明大との僅差を制し、順調に勝ち抜く!

女子アーチェリー

 第1戦、第2戦の日の悪天候とは打って変わり、ようやく恵まれた天候の下で行われた明大との第3戦。終盤になるまで勝敗がわからない接戦となるが、2528-2411で今回も確実に白星を獲得した。快勝とはならなかったものの、順調にコマを進め開幕3連勝。第4戦に弾みがつく内容となり、部員たちからも自信の表情がうかがえた。

応援でチームを大いに盛り上げる

日頃から課題としているのは序盤からの追い上げ。しかしまたも前半50メートルは点数が振るわず、スロースタートを切った。なかなか明大に差をつけることができずに射を展開していく。そんななか、唯一合計300点台という高得点を出したのは期待のルーキー、舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)だ。「前回は緊張で充分な実力を発揮できなかった」と話す舩見。しかし今回は試合中にもリラックスした笑顔が見られ、程よい緊張感のもとで試合に臨めたようだ。他の部員も活気ある掛け声や応援歌で雰囲気づくりにつとめ、点差を詰められても決して焦りはしない。天候の良さを味方につけ、それに呼応するような盛り上がりを見せた。 

チーム内最高得点をマークした期待の新星舩見

続く後半、30メートルを得意とする富田芽生(スポ2=北海道・帯広三条)が好成績を収める。東日本大会に出場するためにも640点以上を目指していたが、前半が奮わず結果は639点。あと一歩及ばず、「満足ゆく結果ではなかった」と貪欲さを見せた。舩見は後半もチームのなかでトップの点を記録。新入生ながらチームを大きくリードした。「次戦も自己ベストを出せるように頑張りたい」と意気込み、気合は十分。今後も欠かせない存在となることは必至だ。それぞれが高みを目指す姿勢で挑み、狙うは合計2600点以上の達成である。今回の僅差を制したことにより目標にまた一歩近づいたと言えるだろう。 

これまで順調に勝ち進んでいるワセダだが、ここで気を緩めるわけにはいかない。今回も終始笑顔で試合を全うしたように、勝利のカギを握るのはやはり「ワセダのチームのひとつの力」(富田)である良い雰囲気づくりだ。チームに貢献できるように、と上級生から新入生まで全員が常にチームを意識している。さて、リーグ戦は折り返しとなり、残るはあと3戦となった。団結力を維持し、勢いのままに勝利をつかめるか。強豪・ワセダの実力が試される。
 

(記事、写真 寺脇知佳)

結果

▽女子

○早大2528-2411明大

コメント

舩見真奈(スポ1=山形・鶴岡南)

――今回はどのような意気込みで臨まれましたか

私は大学での大会が今回で2回目なのですが、前回の大会で緊張しすぎて自分の力を発揮しきれなかった部分があったので、緊張をいい感じにほぐして自分の力を出し切れるようにすることを一番に考えて臨みました。

――きょうを振り返って

前回の課題である緊張を解すということを改善し、先輩方といい雰囲気で試合していけたと思います。

――円になったときはどのようなお話をされていたのでしょうか

チームで盛り上がるような良い雰囲気にし、全体的に応援も選手も楽しくやっていくことを意識しようというお話がありました。

――応援の歌などは皆さんでつくられるのですか

先輩方がつくってくださいます。

――前半と後半どちらも一番多く得点されましたが、結果については満足していますか

前半は良かったのですが後半になるにつれて射程が思い通りにいかなかった部分があるので、もうちょっと改善できたらなと思います。前半と後半でコンディションに差がありました。

――改善点は

後半になるにつれ体力不足や筋力不足が目立ってきてしまったのでそこをなくしていくことと、外したときに自分の気持ちに焦りが出てしまうときがあるので、そこを改善していきたいです。

――次戦への意気込みをお願いします

チームに貢献できるように自己ベストを目指してやっていきたいと思います。

富田芽生(スポ2=北海道・帯広三条)

――今回はどのような意気込みで臨まれましたか

~に出場するためにチームに貢献できるような点数をうつということはもちろん、個人的に東日本大会に出場するために640点以上を目指して今回試合に挑んだのですが、結果的に639点とわずかではありますが及ばず満足のゆく結果ではありませんでした。

――円になったときにはどのようなお話をされていたのでしょうか

1戦と2戦は天気が悪かったのですが、今回は天候に恵まれて良いコンディションのなかでうつことができていたので、そこでよりワセダらしさを出すことができたのではないか、ということと、雰囲気が良いことがワセダのチームのひとつの力となっていると思っているのですが、雰囲気もいつもと同じように良かったのではないか、という話をしておりました。

――前半と後半ではコンディションの差はありましたか

私は後半の30メートルのほうをいつも得意としているのですが、今回も50メートルがあまり良くなくて30メートルのほうで調子を上げるという結果になりました。

――改善点は

いつも50メートルが悪く尻上がりのスタートになってしまってどうしてもスロースターターになってしまうので、最初から点数を大きく出してチームに勢いをつけることができるような選手になれたらな、と思います。

――次戦への意気込みをお願いします

まずは東日本大会に出場するためにどうしても640点出しておきたいのでまずは640点出すということが目標です。