連日熱戦が繰り広げられる秋季関東学生卓球リーグ戦（リーグ戦）。大会４日目となったこの日、男子は現在リーグ戦１位を走る専大、女子はリーグ戦上位成績を残す中大、専大と対戦した。試合では男女ともに上位校に食らいつく場面が多く見られたが敗北を喫し、課題を残す結果となった。
相手のロングサーブを打ち返す柏
男子は一番手の柏竹琉（スポ２＝東京・エリートアカデミー/東京）が先勝し、役割を果たした。最初の３ゲームは相手のロングサーブとフォア前に出されたサーブに苦しみ、ゲームカウント１-２とする。それでも「相手のエースが来るのはわかっていた」と話す柏は、試合を進めるごとに相手のロングサーブに対応。修正力を見せつけ、逆転で相手エースに３-２で勝利する。しかしその後はここまでリーグ戦全勝の専大に力を見せつけられ４連敗。早大１-専大4で悔しい敗戦を喫した。
サーブを打ち返す中島
一方の女子もリーグ戦上位２校との対戦となった。初めに戦ったのは中大。 一番手の里川奈優（スポ２＝高知・明徳義塾）はチャンスの場面で強打し得点を重ねることで、チームは先勝する。しかしその後は僅差の場面で粘りきれない場面が目立ち、４連敗。中大の攻撃力の前に１-4で敗れた。続く第６試合でぶつかったのはリーグ戦１位の専大 。７月に行われた全日本大学総合選手権・団体の部（インカレ）でも対戦し、幾度も死闘を繰り広げてきた相手だ。そんな強敵相手に今度も先勝に成功する。一番手の中島彩希（スポ３＝福井・敦賀）は「向かっていく姿勢で試合をできていた」と振り返るように、相手の隙をつき積極的に得点を重ねることで、３-１で勝利した。しかし中大戦と同じく、２番手以降が崩れる。２番手の顧琳婧（スポ１＝愛知・桜丘）は２ゲームを取られた後、１ゲームを取り返し相手を追い詰める粘りを見せたが、敗戦。その後福岡乃愛（スポ１＝兵庫・三田学園）が勝利を挙げたが、里川、黒野葵衣主将（スポ３＝東京・武蔵野）・中島ペア、黒野が敗れ、２-４で敗れた。
中大戦に出場した真鍋
男女ともにリーグ戦上位校と対戦し、いずれも悔しい結果となった。しかし男子部は要所で最後まで諦めないプレーを見せ、専大に食らいついく姿勢を見せた。女子部も「結果にとらわれず」（黒野主将）と話すように、試合中の応援、そして笑顔あふれるプレーでチームには雰囲気の良さが漂う。大会最終日となる５日目の試合では、４日にわたるリーグ戦を経てどのような姿を見せてくれるか期待だ。
（記事 荻原亮、写真 鬼頭遥南）
結果
男子
▽第５試合 対専大●１-４
○柏３-２星
●荒井１-３阿部
●松本０-３遠藤
●岩永・柏０-３野田・福澤
●杉本１-３上村
女子
▽第５試合 対中大●１-４
○里川３-１青木
●福岡１-３竹内
●黒野１-３工藤
●黒野・中島２-３川北・高橋
●真鍋０-３藤田
▽第６試合 対専大●２-４
○中島３-１中山
●顧１-３永道
●里川０-３出澤
●黒野・中島１-３船場・出澤
○福岡３-１岡本
●黒野２-３船場
コメント
中島彩希（スポ３＝福井・敦賀）
――今日の試合を振り返っていかがですか
ダブルスを落としてしまったので、ダブルスでもう少し自分にできることがあったかなと思います。出し切れなかったところが反省点です。私自身、もっと強気でプレーできるところがあったと思うのですが、最後まで受け身な感じで試合をしてしまったところが敗因だったと思います。
――チーム全体を振り返っていかがですか
どちらも強い相手だということはわかっていたので、向かっていく姿勢で試合できていたと思います。
――強いチームとの対戦が続きましたが、事前に警戒していた点はありますか
昨日までの相手は、カット打ちのできるできないがありましたが、今日の対戦相手はしっかりカット打ちできる人が多かったので、そこを警戒していました。
柏竹琉（スポ２＝東京・エリートアカデミー/帝京）
――今日の試合の振り返りをお願いします
レシーブからの展開があまり良くなくて、相手のロングサーブとフォア前に出されたサーブに対してあまりうまくレシーブできなくて流れが悪かったですけど、相手のレシーブに慣れて取れるようになってからは立ち直らせて勝つことができました。
――どのセットから立ち直ったと思いますか
３ゲーム取られて２−１で負けていたのですけど、そのあたりからレシーブに慣れてきました。
――１番手での出場でした
相手のエースが来るとわかっていて、その中で（専大の星選手と）対戦したことがなかったのでどのようなプレーをするのかわからなかったのですけど、緊張した中でも勝ち切れたということは今後にも良い影響にもつながると思います。
――対戦するのがエースということで何か準備されたことなどはありましたか
自分が勝てばチームの流れが良くなり、自分が負ければチームの流れが悪くなるという場面で、いつもならうまくいかなければ諦めてしまう癖があるのですけど、最後まで諦めずにボールに食らい付いていけた点が成長できた点だと思います。
――現在の調子はいかがですか
あまり良いほうではなくて、試合は続いていて体力的にも良くはないのですけど、その中でも勝てたことはすごく良かったなと思います。
――試合を通じて課題などは見つかりましたか
昨日と今日の試合なのですけど、法大と専大の選手にバックにロングサーブを狙われてそこからの展開があまり良くなかったので、バックロングに対して自分の返せるボールがもっと良くなれば楽に試合に勝てたかなと思います。
――明日の中大戦への意気込みをお願いします
中大は専大にしか負けていなくてかなり強いチームなので、僕らはまだ1勝しかできていないのですけどそういった状況でもチーム一丸となって勝てるように頑張りたいなと思います。