今月20日に開幕した全日本学生総合卓球選手権・個人の部(全日学)。今大会はシングルスとダブルスの2種目で学生卓球の頂点を決する。その大会2日目、早大から出場するダブルス3組が初戦を迎えた。男子ダブルスでは、6月の関東学生選手権(関東学生)でベスト8入りを果たした岩永宜久(スポ4=福島・帝京安積)・濵田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)組が順調に勝ち上がり、大会3日目に行われる準決勝に駒を進めた。一方、女子ダブルス2組は、ベスト4への壁を超えられなかった。
準々決勝に勝利し、喜びをかみしめる岩永・濵田組
男子部から唯一出場した岩永・濵田組は、1ゲームも落とすことなく4回戦まで勝ち進んだ。準決勝進出がかかる5回戦では、中大ペアと対戦。先に2ゲームを連取し勝利に王手をかけた岩永・濵田組だったが、第3ゲームで10―8からの逆転を許す。続く第4ゲームは、序盤からサーブでポイントを重ねリードを広げた。8―8と追いつかれる場面もあったが、連続得点でマッチポイントを握ると、最後は濵田の鋭いレシーブで勝利を決めた。
4回戦でプレーする黒野・中島組
女子部からは黒野葵衣(スポ4=東京・武蔵野)・中島彩希(スポ4=福井・敦賀)組と里川奈優主将(スポ3=高知・明徳義塾)・杉田陽南(スポ2=大阪・香ケ丘リベルテ)組の2組が、2回戦から登場した。4年生ペアの黒野・中島組は、初戦をストレート勝ちで突破。続く3回戦は2ゲームを連取すると、第3ゲームこそ落としたが、カットで粘りながら相手のミスを誘い、第4ゲームを11―8で奪った。その後、黒野・中島組は、勝利すればベスト8の4回戦で、関東学生4位の川北・高橋組(中大)と対戦。一進一退の攻防をみせたが、相手ペアの攻撃に押され、ゲームカウント0―3で敗れた。
ガッツポーズを見せる里川(左)と杉田
里川・杉田組は「自分たちから攻めて連続攻撃ができた」(里川)と振り返るように、初戦から息ぴったりの攻撃で試合の流れをつかんだ。4回戦まで全てゲームカウント3―0で勝ち進んだ里川・杉田組は、5回戦で関東学生優勝の工藤・枝広組(中大)に挑んだ。「相手のやりやすい展開になってしまった」(里川)と、試合は終始相手ペアにリードを許すかたちに。ゲームカウント0―2で迎えた第3ゲームは、タイムを取る場面もあったが6―11で敗戦。昨年の全日学に続きベスト8入りを果たしたが、ベスト4にはあと一歩及ばなかった。
岩永・濵田組は、大会3日目の今日、決勝進出をかけて浅津・小野寺組(中大)と対戦する。また、シングルスにも男女10人がエントリーしている。大会後半も早大卓球部の活躍に注目したい。
(記事 鬼頭遥南、写真 是津直子)
結果
▽男子ダブルス
岩永・濵田組 準決勝進出
2回戦 ○3-0 畦地・桒村組(龍谷大)
3回戦 ○3-0 鈴木・三浦組(筑波大)
4回戦 ○3-0 星翔・星優組(専大)
準々決勝 ○3-1 橋本・井上組(中大)
▽女子ダブルス
黒野・中島組
2回戦 ○3-0立麻・渡辺組(千里金蘭大)
3回戦 ○3-1平川・中田(筑波大)
4回戦 ●0-3川北・高橋(中大)
里川・杉田組 ベスト8
2回戦 ○3-0遠藤・崎間組(神戸松蔭女大)
3回戦 ○3-0高橋・山下組(日体大)
4回戦 ○3-0本井・竹村組(同大)
準々決勝 ●0-3工藤・枝広組(中大)
コメント
里川奈優主将(スポ3=高知・明徳義塾)
――今日の試合を振り返って
組み合わせとしては厳しいところだったのですが、パートナーの杉田のおかげで一戦一戦乗り越えることができてベスト8に入れたという感じです。
――結果については
優勝を目標にしてベスト4以上に入れたらいいねという感じでやっていたのですが、自分たちは一試合一試合を進めていくことを一番大事にしていました。昨年の大会でもベスト8だったので、もう一つ上まで行けたら良かったのですが、相手も強い相手なので。次の結果に満足はしていませんが、しっかりと反省して次に生かせるようにやっていきたいと思います。
――良かった点と悪かった点は
悪かった点は、戦術の部分で、相手のやりやすい展開になってしまったのでそこは反省です。良かった点は負けた試合以外の試合では自分たちから攻めて連続攻撃をできたのが良かったと思います。
――シングルスに向けての意気込みをお願いします
明日も厳しい戦いになると思いますが、周りの方への感謝を忘れずに結果で恩返しできるように頑張りたいと思います。