リーグ戦開幕!初戦で快勝

男子アーチェリー

 春の訪れとともに、ことしも関東学生リーグ戦(リーグ戦)が幕を開けた。全日本学生王座決定戦(王座)出場権が懸かっている今大会は、早大にとって負けられない戦いとなる。第1戦の相手である中大を3893-3599で下し、順調な滑り出しを見せた。長丁場であるリーグ戦に勢いをつける結果となった。

 2年生が多く出場した初戦。全員が600点を超え、「本当にうれしい、先がすごく安心です」と衣斐直也(スポ4=岐阜・大垣西)が喜んだように、それぞれが実力を発揮した試合であった。その中でもとりわけ輝きを放ったのが野村翼(スポ2=愛知・岡崎北)だ。「序盤は緊張しました」(野村)と語りながらも、50メートルでは326点、30メートルでは352点を射る活躍。同期が多く出場したということもあり、負けまいと強気でプレーできたことが好成績につながったようだ。一方で、意地を見せたのはエース池田亮(人3=東京・国際)。安定感のあるプレーでチームをけん引した。それでも「30メートルは内容が良くなかった」(池田)と振り返ったように、決して満足はしていない。「次戦もベストメンバーに入ってチームを引っ張っていきたい」(池田)と闘志を燃やした。

活躍に期待がかかる野村

 応援にも力が入っていた早大。控えの選手は替え歌などでメンバーを鼓舞し、雰囲気づくりに専念した。それに応えるように得点を重ねるメンバー。池田は「非常に良い空気だった」と語った。プレッシャーを感じる試合の中で、声援は何よりも力となる。チーム一丸となって戦うことは、長いリーグ戦を乗り越えるために不可欠であるはずだ。

真剣なまなざしで的を狙う池田

 「チームに貢献したい」(衣斐)。この言葉が表しているように、目標はチーム全員で勝つことだ。294点差で勝利という結果でも、高みを目指す姿勢は変わらない。飽くなき向上心こそが早大の強さであるといえるだろう。リーグ戦の先にある王座を見据えて、勝利を積み重ねていけるか。戦いは始まったばかりである。

(記事 山下夢未、写真 本田理奈、川浪康太郎)

結果

▽男子

○早大3893-3599中大

コメント

衣斐直也(スポ4=岐阜・大垣西)

――リーグ初戦でしたが、どんな意気込みで臨みましたか

4年生となる上で最後の試合だったので、必ず全部勝つと意識して臨みました。

――ご自身の50メートルの得点についてはいかがですか

50メートルは最初落としてしまったのがすごく悔しくて、いまの調子だと3、4、5、6エンド目の54くらいはアベレージで出ると思っていたのですが、最初からそれくらい出すつもりだったので少し低いなという感じです。

―30メートルについては

30メートルは全然低かったので、練習しなければいけないなという感じです。

――きょうは下級生の活躍も目立ちました

本当にうれしいです。先がすごく安心だなという感じです。

――その中で、4年生として意識したことはありますか

やっぱり負けたくないですね。試合が始まって50メートルから勝負していきたいというのは考えていて、そのために50で負けてはいけないというのはあります。

――王座決定戦に向けて、これからどんなことが必要になりますか

70メートルが王座決定戦であるのですが、いまはショートハーフの試合なのでしっかり70を射ち込むということと、試合でもしっかり点数を出すメンタルの強さだと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

660点くらいは射ってチームに貢献したいです。

池田亮(人3=東京・国際)

――白星スタートとなりましたが、試合を振り返って

どうしてもきょねんは4年生が多く出ていて、初出場の人が多かったので緊張がみんなに伝わってしまったかなと思います。それでも白星でスタートできたのは勝てる相手ではありましたがよかったと思います。

――ご自身の得点について、まず50メートルはいかがでしたか

きょうは50メートルは最初は当たっていたのですが、後半からよく分からなくなってしまって、ちょっと悪いくらいかなという感じでした。

――30メートルはいかがでしたか

30メートルは感覚が悪くて、無理矢理当ててなんとか点数を保てているかなという感じで、内容としてはよくなかったと思います。

――応援にも活気があり、チームの雰囲気もよかったように見えましたが

そのあたりはすごくよかったと思います。選手が暇をしないというか、みんなと話していていつものワセダでやる時と同じ感じだったので、非常にいい空気感だったと思います。

――王座決定戦が目標となる上で、今後はどのような戦いが必要になると思いますか

全員がベストコンディションでいけば負けることはほとんどないので、しっかりみんなでコンディションを調整してやっていきたいと思います。

――今季の抱負をお聞かせください

今季はどうしても70メートルに関して弱かったので、このあとに控える東日本であったり王座であったり、インカレ全日であったりはもう少し高いレベルで戦っていければなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

次の試合もしっかりベストメンバーに入って、しっかりチームを引っ張っていけるよう頑張りたいと思います。

野村翼(スポ2=愛知・岡崎北)

――リーグ戦初戦でしたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

自分的にはいい点数をうてたという感じはあります。前日までにこの日に向けてしっかり調整できたのでこの点数に繋がったのかなと思います。

――リーグ戦は初出場でしょうか

はい。

――緊張はありましたか

50mの最初の6本、12本くらいは緊張していてがちがちだったんですけど、途中で緊張が取れたのでいい点数を取れました。

――同期の選手も多く出場されていましたが、意識はしましたか

そうですね。いつも意識しているんですけど、基本的に負けないつもりでうっています。

――好成績のように見えますが、今日の結果をどのように受け止めていますか

自分としても試合の中ではベストをうてたのでよかったと思います。

――今季の抱負をお願いします

リーグ戦5戦全部に出て、東日本に出場することです。