里川・杉田組がベスト8入りを果たした

卓球ダブルス

 今年最後の個人戦、関東学生選手権が今月19日から3日間にわたって行われた。3年生以下を中心に、早大からはダブルスに8ペア、シングルスに18人がエントリー。初日は男女ダブルスの全試合が行われ、女子は里川奈優(スポ2=高知・明徳義塾)・杉田陽南(スポ1=大阪・香ケ丘リベルテ)組がベスト8入りを果たした。一方、男子はベスト32を前に全ペアが敗退。シードを守れず、悔しい結果に終わった。

 2回戦から登場した里川・杉田組は、フルゲームを制して初戦を突破。その後順調に2勝してランキング入り(ベスト8)を確実にした。しかし、ベスト4を懸けて臨んだ5回戦。4年生同士の秋山・杉本組(青学大)に対し、勝負所で流れをつかみきれず、いきなり2ゲームを落としてしまう。後がない里川・杉田組だが、第3ゲームのデュースの場面、杉田がバックドライブで相手を崩し、なんとか1ゲームを取り返す。そして、ゲームカウント1―2で迎えた第4ゲームも、追いつ追われつの接戦となった。どちらが先手を取るかが勝負のカギとなる中、相手ペアは攻撃への展開力の高さを見せつけた。ラリー戦で主導権を握られる場面が多く、里川・杉田組も粘ったが、9-11で勝負あり。今大会の優勝ペアを相手に、第2、4ゲームは2点差まで追い詰めた末の惜しい敗戦となった。

5回戦でプレーする里川(左)・杉田組

 里川・杉田組の他に3ペア出場した女子ダブルスでは、上位進出は逃したものの、1年生カットマン同士の顧琳婧(スポ1=愛知・桜丘)・福岡乃愛(スポ1=兵庫・三田学園)組が、3回戦で青木・伊藤組(中大)を相手に善戦。ゲームオール、10-9から逆転負けに終わったが、勝負所で深いコースを攻める好プレーを見せ、勝機も感じる内容だった。一方、早大から4ペア出場した男子ダブルスでは、1回戦で池田祐将(教2=埼玉・早大本庄)・儀間望(スポ1=東京・桐朋)組が全ゲーム2点差の僅差で敗退するも、残る3ペアが初戦を突破。しかし次戦では、今月初旬の関東学生リーグ戦にも出場した岩永宜久主将(スポ3=福島・帝京安積)・柏竹琉(スポ2=JOCエリートアカデミー)組をはじめ、3ペアともに無念のストレート負けを喫した。

  

 今大会、早大勢で唯一ダブルスでのランキング入りを達成した里川・杉田組。里川は、「試合が続いていたということもあって、ダブルスの練習があまりできていなかった。正直、もう少し結果を出したかった」と悔しい思いを口にした。学生大会において、ダブルスの次戦は来年度。各々が見つけた課題を持ち帰り、雪辱を果たしてほしい。

 

(記事、写真 鬼頭遥南)

結果

▽男子ダブルス 
1回戦
○甚田・宮木3-0渡邊・佐久間(千葉商科大)
●池田・儀間1-3小林・宮地(東京工科大)
2回戦
○岩永・柏3-0榎本・佐々木(日大)
○杉本・荒井3-0山浦・田村(埼玉工大)
●甚田・宮木0-3永田・立麻(日体大)
3回戦
●岩永・柏0-3長沼・清野(駒大)
●杉本・荒井0-3小野寺・西村(法大)

▽女子ダブルス
2回戦 
●曽根原・真鍋1-3青木・加藤(東洋大)
3回戦
○黒野・中島3-0田中・池田(淑徳大)
○里川・杉田3-0高橋・林(日体大)
●顧・福岡2-3青木・伊藤(中大)
4回戦
●黒野・中島2-3稲吉・関口(日体大)
○里川・杉田3-1木村・杉本(東洋大)
準々決勝
●里川・杉田1-3秋山・杉本(青学大)