【連載】『春季関東学生リーグ戦直前特集』 第7回 高田直騎×上村慶哉×竹岡純樹

卓球ダブルス

 ことしもいよいよ春季関東学生リーグ戦(リーグ戦)が近づいてきた。昨季からチームの主力選手として活躍を続けているのが高田直騎(スポ3=福岡・希望が丘)、上村慶哉(スポ2=福岡・希望が丘)、竹岡純樹(スポ2=青森山田)の3人だ。目前に控えるリーグ戦に向けての意気込み、また現在のチーム状況についてお話を伺った。

※この取材は5月8日に行われたものです。

「努力して勝たないといけない」(上村)

左から上村、竹岡、高田

――学年が変わって心境の変化などはありますか

高田 自分は3年になったので、下の学年もできたということで、上級生らしく戦えればいいかなというのがありますね。

上村 昨年まではチームに勢いをもたらすのが役目だったのですが、ことしからは勝ってチームの勝利に貢献することが僕の役割だと思います。

竹岡 ことしは新入生も入ってきたので、やはり自分がしっかり勝って下級生にあまりプレッシャーを与えないようにやっていきたいと思います。

――昨年一年で感じた成長はありますか

高田 早大は練習もそうなのですがトレーニングの方も(力を入れて)やっているので、やはり体力面が上がっているのではないかと自分は思います。

上村 視野が広くなって試合に出られない選手のためにも努力して勝たないといけないなと思うようになりました。

竹岡 同じです。

――見えてきた課題はありますか

高田 自分の場合だと技術面になるのですが、左利きの選手に苦手意識があるので、そこは課題点としてやっています。

上村 僕は試合の入りがいつも悪いので、試合に向けてのメンタルの持っていき方が課題だと思います。

竹岡 僕はあまり決定打がないというところが課題だと思います。

――昨季の春季リーグ戦3位、秋季リーグ戦2位という結果について率直な感想はいかがですか

高田 春も秋も明大が優勝していて、早大としては秋リーグ2位になったので、(今季)最終戦で明大と戦えるということはそこまで全勝でいって戦いたいという気持ちです。

上村 春3位で秋の方が成績は良かったですけど、自分自身も春よりも秋の方が成績が良くて、だから自分が勝てばチームも勝てるんじゃないかということを思いました。明大戦も大島さん(祐哉、スポ4=京都・東山)が負けてしまってチームが負けたのですが、僕が勝てばチームが少しでも、いやかなりチャンスが来るのではないかと思います。

竹岡 僕と上村が勝った試合はほとんど4-0とか4-1で終わっているので、僕たち2人がちゃんと勝てればほかの選手にあまり負担をかけることなく試合を進められるかなと思いました。

「みんなの意見を取り入れた練習をしている」(竹岡)

勢いのあるプレーでチームを盛り上げる高田

――新学年になり重点的に練習してきたことはありますか

高田 チームの雰囲気としてやるときはやらなければいけないというところがあるので、自分の練習しているプレーで見せたりしたいです。

上村 僕は基本的に試合でサービスエース、レシーブエースがほとんどないので、1球目攻撃であるサービスとレシーブを特に重点を置いて練習してきました。

竹岡 僕はバック主戦なのですがやはりバックだけでは勝てないので、フォアに結びつけるバックハンドとかフォアハンドで決める練習を重点的にやってきました。

――上村選手は実業団選手と練習していると伺いましたが

上村 監督の勧めとかもあって。東京選手権で実業団の強い選手に負けたのですが、それで実業団の人とたくさん練習した方がいいかなという直感で練習しに行きました。

――収穫はありましたか

上村 戦術が増えたり、細かい技術は少しレベルアップできたかなと思います。

――新入生の雰囲気はいかがですか

高田 まだ1年生は慣れていない部分もあると思うのですが、特に平野(晃生、スポ1=山口・野田学園)は強い選手なのでそこは上のメンバーと競争心を持ってやれれば良いと思います。

上村 昨年ほど元気がないですけど、真面目にやってくれているのでチームの雰囲気としては良いと思います。

竹岡 雰囲気は大事なのですが僕はあまりそういうのがわからないので(笑)。

――山本勝也主将(スポ4=石川・遊学館)はどのような方ですか

高田 真面目ですね。自分の意見を突き通す方だと思います。

――新チームになって変化はありましたか

上村 目的がきょねんより明確になったと思います。

竹岡 きょねんより多くミーティングとか開いて、みんなの意見を取り入れた練習をしていると思います。

――新入生の加入でレギュラー争いも激しくなると思いますが

高田 強い選手がいっぱいいるということはいいことで、さっきも言ったのですが競争心を持ってできているので良いことなのではと思います。

上村 お互いに切磋琢磨(せっさたくま)できると思うので、強い選手が入ってきて自然とチームもレベルアップできて良いのではないかと思います。

竹岡 誰が入ってきても強いやつが試合に出るので、そこはあまり気にしてないです。

――チーム、個人の雰囲気はいかがですか

高田 チームとしては優勝を目指してやっているので、そこは(リーグ戦に)出る選手、出ない選手関係なしに自分の役割を果たすことが大事だと思います。個人としては試合に出たら勝利するということがチームにとって重要ではないかなと思います。

