今年の春季関東学生リーグ戦(春季リーグ戦)が5月17日をもって閉幕した。最終日のこの日、早大は日大と対戦。団体スコア4ー1で危なげなく勝利を収めた。これにより早大は6勝1敗で最終順位2位。4季連続優勝を果たした明大には及ばなかったが、昨年の3位から一つ順位を上げることとなった。
リーグ前半戦、早大はこれ以上ない滑り出しを見せた。1日目、初戦で駒大を下すと、第2試合では中大との接戦をものする。その後も好調をキープし連勝、5カード目には強豪・専大にも勝利を収めた。いよいよ悲願の優勝が見えてきた中、最高潮の雰囲気で迎えた第6戦。明大を団体スコア3-2と追い込んだが、王者はやはり強かった。スコアを3-3に戻されると最終第7試合は硴塚将人主将(スポ4=東京・エリートアカデミー/帝京)があと一歩のところで力尽き惜敗。「勝ちが目の前にある中で負けてしまいました」(硴塚)と悔しさをにじませた。臨んだ最終日の日大戦。五十嵐史弥(スポ2=石川・遊学館)が第1試合を落としたものの、その後は4連勝できっちりと白星を挙げた。結果的には、全勝した明大以外の六大学から勝ち星を奪い、堂々の2位で春季リーグ戦を終えた。
明大の敗戦から気持ちを切り替え最終節に臨んだ硴塚
優勝まで手が届きかけた分悔しさが残った今大会。しかし、前半戦で怒涛の5連勝を見せたのもまた事実だ。「チーム力は高くなっているし、お互いにカバーできている」と主将・硴塚は語る。雰囲気も良く、好材料の多いリーグになったはずだ。この経験を糧に全日本大学総合選手権(インカレ)や秋季関東学生リーグ戦(秋季リーグ戦)ではどのような戦いを見せてくれるだろうか。早大卓球部の躍進に今後も期待したい。
集合写真
(記事 小松純也、写真 涌井統矢)
結果
▽男子 第1戦
VS 駒大○4―2
●緒方遼太郎0―3浅井丈人士
○五十嵐史哉3―1西村星哉
○葉波啓3―2橋本拓磨
○硴塚将人・緒方遼太郎組3―1西村星哉・中橋敬人組
●岩永宣久2―3中橋敬人
○硴塚将人3―0上野亨樹
▽男子 第2戦
VS 中大 ○4―3
●五十嵐史哉2―3一ノ瀬拓巳
○岩永宣久3―2浅津碧利
○硴塚将人3―1吉田大輔
●硴塚将人・緒方遼太郎組2―3一ノ瀬拓巳・弓取眞貴組
●緒方遼太郎0―3弓取眞貴
○川上尚也3―2小野寺翔平
○葉波啓3―0柏友貴
▽男子 第3戦
VS 法大 ○4―1
●硴塚将人1―3青山昇太
○五十嵐史哉3―0佐藤陽大
○川上尚也3―2高取侑史
○硴塚将人・緒方遼太郎組3―0青山昇太・盛武大悟組
○岩永宣久3―1井出口裕史
▽男子 第4戦
VS 筑波大 ○4―0
○硴塚将人3―0梅崎光明
○五十嵐史哉3―1村田聖
○葉波啓3―2熊本竜己
○硴塚将人・緒方遼太郎組3―0原田卓哉・梅崎光明組
▽男子 第5戦
VS 専大 ○4―2
●岩永宣久2―3遠藤碧人
○五十嵐史哉3―2吉田海斗
○緒方遼太郎3―2及川瑞基
●硴塚将人・緒方遼太郎組1―3及川瑞基・三部航平組
○川上尚也3―1蛭田龍
○葉波啓3―0三部航平
▽男子 第6戦
VS 明大 ●3―4
●岩永宣久0―3龍崎東寅
○緒方遼太郎3―2出雲卓斗
○五十嵐史哉3―1遠藤竜馬
●硴塚将人・緒方遼太郎組0―3龍崎東寅・沼村斉弥組
○葉波啓3―2西康洋
●川上尚也1―3沼村斉弥
○硴塚将人2―3菅沼湧輝
▽男子 第7戦
VS 日大 ○4―1
●五十嵐史哉1―3金光宏暢
○岩永宣久3―1三上貴弘
○硴塚将人3―1春日勝太
○硴塚将人・緒方遼太郎組3―2金光宏暢・福山善哉組
○川上尚也3―1相馬練
コメント
硴塚将人(スポ4=東京・エリートアカデミー/帝京)
――お疲れ様でした。今日の勝利に一言お願いします
昨日最後自分が負けてすごく落ち込んでいたのですが、とりあえずきょう勝たないとチャンスは訪れなかったので、少しでも気持ちを切り替えて自分の出る試合は勝つという気持ちで挑みました。それが結果に表れたかなと思います。
―チームの雰囲気はいかがでしたか
雰囲気は試合前から良かったです。1日目の中大戦なども厳しい試合だったのですが、主力3人(硴塚、緒方、五十嵐)が負けた中でも下の3人が頑張ってくれました。チーム力は高くなっているし、お互いにカバーできているなとは感じました。
――春季リーグ戦全体の早大の戦いぶりは振り返っていかがですか
苦しい試合や接戦を乗り越えて前半戦全勝でいけて、勢いやチームの雰囲気が良かった中で昨日最後の最後で負けてしまいました。チーム全体の雰囲気自体は良かったと思います。
――2位という順位はどのようにお考えでしょうか
悔しいですね。あと1本という勝ちが目の前にある中で負けてしまいました。自分がやってしまったので、特に反省していかなければと思います。
――主将になって意識の変化はありますか
実際それが伝わっているかはわかりませんが、自分の中では少しでもチームを変えていこうという意識はありますね。
――最後にインカレや秋季リーグ戦に向けて意気込みをお願いします
今回の悔しさや反省点を生かしてインカレでも優勝を目標に、そして秋季リーグ戦も僕のチームの集大成として良いかたちで終われるように頑張っていきたいと思います。