もったいなかったなって思ってます。やっぱり1年生らしくもっとのびのびとやってほしいなっていう意味も込めて50点です。
千葉 自分は65点です。自分も前期の生き生きとしたプレーが印象に残ってるからこそ、やっぱり色々周りから言われたり求められることもあるし、それを自分も全部受け取っちゃうタイプだから、(気持ちが)すごいわかるんですけど、1年生だからあんまり気にせずのびのびプレーしたらいいんじゃないかなって思って、残りはもっとのびのびやったら100点を与えます(笑)。
一同(笑)
ーーじゃあ最後に生田選手のプレーの評価をお願いします。
千葉 80点です。やっぱりチームが苦しい時に、どんなに時間が少なくても、やっぱり点を決め切ってくれるところはすごい。七彩さんにしかできないことかなって思うし、きっとインカレでも全試合ゴールしてくれるんじゃないかなと思って80点です。
生田 (全試合ゴール)します。
ーー福岡選手はいかがですか
福岡 70点です。
一同 おー
福岡 前期、復帰明けで出場時間に制限があった中でも出たらやっぱり点を決めてくれるところはさすがだなって思う反面、その制限がなくなってきた時に、点決める回数減ってたよね。
一同 (笑)
福岡 もっと点を取ってほしいなっていう意味です。
ーー実際聞いてみていかがですか
生田 その通りです。
ーー今シーズン印象に残っている試合はありますか
生田 関カレの後期東洋大戦(10月26日、関カレ後期10節、●3-4)です。東洋には本当にずっと勝ててなくて、 チームとしてやっとゴール前のその繋がりの部分を持てて、 そこでゴールのシーンが増えてた中で、やっぱ接戦したゲームを、最後1点決められて勝ち切れなかったのがすごい印象的です。でもその試合は、チームとしていいイメージを持ってるなっていうポジティブな 試合でもあったので、インカレでは絶対東洋に勝ちたいっていう気持ちを込めてこの試合かなと思います。
千葉 自分も東洋大戦と、あとは後期の帝京平成大学戦(9月25日、関カレ後期5節)かな。去年も前期0ー4で負けて、今年は前期勝てたけど、後期1−3で負けて、完全に相手の勢いに飲まれた試合だったし、自分たちのやりたいサッカーが、少しも体現できてなかった悔しさもやっぱりあります。インカレで勝ち進むと3回戦で当たる相手なので、その借りを返すわけじゃないですけど、相手の勢いにのまれない、最初から自分たちのサッカーを体現したいなというのでこの試合を選びました。
福岡 自分は前期の筑波戦(4月21日、関カレ前期2節、△1-1)と後期の東洋大戦です。筑波戦はそのチームとしても1−1で引き分けて悔しいし、自分も出場時間はそこまで長くなかったんですけど、 1番個人として印象に残ってる試合です。のびのびやれたというか。特に後半なんですけど、 勢いを持って攻撃できてた試合ってすごく印象に持ってて。東洋戦は自分は出場できてないんですけど、ずっと見てて、この中でプレーしたらすごい楽しいんだろうなみたいな感覚があって、すごいなんか外から見ててもワクワクする試合だったなって思ってます。
ーー今季の関カレは良い時期と悪い時期を繰り返すことがありましたが、どのようにチームの雰囲気をまとめていましたか
生田 自分たちは自分たちでその試合分析とかをしてて、その中でやっぱり1つ、ゴール前の繋がりとかもそうですけど、みんなで共通のイメージを持って次の試合に挑むっていうのが結構わかりやすく成果として出てた部分ではあるかなって思います。
千葉 負けた試合の後ってどうしても暗くなりがちですけど、そこは4年生が引っ張って声出してくれたりとか、集合前に今日はこういう意識持って練習しようって4年生の声掛けがあるので、それを全員でアップから集中して取り組めてたと思います。
福岡 負けた試合の後に史さん(後藤史監督 平21教卒=宮城・常盤木学園)が「戦うやつが練習来い」と言ってるのを聞いて、学年内でも話し合ったりとか、個人でも色々考えて、 1人1人が考えたからこそ、負けてからどんどん練習の強度だったりを高められていってたのかなと思います。
ーー関カレ後期日大戦以降は、攻撃の形で自分たちのやってきたことがうまくできたとおっしゃってましたが、どのような手応えがあったのでしょうか
千葉 ずっと取り組んできた前線の繋がりってところは、やっぱり中盤に人を多く置いてる部分、そこで厚みを持ってペナルティーエリア内に入っていきたい部分の成果がすごい出てきて、それが結果としてゴールに繋がっていったのかなと思います。
