ブロック全勝優勝を果たし、運命の優勝決定戦へ!

女子アーチェリー

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)が最終戦を迎えた。1カ月に渡る長丁場で着実に勝利を積み重ね、4戦4勝で挑んだ今試合。勝利したチームが優勝決定戦への切符をつかむという緊迫した状況の中、早大は序盤から明学大を引き離す。その後も点差を広げ、2551-2400で勝利。見事ブロック全勝優勝を達成し、来月行われる強豪・日体大との優勝決定戦へコマを進めた。

 好調の早大が試合開始から主導権を握った。50メートル終了時点で103点のリードを奪い、30メートルでは川部栞里(文2=千葉・船橋)、狐塚佑姫(社2=岐阜・聖マリア女学院)、舩見真奈(スポ2=山形・鶴岡南)の2年生3人がチームをけん引。「最前線で活躍している2人(狐塚、舩見)を見ていて、追い付こうという気持ちでやっている」と語った川部は、同期の実力を信頼しつつも負けじと戦ってきた。切磋琢磨(せっさたくま)を続ける3人の、さらなる成長に期待がかかる。

試合内容には悔いが残ったという富田

 リーグ5戦を終え、さまざまな課題や収穫が見つかった早大。「5戦5勝という結果ではあったが、チームで2600点を出すことはできなかった」と語った富田芽生(スポ3=北海道・帯広三条)は、ブロック優勝という結果でも決して満足はしていない。一方で、「全員が1試合以上出場するなど、チームの底上げはできている」という福井瑞生女子リーダー(スポ4=埼玉・春日部共栄)の言葉からも分かるように、それぞれがリーグ戦を通して力を付けてきた。チーム一丸となって栄冠を勝ち取りにいく。

福井は前向きに次戦を見据える

 次戦は、何年も優勝を阻まれ続けている因縁の相手・日体大との大一番。決戦までの2週間でコンディションを整えつつ課題を克服しなければ、『優勝』の二文字は見えてこない。いま早大に必要なのは「勝利への『流れ』」(川部)。全勝で得た自信を胸に、一矢報いてほしいところだ。

(記事、写真 山下夢未)

結果

▽女子

○早大2551-2400明学大

コメント

福井瑞生女子リーダー(スポ4=埼玉・春日部共栄)

――最終戦にどのような意気込みで臨みましたか

ことしはチームの目標点を2600点に定めていて、第3戦で2585点を射って、あと15点を最後の1戦でしっかり射ちたいと思っていました。

――2600点という目標があった中で、きょうの結果をどう受け止めていますか

リーグ戦を通して2585点というチーム新記録が出たり、成長した点は多くあると思うんですけど、2600点を達成することはできなかったので、優勝決定戦では2550点という目標を掲げているので、切り替えて達成したいと思います。

――リーグ戦を通して得られたことは

リーグ戦が始まるまでは、調子が良くなくて点数が出ないことも多いんですけど、始まってからはみんなやることをやって点数につなげてくれました。優勝決定戦や王座に向けて目標をしっかり持って、それぞれが練習に励んでくれたらと思います。

――リーグ戦で特に活躍が目立った選手は

舩見がずっと点数を引っ張ってくれたというのと、全員が1試合以上出ることができたのでチームの底上げはできていると思います。徐々に調子を上げてきている選手もいるので、優勝決定戦、王座とそれぞれのペースで取り組んで欲しいです。

――優勝決定戦では日体大との対戦になりますが、どのような試合になると予想されますか

チームで掲げた2550点というのが、出せるであろう、かつ勝てるであろう点数なので、しっかり目標が達成した上で、ことしこそ日体大さんに勝てるように頑張っていきたいと思います。

――リーグ戦優勝や王座優勝に向けて、今チームに必要なことは

優勝決定戦や王座という目標としている試合の中で、点数が必要とされる場面で、それぞれが最高のパフォーマンスをして点数につなげていくことだと思います。

富田芽生(スポ3=北海道・帯広三条)

――きょうの試合を振り返って

ワセダ全体で見るとすごく雰囲気が良くて、きょうから新入生が4人ほど入ってきてくれて、仕事もきちんとやってくれて、厚みのある応援もあり、それに引っ張られた選手が点数が出せたのではないかなと思います。

――リーグ戦を全勝で終えましたが、この結果については

5戦5勝という結果ではあったんですけど、私たちの目標点数である2600点は1度も出せないままリーグ戦が終わってしまったので、内容としては満足できるものではなかったと思います。

――逆にリーグ戦を通して得られたことはありますか

第1戦でチームの点数があまり良くなくて、雰囲気の面でも改善点が多くあったので、その後の4戦で改善できたことは良かったのかなと思います。

――優勝決定戦は日体大との対戦になりますが、意気込みをお願いします

いままで日体大さんと優勝決定戦を何年も繰り広げてきて、全敗に終わっているので、ことしこそは70メートルで勝てるように、関東1位になれるように頑張っていきたいです。

川部栞里(文2=千葉・船橋)

――きょうの試合を振り返って

新入生が4人も入ってきてくれて、新しい体制で、良い雰囲気で臨むことができたので良かったです。

――きょうのご自身の点数は納得のいくものでしたか

現時点では納得のいく点数だと思っています。

――特に30メートルでの活躍が目立っていましたが

私自身の感じ方としては、先輩方に引っ張ってもらって、自分はそこに乗っかっているという感じでした。

――同期の選手の活躍については

1年生の時からずっと一緒にやってきて、最前線で活躍している2人を見ていて、私もそこに追い付こうという気持ちでやっていて、かつ2人を1番応援しています。

――後輩も入部して先輩という立場になりましたが、意識の変化などはありますか

1年生がいなかった試合と1年生がいる試合を比べると、自分にも上級生の自覚が生まれてきて責任感をより感じるようになりました。

――優勝決定戦や王座を勝ち抜くために、今必要なことは

いまの女子チームに必要なことは、『流れ』だと思っています。勝利への良い流れをつくっていけたら勝てるんじゃないかなと思います。

――優勝決定戦への意気込みをお願いします

優勝決定戦では、自分も選手として試合に出つつ、女子チームの一部員として盛り上げていきたいです。