リーグ戦開幕!初戦は上々のスタート

女子アーチェリー

 ことしも待ちに待ったアーチェリーの季節がやってきた。関東学生リーグ戦(リーグ戦)が開幕し、迎えた初戦、早大は東農大と対戦した。全日本学生王座決定戦(王座)への出場権が懸かる重要な大会だけに、リーグ戦では『勝利』が何よりも求められる。2511-2283という大差で白星を挙げた早大。リーグ戦優勝および王座出場に向けて、幸先の良いスタートとなった。

 3月とは思えぬ冷たい雨と風に見舞われた今試合。前半の50メートルではその影響もあり、チーム全体として点数が伸び悩んでしまった。「気にしないようにとは(チームに)言っていたが、気になるものは気になってしまった」と倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)は反省を口にした。そんな中で奮闘したのは、エースとして期待される舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)だ。チームでただ一人300点を超える点数をマークし、チームを勢いづけた。第6エンド終了時点で相手に100点以上の差をつけ、後半へ挑む。

舩見はチームトップの点数で勝利に貢献した

 得意とする後半30メートルで相手を引き離したい早大。30金を射つ選手も見られ、早大らしい明るい雰囲気で試合に臨むことができた。「声掛けもしっかりできていた」という舩見の言葉通り、チームが一体となって勝利を目指す姿は、きょねんと変わらない強みと言えるだろう。そのまま相手に一歩も譲ることなく、危なげなく勝利を収めた選手たちの顔には、安堵(あんど)と自信が表れていた。

円陣を組む女子部員9人

 まずは1勝をつかんだことが何よりの収穫と言えるだろう。雨への対策など強化すべき課題はまだ残っているが、1か月以上の長丁場を戦い抜く上での伸びしろと捉えることもできるはずだ。今後、早大アーチェリー部はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。『王座』という大きな目標へ突き進む早大の挑戦が、ことしも幕を開けた。

(記事、写真 山下夢未)

結果

▽女子

○早大2511-2283東農大

コメント

倉坪絢女子リーダー(スポ4=岐阜・高山西)

――リーグ初戦を白星で飾りましたが振り返ってみていかがですか

きょう初戦ということで気合も入っていました。ただ雨と風が若干あったので点数は落ちても10点以内に収めようとは思っていたんですが、思ったより点数を落としてしまいました。得意な30メートルでも挽回することができなくて悩みながら射つ試合に個人としてはなりました。

――やはり雨や寒さなど気になるところは多かったですか

雨に関しては分かっていたのでできる限りの対策をチーム全体でやってはいたのですが、それでも若干影響はあったかなと思います。プラス自分の中で悩みながら射ってしまうのがあって個人的に満足する点数は取れませんでした。

――具体的にはどのあたりを悩みながら打っていたのでしょうか

いつもテンポよく射つのが自分のいいところだと思っているんですけど、テンポを崩してしまったのでもっとポンポン射てればいいなと思っていました。

――チーム全体として雰囲気はいかがですか

雨とか気にしないようにとは言っていたんですが、やっぱり気になるものは気になるというのはありました。それでも前向きにいようとしている子たちの姿もあって良かったですし、点数を出してチームを盛り上げていこうという気持ちが見えたので、すごく良かったと思います。

――来週以降に向けて意気込みや修正点があればお願いします。

個人としてはなかなかタイミングよく射てなかったのを改善してテンポよく打っていきたいです。チームとしては全体的に点数が下がってしまったので、この雨の試合を生かして天候に関係なく点数を伸ばしていきたいと思います。

舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)

――ことしも関東学生リーグ戦(リーグ戦)が始まりましたが、お気持ちは

初戦ということで、私自身としては緊張してしまう部分も多かったのですが、チーム全体としては明るく良い雰囲気で始められたので良かったと思います。

――大差での勝利となりましたが、結果についてはいかがですか

苦手としていた出だしの部分の調子は良かったです。ただ、全体としては、練習の時と比べて点数を落としてしまったので、次戦以降、反省を生かしていきたいです。

――きょうは雨と風という厳しい環境での試合となりましたが

雨対策はしていましたし、声掛けも試合中しっかりとできていたので、暗い雰囲気になることなく、早大らしいプレーができたと思います。

――雨対策などは、普段の練習から意識されていたのですか

雨の中で練習することもありましたし、雨の予報が出ている場合は、防寒をしっかりするようにという声掛けなどを前もってしていました。

――リーグ戦の目標と、次戦への意気込みをお願いします

リーグ戦では、672点以上を射って自己新記録を更新することが目標です。また、次戦では、チームをしっかり支えるという部分で、点数面でも声掛けなどの面でも頑張りたいと思います。