生田 自分も同じようにみんなで1つの共通認識を持って、その繋がりの部分を意識して練習でやってきたので、その日大戦からは良いイメージと良い繋がりを持って、ゴールまでできてるなっていうシーンが多かったなと思います。
ーー福岡選手は前期と比べて後期は上手く行かなかったとおっしゃっていましたが、どういった難しさがありましたか
福岡 プレーに迷いというか、そういうのが出てきて、遠慮というか、迷いがあって。自分がしたいプレーがわからなくなることがありました。
ーー福岡選手は今季様々なポジションでプレーしてきたと思います。ポジションの違いには難しさはありますか
福岡 全部のポジション、それぞれに難しいところがあります。 自分が1番やりたいのはやっぱりサイドなので。でもサイドじゃなくても自分に求められてることというか、それは出そうと思ってやってるので、 難しいですけど、どのポジションでも全力で頑張ろうと思ってます。
ーー千葉選手も今季は中盤のポジションでのプレーなど福岡選手と重なるところもあると思いますが、そこはどういう風に捉えてますか
千葉 自分は別にネガティブには受け止めていなくて、中盤の選手が代表行ったりとか、WEリーグに行ったりとかで、そういう部分のポジションの変更あったと思うんですけど、その中でいろんなポジションができて、損はないですし、どのポジションでも求められてることは変わらないと思います。自分に求められてることを全力でやるっていうのと、あとはボランチが中学生の時にちょっとかじったぐらいで、全然やったことなかったんで難しかったですけど、育さん(築地育、スポ4=静岡・常葉大橘)を良いお手本にして。本当模範なボランチなんですけど、もう育さんを追いかけるじゃないですけど、色々聞きながら一緒に組むこともあったので、アドバイスもらいながらやってました。
ーー守備の部分だとどういった役割が求められていますか
生田 守備のスイッチというところで、前線がプレスどれだけいけるかによって、後ろの状況も変わってくると思うので、そこの球際の部分とか寄せ方、距離は意識するようにしてます。
千葉 やっぱり前線の自分たちの守備の強度が後ろにも通ずるなと自分は思ってます。自分らがヌルって入ると、その試合全体の早稲田としての守備が緩くなっちゃうので、自分らが強くいければ行けるほど、後ろの選手たちもそれに乗っかっていけるって思うので、やっぱり自分たちがこうチームの守備の軸を持ってると思います。
福岡 守備してボールを奪えないと、そのやりたい攻撃もできないので、そこの自分たちが攻撃だけじゃなくて、守備もしっかりやることで、 連動して守備で奪えることができると思うので、攻撃と同じくらい守備もすごく重要だなと思います。
「自分が大量に点を取れば勝てる」(生田)
ーーインカレの方に話を移します。インカレに対してどういう印象、イメージがありますか
生田 去年は準優勝で終わって、自分も何一つチームに貢献できなかった悔しい思いがある中で、今年はFWとして、3年生としていろんな試合に絡ませてもらう中で、やっぱり他大学の力もどんどん伸びてきていると思います。関東ではずば抜けてるチームというよりも、もう差がないチームがほとんどになってきてるので、もちろん日本一という目標っていうのは絶対取りに行きたい中で、勝ててない東洋(東洋大学)だったり山学(山梨学院大学)相手をしっかり、最後のところで、大事なところで潰していきたいなと思います。
千葉 インカレは去年、本当にもうあと1歩のところで、日本一を取れなくて、その1歩の差がすごい大きいものだなっていうのを実感しました。今年は皇后杯もなくて、関カレが終わってから2ヶ月間、インカレだけのためにやってきたので、その皇后杯の分までインカレでぶつけられたらいいなって思います。やっぱり初戦はどうしても固くなっちゃうと思うので、そこはまだ2年生なので、2年生らしく楽しんでやれたらいいなって思います。
福岡 初めてのインカレで、やっぱりインカレはすごく特別で1番大事な大会だと思うし、 その年のチームを1番引っ張ってくれた4年生とかのためにも、やっぱりチームのために全力を尽くしたいです。1番最後に全力を尽くしたい大会だと思います。
ーートーナメントの大会だと、どういったところがこう勝ち進むために必要になってくると感じてますか
