【連載】秋季関東学生リーグ戦直前特集『覇気』第1回 深谷和花×宮脇心和子

卓球ダブルス

 第1回に登場するのは、宮脇心和子(社1=鳥取敬愛)と深谷和花(スポ1=愛知みずほ大瑞穂)。1年生ながら団体戦に出場を重ねてきた2人に、早大入学の理由から今後の目標まで、さまざまなお話を伺った。

※この取材は8月17日に行われたものです。

「みんなで高め合っている」(宮脇)

笑顔で話す宮脇(左)と深谷

――まずは他己紹介をお願いします

宮脇 深谷さんは、面白いです(笑)。チームのムードメーカーみたいな感じで、いつも変なことを言っていろいろな人を笑わせている気がします。あとは、しっかりしているので周りを見てすぐに行動しています。他の人が困っていたら手伝っているので、視野が広いなといつも思います。

深谷 ありがとうございます(笑)。宮脇さんは、普段はふわふわしていて天然な部分がすごくあって、とても面白いです。いざとなったらしっかりしていて、団体戦で緊張する場面でもいつも通りに試合をできるくらいメンタルが強いので、すごく信頼できる存在です。

――もう学校生活には慣れましたか

宮脇、深谷 慣れました。

――勉強と部活の両立はいかがですか

宮脇 私はあまり頭が良くないのですが、他の学校の友達が頭がいいので、すごいなと思って自分も頑張ろうと思っています。部活は、一番頑張りたいと思っている部分なので、一生懸命できていると自分では思っています。

深谷 今のところ、同じ学科の先輩が多いのでいろいろ教えてもらって両立できているかなと感じます。教職を取りたいと思っているので、今後忙しくなってきた時にちゃんと両立できるように頑張ろうと思います。

――早大を選んだ理由は

宮脇 高校の先輩が早大の卓球部で活躍している姿を見て、私も早大の卓球部で試合をしたいなと思って、入りたいなと思いました。

深谷 私も高校の先輩が早大に何人か入学されていて、その関係もあってインカレ(全日本大学総合選手権)とかで試合を見て、雰囲気が良くて入りたいなと思ったのが一つです。岩永さん(岩永宜久主将、スポ4=福島・帝京安積)と幼なじみなのですが、岩永さんから「すごくいいよ」と聞いてさらに入りたくなったというのもあります。

――実際に入ってみての印象は

宮脇 すごく先輩方が優しくてチームの雰囲気も明るいし、みんなで高め合っていると感じています。

深谷 私は戦型がカットマンで、先輩にもカットマンの選手が多くて、カットマンの中でもいろいろなタイプの選手がいるので、毎日練習を見ているだけでも刺激をもらいながら練習できているなと思います。

――4年生の引退が近づいていますが、4年生との思い出はありますか

宮脇 1年生の私たちのことを気にかけてくださって、いろいろなところに遊びに連れて行ってくれるので、うれしいです。練習の時はできないことを聞くと、いつも「こうしたらいいよ」と優しく教えてくれるので、そこが印象に残っています。

深谷 私も同じで、3つも離れているのですが、すごく優しいです。私はあまり都会慣れしていないのですが、オフの日とかも遊びに連れて行ってくださって、東京の先輩として東京を教えてくれました(笑)。練習の時も率先してチームを引っ張ってくださって、付いていきたいと思う先輩たちでした。

「今まで勝てなかった人に勝てた」(宮脇)

インカレで勝利を上げた宮脇

――ここまで経験した試合での結果やご自身のプレーを振り返って

宮脇 高校が全国大会で勝つという感じではなかったのですが、全国大会で活躍している早大に入学して一生懸命練習しているので、リーグ戦では今まで勝てなかった人に勝てたので、結構成長したんじゃないかなと思いました。

深谷 私は高校の時、ずっと団体戦に出るような選手ではなかったので、リーグ戦に出させていただいた時は緊張感やプレッシャーを感じて、試合に出ている人たちのすごさを感じました。リーグ戦では7番で自分が負けてチームが負けたという経験を1年生のうちにさせてもらえたので、次につながる試合だったかなと思います。

――高校までと大学の試合で何か違いは感じますか

宮脇 高校の試合は全部5番までだったので、リーグ戦で7番まであると長いなあって(笑)。応援でも体力を温存しないとなという感じです(笑)。

深谷 高校はがむしゃらに一生懸命にやるという感じでした。大学生の卓球は頭を使うというのが重要かなと思っていて、一生懸命に体を動かせば勝てたのは高校までで、頭を使わないと勝てないなと思います。

