５日間に渡る秋季関東学生リーグ戦も最終日を迎え、早大は中大との最終戦に挑んだ。７番ラストまで回り、出場メンバー全員が出番を迎え戦うことに。トップバッターの濵田一輝（スポ２＝愛知・愛工大名電）がストレートで相手を下したが２、３番の４年生２人がフルゲームの末惜しくも敗北。４年生が落とした２つを取り戻すべく後輩達が奮闘したものの、７番手・磯村拓夢（社１＝福岡・希望が丘）が敗北したことにより最終日を黒星で終えることとなった。総合順位は３位とし、春季関東学生リーグ戦（春季リーグ戦）から２つ順位を上げチームの成長を感じさせる結果となった。
１番手には昨日と変わらずエース・濵田を起用。濵田はツッツキから相手ミスを誘うなど緩急自在なプレーで危なげなくストレート勝ちを収めた。続く杉本和也主将（スポ４＝福岡・希望が丘）は、浮いたレシーブにはすかさずフォアドライブを決め１ゲームを奪取したものの、続く２ゲームを連続で落とすことに。それでも諦めず４ゲーム目はデュースを制し最終ゲームまで持ち込む。激しいバックハンドの打ち合いは相手に押され６ー11で悔しい敗戦となった。
３番手には同じく４年の柏竹琉副将（スポ４＝エリートアカデミー）が挑む。序盤、レシーブから仕掛けるチキータで得点するなど好調を見せたが、厳しいコースに打たれる攻撃に苦戦を強いられる展開に。最終ゲームではリードを許すも意地を見せ８ー９まで取り戻した。しかし逆転までは一歩届かず９ー11で惜敗となる。続く濵田・徳田幹太（スポ１＝山口・野田学園）組のダブルスでは、思うようなプレーができず２ゲームを連続で落とすことに。後がない第３ゲーム、縦横無尽に駆け回って繰り出される相手の返球に応戦し11ー６で快勝。第４ゲーム、最終ゲームと２人でテンポ良く強打を決め込み早大ペアが逆転勝利を収めた。
最終ゲーム、得点を決めガッツポーズをする杉本主将
ダブルスの逆転劇に続きたい４番手・荒井和也副将（スポ３＝福岡・希望が丘）は、得意のバックドライブが決まらず２ゲームを連続で奪われる展開に。第３ゲームは前半２ゲームに比べペースをつかみ勝ち取るが厳しいコースをつかれ攻め切ることができず１－３で敗戦。残す２戦は１年生２人の同時進行で行われることに。本日５番手の徳田はカットを得意とする相手に苦しい時間が続く。しかし辛抱強く強打を打ち込み続けた徳田がカットを攻略し３ー１で勝利。またもや７番手で回ってきた磯村は序盤から迫力のある攻撃が光り１ゲーム先取。しかし２ゲーム以降、相手の反撃が始まり抑えることができない。３ゲームを連続で奪われ、敗北を喫することとなった。
ベンチに向けガッツポーズをする柏と応じるメンバー達
今年度の団体戦全てが終了し、杉本主将、柏副将が率いたチームでの戦いはラストとなった。どの大会でも優勝を目指してきた早大にとって目標を達成することはできなかったが、「１年生が思い切ったプレーをしてくれてそこに上級生が乗っかっていけた」（杉本）と話したように学年問わず全員の力によって勝つことができた試合も多くあった。「自分が必ず１点を取る」という強い気持ちに加え、ベンチからの熱気にあふれた応援が出場選手の大きな力になっていたに違いない。４年生２人が作り上げたこのチームの雰囲気を引き継ぎ、来年度は団体戦頂点を勝ち取ろう。粘り強く勝ちにこだわる姿を見せ続けてくれた今年度の早大男子部、たくさんの最高の試合と感動を心からありがとう。
（記事 芳田彩歌 写真 谷口花）
早大男子部、Wポーズでの集合写真
結果
▽第７試合 対中大 ●３－４
○濵田３－０前出
●杉本２－３坂田
●柏２－３谷本
○濵田・徳田３－２小松・米倉
●荒井１－３青山
○徳田３－１菊池
●磯村１－３中田
コメント
杉本和也主将（スポ４＝福岡・希望が丘）
――今日の最終戦、主将対決では惜しくも敗れましたがこれまでのシングルは勝ち数も多かったと思います。個人のプレーを振り返っていかがですか
調子は自分的には非常に良くて内容も良かったのですが、最後負けてしまったことは悔しく思います。
――秋季リーグ戦総合３位ということで、チーム全体を振り返っての感想をお願いします
目標としていた優勝には届かず悔しいのですが、春が５位で今回が３位ということで順位は上がっているのでそこはプラスに捉えて来年度は優勝をしてもらいたいです。
――主将から見て、この1年間の団体戦を通してチームはどう成長しましたか
それぞれの役割が明確にできるようになったことが非常に良かったと思います。特に１年生が試合に出ることも多かったのですが１年生が思い切ったプレーしてくれて、そこに上級生が乗っかっていってプレーできたことも多かったので全員で戦うことができていたと感じます。
――この1年間を通して感じた早稲田の強みとはどのような部分にありましたか
出場しているメンバーだけではなくサポートしてくださる多くの方々がいてやり遂げることができた点です。
――来年度、後輩たちに達成してもらいたい目標やエールをお願いします
新キャプテンが荒井になるので、自分が達成できなかった優勝ということと、課題と言われ続けているチーム力をよりどのように強化していってくれるのか、楽しみにしていたいと思います。