生田 自分が今まで1番経験して思ったのは、本当にワンチャンスの部分を決めきるメンタルだと思ってます。緊張してプレッシャーを感じつつも、自分はそのワンチャンスを決めきる選手というのを目標にやっていきたいなと思います。
千葉 90分の中で、その相手によっては引いてきたりとか、 その試合に勝つためのやり方で相手は戦ってくるので、それに対してやっぱり1点の重みというか、もうずっと攻めてても1本決められて負ける試合もあるので、そこの最後の部分、気持ちが出る部分だと思うので、そこの1歩を伸ばせるか伸ばせないかが勝負の鍵になるかなって思います。
福岡 トーナメントだからこそ、1試合1試合がすごく大事になってくると思うので。 何が起こるかわからないことが多いと思うので、目の前の1試合ずつにていうか、全力というか、集中して取り組むべきだと思います。
ーーインカレで注目してほしい選手、スタッフを教えてください。
生田 自分は育さん。やっぱり1番ピッチ内外でも厳しく伝えてくれて、それがやっぱりチームとして、なんか日本一を目指す中で軸っていうのを1番持ってた人だと思ってます。 ピッチ内でもそうですけど、全体的な存在感っていうのは、この1年を通して本当にこのチームにとって大きかったなって思うので。最後に全部気持ちをぶつけてやってほしいなって思います。
千葉 自分は愛叶さん(大庭愛叶マネジャー、人4=神奈川・桐蔭)です。やっぱりどうしても選手にフォーカスされがちなんですけど、自分らがこう練習から試合までサッカーに完全に集中できるのは、マネージャーさんたちが見えないところで動いてくれてるからであって。そういう姿があるからこその自分たちなので。勝敗に完全に関与はできないかもしれないけど、チームのために120パーセントで向き合って支えてくれてるので、そういう姿を見てほしいなって思うし、自分らはそういうマネージャーさんたちを日本一にするために頑張りたいと思います。
福岡 自分は田頭さん(田頭花菜主将、スポ4=東京・十文字)と花菜さん(木南花菜副将、スポ4=ちふれASエルフェン埼玉マリ)です。自分もキャプテンやっていたからこそ、その覚悟っていうか責任っていうか、そういうのは多分計り知れないほど感じている2人だと思うし、 田頭さんは関カレで、花菜さんは関東リーグですごいチームのためにいろんな言葉をかけてくれて、チームへの思いが1番強い2人だからこそ、その熱さをインカレで出し切ってほしいなと思います。
ーー最後にこれからに向けた意気込みをお願いします
福岡 1番は点を取ってチームを勝たせるのが自分の1番の思いというか、目標なので、それのために今から準備したいし、本番でそれを出せるように、あとはチームのために最後まで全力で戦いたいと思います。
生田 自分もFWとして自分が大量に点を取れば勝てると思うので、ゴールを1番意識して。あとは、チームが本当にうまくいかない時もたくさんあったんですけど、その中でも常に考え続けて、チームに発信し続けてくれた4年生のためにも、日本一をとって終わりたいと思います。
千葉 まず自分がどのポジションで出るかわからないんですけど、どのポジションで出てもチームのために全力で戦うってことを忘れずに、 その上で自分らしさを出していけたらいいなって思うし、その中でもやっぱゴール決めて自分がチームを勝たせるっていう思いで戦って、 最後は全員で笑って終わりたいなと思います。
ーーありがとうございました!
(取材、編集 荒川聡吾、勝野優子)
♦千葉梨々花(ちば・りりか)写真右
2004(平16)年11月30日生まれ。166センチ。東京・十文字高出身。スポーツ科学部2年。ルーティンはレッドブルを飲むことだという千葉選手。レッドブルでエナジーを注入することで調子を上げるそうです!
♦生田七彩(いくた・ななさ)写真中央
2003(平15)年9月24日生まれ。161センチ。岡山・作陽高出身。スポーツ科学部3年。Rー1を飲むことがルーティンだという生田選手。きっかけは早慶女子クラシコの試合前にRー1を飲んで得点を決めたことだそうです!
♦福岡結(ふくおか・ゆい)写真左
2005(平17)年11月6日生まれ。153センチ。岡山・作陽高出身。スポーツ科学部1年。同期の1年生と仲が良いという福岡選手。他学年の選手間では癖が強いイメージが先行している1年生ですが、学年全体でしっかりと意見交換をするそうです!