――ここまでの試合を終えて手応えと課題はありますか

宮脇 私は、強いボールを打つ人や速いピッチでラリーをする人に対しては高校の時よりもうまく対応できるようになったと思っています。ロビングばかりしてくる人に対してはうまく対応できていないので、そこはもっと練習を頑張りたいなと思います。

深谷 今までは何本も何本もずっと返すことは得意で、それだけでやっていました。いろいろなカットマンの先輩やコーチにアドバイスをいただいて、技術の幅が広がったかなと思います。今後はもっとその幅を広げていきたいのと、試合で競るところまでいっても勝ち切れないのが課題なので、勝ち切れるようなメンタルと技術を付けたいです。

――最近、重点的に練習していることはありますか

宮脇 レシーブが苦手なので、サーブを出してもらってからのラリー練習とか、バックハンドが得意なので、バックハンドで緩急をつけられるように練習しています。

深谷 一定のボールに対してカットするのではなくて、回転の強いボールやループドライブやナックルのドライブに対して、しっかり対応して自分が変化をつけていけるような練習をしています。

――ご自身の卓球の持ち味は何ですか

宮脇 相手よりも速いピッチでラリーして、相手を下げさせるというか、上からラリーしてポイントを取るというのが自分の得点源になっていると思います。

深谷 良くも悪くも台に入れて返すというのが得意なので、要所で攻撃も入れながら粘れるところが持ち味です。

――お互いのプレーですごいところは

宮脇 深谷さんはミスが少ないです。競った場面でもいつも通りやれば相手の方がミスをしてくれるのが見ていて分かるので、ミスが少なくて自分を安心させることができるのってすごいなと思います。

深谷 私はゆっくりのプレーしかできないので、速いラリーで何本も何本も連続で打てるというのが、自分はできない技術なのですごいなと思います。サーブの質も高いですし、3球目のドライブもめちゃめちゃ速いので、いいなと思います。

「優勝して先輩たちがいい最後を飾れるように」(深谷)

関東学生新人選手権でベスト4に入った深谷

――これから大学4年間で伸ばしたい技術は何ですか

宮脇 絶対に相手にラリー戦で勝つことと、サーブレシーブの力を高めて、ラリーにいくまでに決められるように攻撃力ももっと付けたいと思います。

深谷 今は基礎基本に忠実にやっている感じなので、さらにそこに変化をつけたり、攻撃を変えたりして、今よりももっと応用の利いたプレーがたくさんできるように頑張ります。

――秋季リーグ戦での個人の目標は

宮脇 まずは出させてもらえるような強い選手になることと、試合に出られたらしっかりと戦って、負けたとしてもチームにプラスになるようなプレーができるようにしたいです。

深谷春は全部後半だったのですが、後半で一度も勝つことができなかったので、もし出させていただけたら、チームのプラスになれるように春の反省を生かして勝ち切れるような選手になりたいです。

――対戦したい選手や意識している選手はいますか

深谷 私たちが春に言っていたのは、誰が来ても自分たちよりも強いから、向かっていこうねと。先輩たちが強いので安心して向かっていく気持ちだったので、誰が来ても強気で。

宮脇 みんな強いので(笑)。

――秋季リーグ戦に向けて意気込みをお願いします

宮脇 リーグ戦は2回目なので、緊張感はだいたい分かったので、緊張感に勝って、試合に出た時にはいいプレーをしてチームのために頑張りたいなと思います。

深谷 4年生の最後のリーグ戦なので、春やインカレで悔しい思いをした分、最後優勝して先輩たちがいい最後を飾れるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 是津直子、芳田彩歌)

秋季リーグ戦に向けた意気込みを色紙に書いていただきました!

◆深谷和花(ふかや・のどか)(※写真左)

愛知みずほ大瑞穂高出身。スポーツ科学部1年。右シェーク裏・裏。オフの日は部屋から出ずに映画やドラマを鑑賞するという深谷選手。時々スイーツを食べに行ってリフレッシュするそうです!

◆宮脇心和子(みやわき・しおこ)

鳥取敬愛高出身。社会科学部1年。右シェーク裏・裏。普段から自炊をしているという宮脇選手。最近はオムライスや生姜焼き、豆腐ナゲットなどを作ったそうです!