上村 そうですね、悪くはないです(笑)。早く試合したいですね。

竹岡 僕も楽しみです。

「優勝を目指してやっている」(高田)

シングルス、ダブルスと団体戦勝利のカギをにぎる

――ライバルとなる明大に勝利するために必要に待ってくることは

高田 重要なのはサーブ、レシーブのコースの厳しさとかそこらへんはやっていかないと明大には簡単に取られたりするので、厳しくやっていかないと勝てないかなと思います。

竹岡 ことしは初めてリーグ戦が5日間連続なので、明大とやる前にあまり疲れを溜めこまずに、勝てるところはしっかり4-0、4-1で勝っていって、明大の時に全員がフルで戦えるようなことが大事でと思います。

上村 明大と当ったときは大島さんと(山本)勝也さんが絶対勝ってくれると思うので2-0で、あとほかのダブルスとシングルス3点で一人一人が役割を果たせば勝つのでははないかと思います。

――リーグ戦の日程が5日間連続になったことについてはいかがですか

高田 自分は3年になってこれまで5日間連続ということがなくて、きつくなるのは分かっているので、日にちが空いてほしいというのもありますね。

竹岡 ほとんどの試合が間が空かないので、僕は別にどっちでも大丈夫です。

上村 みんなどこの大学も同じ条件なので、五分かなと思います。僕的には試合間隔も毎日(均等に)あるのでいいかなと思います。

――チームからどのようなプレーが求められているとお考えですか

高田 ガッツあふれるプレーが求められていると思います。

上村 スピーディーに動いてスピードがあるボールを打って、相手をラケットに触れさせることなく打ち抜いて、気持ちよくベンチの人が見ていられるようなプレーが僕には求められていると思います。

竹岡 一球一球大事に、確実性のあるプレーを求められていると思います。そこを頑張りたいです。

――今季のチーム、個人の目標をお願いします

高田 チームは皆優勝を目指してやっていると思います。個人としてはチームに勝利を挙げられるようにやるだけです。

竹岡 チームとしては春(季リーグ戦)、秋(季リーグ戦)、インカレ(全日本大学総合選手権団体の部)優勝を目指してやっています。個人は「ここで勝ってくれ」というところで勝てるように頑張ります。

上村 春、秋、インカレ優勝というのは超簡単なのですが、すごく難しいので頑張りたいです。個人戦は全日学(全日本大学総合選手権個人の部)でランクに入って、全日本(選手権)でもランクに入ります。

2年生になり、更なる活躍が期待される竹岡

――個人戦での目標はありますか

高田 関東学生(選手権)、全日学でランクに入ることです。

竹岡 関東学生とか全日学とか全日本でランクに入れるように頑張ります。

――リーグ戦に向けて抱負をお願いします

高田 チーム一丸となって優勝出来るように頑張ります。

竹岡 出る選手も出ない選手も気持ちを一つにして頑張っていきたいと思います。

上村 7勝0敗いきます!

――ありがとうございました!

(取材・編集 石川諒)

リーグ戦優勝への熱い気持ちが伝わってきました!

◆高田直騎(たかだ・なおき)(※写真右)

1995年(平7)3月16日生まれ。福岡・希望が丘出身。スポーツ科学部3年。右シェーク裏・裏。上級生らしく落ち着いた口調で質問に答えてくださった高田選手。しかし、その中からも熱い思いが伝わってきました。リーグ戦ではガッツあふれるプレーに注目です。

◆上村慶哉(うえむら・けいや)(※写真左)

1995年(平7)7月24日生まれ。福岡・希望が丘高出身。スポーツ科学部2年。左シェーク裏・裏。終始笑顔で質問に答えてくださった上村選手。今回の対談を盛り上げてくれました。掲げた目標はリーグ戦全勝。実業団選手との練習の成果が見られるかも知れません。

◆竹岡純樹(たけおか・じゅんき)(※写真中央)

1995年(平7)8月15日生まれ。青森山田高出身。スポーツ科学部2年。右シェーク裏・裏。丁寧に質問に答えてくださった竹岡選手。じっくりと言葉を選んで話す姿が印象的でした。試合では持ち味である確実性のあるプレーを見せてくれるでしょう!