無声レンジで行われた2戦目も快勝!

女子アーチェリー

関東学生リーグ戦(リーグ戦)が開幕してからはや一週間。会場の桜の木々が満開に咲き誇る中、第2戦が行われた。今回の会場は無声応援であったものの、早大らしいいつも通りの良い雰囲気は健在。対戦相手の拓大に155点もの差をつけて、2548-2393で第2戦も見事な快勝で終えた。

向上心を持ち続ける狐塚は、今試合でも好成績を残した

今試合は無声応援だったものの、チームが一体となり50メートルから女子部らしい良い雰囲気で試合が進まれていく。気負うことなくリラックスして射を展開し、着実に点を重ねていった。30メートルでは、1エンドの表、裏それぞれで3本全ての矢が10点に当たると行われる『30金』のコールが何度も聞こえるなど、実力を発揮していく選手たち。昨年のリーグ戦から、ルーキーながらも確実に点数でチームを引っ張ってきた狐塚佑姫(社2=岐阜・聖マリア女学院)は、今試合でも三番手に付ける点数をマークした。「2分のうちに3射を打つのですが、最後の30秒で3射を打つというように余裕のない試合になってしまっているので、時間の使い方も有効的に使うのがいまの課題です」(狐塚)と振り返るように、決して現状に満足せずさらなる高みを目指す狐塚から今後も目が離せない。

開幕戦でリーグ戦デビューをした川部

ことしのリーグ戦からは、新たな顔ぶれがそろった女子チーム。中でも先週の開幕戦がリーグ戦デビューとなった川部栞里(文2=千葉・船橋)の成長が目まぐるしい。自己新記録を出した先週からさらなるパワーアップを見せた川部は、先週の総合得点よりも33点高い点数をマークし、チームの点数を引き上げた。「試合のときに自信が持てる試合ができるような練習を所沢に帰ったときにするといいよとアドバイスをいただきました」と川部が語ったように、試合中には倉坪絢(スポ3=岐阜・高山西)をはじめとする先輩にアドバイスを受けている姿も見受けられた。これからの早大を担うエースの活躍の裏には、上級生の存在が欠かせない。

開幕戦に引き続き、大きなリードを付け白星を手にした女子チーム。昨年の優勝決定戦で日体大に苦杯を喫するなど、リーグ戦が進むにつれ対戦相手も侮れなくなってくるのは事実である。しかし、女子チームの団結力は試合を重ねるごとに培われ必ずや王座でも活かされるはずだ。次戦もこれまでに続く快勝を期待したい。

(記事、写真 新庄佳恵)

結果

▽女子

○早大2548-2393拓大

コメント

川部栞里(文2=千葉・船橋)

――先週の開幕戦が川部選手にとってリーグ戦初出場でしたが、どんな気持ちで臨みましたか

私としては点数が5番手~8番手の中に入っているので、周りの選手をチームの一員として応援しつつ、自分の点数を追いかけていくという意気込みで臨みました。

――きょうのご自身の点数は満足していますか

いまの自分の中では90点です。

――その理由は何でしょうか

いままで課題にしていたことをクリアしつつ、新しく出てきた課題もしっかり把握できたというところで90点です。

――試合中には何度か先輩方やコーチからアドバイスをもらっている姿が見受けられましたが、どんなアドバイスだったのでしょうか

そのアドバイスでは、練習のときにもっとちゃんと自分の中で納得のいくきれいな射をして、そのきれいな射をした結果どこに飛ぶのか、矢が集まるのかというのをちゃんと把握すること。そして、試合のときに自信が持てる試合ができるような練習を所沢に帰ったときにするといいよとアドバイスをいただきました。第3戦まで調整して課題をクリアしていきたいと思います。

――学年が1つ上がるにあたって、心境の変化はありますか

まだ1年生の女子の新人が入ってきていないので、気持ちとしてはまだ1年生なのですが、これからは2年生としての自覚、上級生としての自覚を持ちたいと思います。

――次戦までの1週間はどのように練習に取り組んでいきたいですか

新人獲得も目指して、新歓も頑張りつつ、自分の点数や自分の納得のいく射を追いかけて練習していきたいと思います。

――

常に笑顔で早稲田の女子チームを盛り上げつつ、自分の試合新も打っていきたいです。

狐塚佑姫(社2=岐阜・聖マリア女学院)

――先週からリーグ戦が始まりましたが、狐塚選手はどんな意気込みで臨みましたか

去年は訳も分からずやっていたのですが、リーグ戦で結果を残したいという気持ちは強かったです。最初は気合が入りすぎていてうまくいかないこともあったのかなと思います。

――春休み中はどんな練習をされていたのですか

春休みは50、30メートルを中心で練習していました。最初は筋トレや体力づくりがメインで、3月の合宿から先は点数を意識した練習をしていました。

――春休みの練習は現在に活かされていますか

そうですね、だいぶ調子は上がってきたとは思うのですが、思うように打てない2戦が続いたので、もうちょっと時間の使い方を有効にして次に臨もうと思います。

――具体的な課題点は何でしょうか

きょうも前回もそうなんですけど、2分のうちに3射を打つのですが、最後の30秒で3射を打つというように余裕のない試合になってしまっているので、時間の使い方も有効的に使うのがいまの課題です。

――きょうのご自身の点数を振り返っていかがですか

50メートルはどうしてもクリッカーが切れなくて、時間もありませんでした。打てば当たるんですけど、打てないことが多くてそれが課題だったと思います。きょうでクリッカーを切れないことが分かったので、切れないことは当たり前として、切れないことに焦るのではなく、一本一本入れていくことに集中できました。30メートルは下手でしたけど、点数的には良かったと思います。

――狐塚選手の今季の抱負な何でしょうか

まずはリーグで東日本(全日本アーチェリー東日本大会)に出場することと、王座(全日本王座決定戦)のメンバーになって勝っていくこと。あとはインカレ(全日本学生選手権)も三つあるので全部出て、できれば入賞できたらいいなと思っています。

――最後に次戦に向けての意気込みをお聞かせください

一週間あるので、もう少し気持ちを楽にして、必ず点数を出すと共に、内容の濃い試合にしていきたいと思います。