4連勝で王座への切符獲得!次週、日体大との全勝対決に臨む

男子アーチェリー

 初夏の日差しが照り付けた東京農工大レンジ。桜吹雪が舞う中、関東学生リーグ戦(リーグ戦)の第4戦が行われた。この日の相手は、練習試合でも頻繁に対戦している明学大。各選手が確実に点数を積み重ねた早大は3915-3593と快勝し、4年連続で全日本学生王座決定戦(王座)の出場権を獲得した。

 凍えるような寒さの中始まったリーグ戦も、終盤戦に突入。ここまで無敗の早大は、この試合に勝利すると王座への切符を手にすることとなる。立ち上がりの不安定さに課題のあった早大であったが、この日は心配無用だった。各選手が序盤から高得点を連発し、連勝中の勢いを見せつける。ミスが出ても上手く立て直しを図り、50メートル終了時点で211点という大差をつけた。

この日最多得点を獲得した池田主将

 後半の30メートルも早大の勢いは止まらない。360点中353点という目覚ましい記録をたたき出した池田亮主将(人4=東京・国際)を中心に、各選手が落ち着いて自らの射を放つ。「個々が試合で点数を落とさないというのが大きい」(池田)という言葉の通り、選手全員の活躍が光り、積み重ねた得点は3915点。3週連続で3900点の大台に乗せ、リーグ戦無敗の好調ぶりを見せつけた。

公式戦デビューを果たした市川

 見事、王座への切符を獲得した早大。この日はリーグ戦初出場の市川遼治(スポ1=群馬・高崎商大付)をはじめ1年生が3人出場していたが、選手や応援の部員たちが声を掛け合い、終始明るく和やかな雰囲気で試合が進んだ。「本当に信頼できるメンバーで(王座に)行けることは確信していた」(池田)。主将の語ったこの言葉が、今季の早大の強さを物語っているだろう。次週の最終戦では、強豪日体大との全勝対決が待ち構えている。日体大はここまで4戦全てで3900点台を記録しており、今リーグ戦で最もタフな戦いとなることが予想される。「日体大に飲まれずにベストパフォーマンスができれば主将としてうれしい」(池田)。やるべきことはただ一つ、自らの射をするだけだ。どんな熱戦が繰り広げられるのか、注目したい。

(記事、写真 吉田優)

結果

▽男子
○早大3915-3593明学大

コメント

池田亮主将(人4=東京・国際)

――まずは王座出場権を獲得しましたが、そちらについてはいかがですか

本当に引退が伸びてよかったと思っています(笑)みんな落ち着いてできているし、メンバーも本当に信頼できるメンバーで(王座に)行けることは確信していたのでよかったです。

――このところ3900点をずっと超えていて安定していると思うのですが、要因はありますか

個々が試合で点数を落とさないっていうのが大きいかもしれないですね。あときょねんとかおととしとかはメンバー的には3900点を超えるようなメンバーだったんですけど、そこでどうしても何人かが落ちてしまうということが超えない要因だったと思います。ただことしは点数が落ちても1人か2人でみんな着実に点数を拾ってくれるのでそれが点数に表れているのかなと思います。

――きょうのご自身の点数は高得点だったと思うのですが、調子はよかったですか

最近はあんまり点数が出てなかったんですがそんなに気にしていなくて、いつか出るだろうなと思っていたのがきょうたまたま出たということで、まあ来週もたまたま出ればいいかなと思います。

――来週はいよいよ日体大との対戦になりますが、チームとしてはどのくらいの点数を狙っていきたいですか

この代の目標としては3960点くらいを出すこと、それでも勝てなければ日体大が上手いということで褒めようといった感じで、そのくらいは出していきたいなと思います。それで勝てればうれしいかなというくらいです。

――最後に最終戦へ向けて意気込みをお願いします

勝ちもそうですけど、それよりみんなが楽しくアーチェリーしてくれたらうれしいですし、来週も日体大に飲まれずに自分たちの雰囲気でベストパフォーマンスができれば主将としてうれしいなと思います。

市川遼治(スポ1=群馬・高崎商大付)

――公式戦は初出場でしたが緊張しましたか

そうですね。緊張しました。

――ご自身の点数はどのように捉えていますか

きょうは1本Mっていう0点を出してしまって、その後に上手く立ち直らせることができたので、点数は低いですけどミスしたことを考慮すればそこそこいい点数だったんじゃないかなと思います。

――チームの練習にはいつ頃から参加しているのですか

自分は結構早くて、3月22日から参加させていただいてました。

――チームや先輩の雰囲気はいかがですか

非常に良いですね。自分が分からないときとか悩んだときは声をかけてくださったりして、本当に頼りになる先輩たちです。

――きょうリーグ戦を経験してみて、次回以降どのように臨みたいですか

きょうは普段の練習ではしないような想定外のことがいくつかあって、自分としても慌ててしまったのがミスにつながってしまったっていうことがあったので、きょうミスしてしまったところの修正をこれから練習でしていきたいと思います。