岩永・浜田組が8強入り 女子はランク入りならず

卓球ダブルス

  個人戦4種目の関東王者を決める関東学生選手権が14日、開幕した。初日となったこの日はダブルスと、シングルスの1回戦が行われた。早大からは男女計23人11組がエントリー。男子ダブルスでは岩永宜久主将(スポ4=福島・帝京安積)・浜田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)組がランキング入り(ダブルスでベスト8以内)を果たしたものの、準決勝には進めず。優勝を目指していただけに悔しい結果となった。女子ダブルスは全組が4回戦までに敗退。上位進出が期待されたペアもシードを守ることができなかった。一方、シングルス1回戦には6名が登場し、うち3人が15日の2回戦へ駒を進めた。

 

 「試合を重ねるごとにプレーが良くなった」という岩永・浜田組

  早大男子のエースペアとして今大会に臨んだ岩永・浜田組だったが、初戦から苦戦を強いられる。デュースの末に第3ゲームを落とし追い込まれたが、「お互いに話し合って、いろいろ修正した」(岩永)。第4ゲームからは相手を圧倒して勝利すると、ベスト8まで順当に勝ち上がった。準々決勝で相まみえたのは、第2シードの専大ペア。1ゲームずつを取り合って迎えた第3ゲーム、先にゲームポイントをつかんだのは岩永・浜田組だったが、そこから連続得点を許す。10オールと追いつかれると、一進一退の攻防の末、13―15でこのゲームを落とした。後がない第4ゲームだったが、徐々にリードを広げられる。要所でミスが続き、5-10でマッチポイントを奪われると、最後は岩永の2球目がアウトに。早大ペアはベスト8で姿を消すこととなった。

 

  男子ダブルスでは、松本累(商4=東京・早実)・荒井和也(スポ2=福岡・希望が丘)組も3勝を挙げた

 女子ダブルスでは、シード権を持って臨んだ黒野葵衣主将(スポ4=東京・武蔵野)・中島彩希(スポ4=福井・敦賀)組と里川奈優(スポ3=高知・明徳義塾)・杉田陽南(スポ2=大阪・香ヶ丘リベルテ)組がベスト16入り。しかし、両ペアとも4回戦は厳しい戦いになった。カットマン同士で組む黒野・中島組だったが、相手に対応され見せ場をつくることができないまま、ゲームカウント1-3で敗戦。一方の里川・杉田組は、デュースまでもつれた1ゲーム目を奪うなど、粘りを見せたが一歩及ばなかった。2組ともシードを守ることができず、ランキング入りはならなかった。

 

  惜しくもベスト8入りを逃した里川・杉田組

 「正直悔しい」と岩永が振り返るように、男女とも悔いの残る結果となったダブルス。1カ月後の全日本大学総合選手権に向け、課題を得ることとなった。一方、シングルスでは曽根原睦(スポ4=東京・文化学園大杉並)、甚田翔風(スポ4=東京・明大中野)がストレート勝利。田村真吾(基理1=東京・早稲田)もフルゲームの接戦を制し、2回戦進出を決めた。15日からはシード選手たちも登場し、16日に優勝者が決まる。試合間隔も短く、厳しい試合が続くことになるが、さらなる奮起に期待が高まる。

(記事 是津直子、写真 是津直子、玉置理沙子、芳田彩歌)

結果

▽男子ダブルス

1回戦

●甚田・宮木1-3日置・窪(明大)

●玉田・田村0-3狩野・藤井(国学大)

●儀間・中島0-3小笠原・米田(明大)

○松本・荒井3-0増田・山田(関東学院大)

 

2回戦

○柏・杉本3-0佐久間・斎藤(千葉商科大)

○松本・荒井3-0斎藤・佐山(国学大)

○岩永・浜田3-2岡本・田坂(慶大

 

3回戦

●柏・杉本2-3新名・前原(日大)

○松本・荒井3-2小林・原(日大)

○岩永・浜田3-1石沢・金(埼玉工大)

 

4回戦

●松本・荒井0-3佐藤・田原(筑波大)

○岩永・浜田3-0松田・安江(明大)

 

5回戦

○岩永・浜田3-0寺下・村松(明大)

 

6回戦

●岩永・浜田1-3上村・阿部(専大)

 

▽女子ダブルス

1回戦

●曽根原・真鍋2-3宮崎・北浦(青学大)

 

2回戦

○顧・深谷3-0青木・高橋(日体女体大)

○福岡・宮脇3-1森下・佐藤(東洋大)

○里川・杉田3-0高橋・山口(東洋大)

○黒野・中島3-0石川・前野(東京経大)

 

3回戦

●福岡・宮脇0-3工藤・枝廣(中大)

●顧・深谷0-3木村・杉本(東洋大)

○里川・杉田3-1横内・林(日体大)

○黒野・中島3-0金本・新井(東洋大)

 

4回戦

●里川・杉田2-3沖胡・中山(専大)

●黒野・中島1-3青木・香取(中大)

 

▽男子シングルス

1回戦

●儀間2-3小柴(順大)

●張0-3相楽(駒大)

●中島1-3川本(明大)

○田村3-2兼子(明星大)

○甚田3-0穴沢(順大)

 

▽女子シングルス

1回戦

○曽根原3-0曽木(明大)

 

コメント

岩永宜久主将(スポ4=福島・帝京安積)

――今日の試合を振り返って

 もっと勝ちたかったです。優勝したかったので、正直悔しいです。

――準々決勝の試合内容を振り返っていかがですか

 出だしは相手のペースで進んでしまいましたが、2セット目からは自分たちのペースにできました。3セット目の途中までは良かったのですが、後半に自分が結構ミスしてしまって、いい流れを消してしまいました。

――今日良かったところはどこですか

 1試合目はかなり競った試合になりましたが、そこでお互いに話し合って、いろいろ修正して、試合を重ねるごとにお互いにプレーが良くなりました。しっかり話し合いできたというのが良かったと思います。

――明日以降、シングルスでの目標と意気込みをお願いします。

 ベスト16、ランクに入れるように頑張ります。