専大に完勝!リーグ戦は2位という結果に

卓球男子

 秋季関東学生リーグ戦(リーグ戦)もいよいよ最終日。前日の段階で優勝を逃していた早大は、より良い順位を懸けて専大と対戦した。トップの上村慶哉(スポ1=福岡・希望が丘)が強気な姿勢で快勝。チームに流れを引き寄せると、そのまま次々に勝ち星を重ね、見事に団体戦スコア4-0で完勝した。相手に1勝も与えなかったのは今大会ではこの日が初めてだった早大。2位には終わったが、気持ち良い締めくくりをすることができた。

2番手・山本勝にアドバイスをする山本直主将

 「率直に自信があった」(上村)。それがよく表れていた。対戦したのは王凱(専大)。全日本大学総合選手権団体の部と関東学生選手権でも戦っており、どちらも上村に軍配が上がっている。出だしから積極的に攻めた上村。ラリー戦でも優位に立ち着々と加点する。王のサーブに苦しめられてレシーブミスが目立ち第3ゲームを落とすも、すぐに自分のペースを取り戻し、ゲームカウント3-1で制勝した。ここから早大の快進撃が続く。2番手は山本勝也(スポ3=石川・遊学館)。終始山本勝が主導権を握り、相手の追随を許さない。最後は2-2からのすさまじい9連続得点を成し遂げてストレート勝ち。上村と山本勝が幸先良く2勝を挙げ、勢いを付けた。

 3番手には竹岡純樹(スポ1=青森山田)が登場した。序盤から何度も強打をたたく。カットマンの粘り強い返球に手こずりフルゲームにもつれる展開となるも、「(ゲームカウント)3-0で終わるとも最初から思っていなかったし、絶対に競ると思った」と竹岡にとっては想定内。緩急を付けた攻撃で翻弄(ほんろう)し、接戦をものにした。そして勝負を決めたのは、大島祐哉(スポ3=京都・東山)・上村組のダブルスだ。なかなか自分たちのプレーができず失点を繰り返し、第1ゲーム先取を相手に許してしまう。しかし、その後は好コースのドライブを何度も打ち、しっかり立て直す。第2ゲーム以降は危なげなく取ってゲームカウント3-1で勝利し、これにて試合終了。団体戦スコア4-0という非常にすがすがしい結果となり、早大の2位が決定した。また、秋季リーグ戦通して好調の山本勝は敢闘賞と優秀選手賞を獲得。個人としての収穫の多さも垣間見えた。

4―0で大島と上村(左)のダブルスが最後に勝利を決めた

 この秋季リーグ戦をもってチームとして4年生は引退となる。山本直哉主将(スポ4=山口・野田学園)は次期チームに対して「絶対優勝してほしい」という思いを述べた。下級生ももちろん、2位には満足していない。「優勝できなかったのはすごく悔しい」(山本勝)。らいねんの団体戦につなげるために、直近に備えるべきは個人戦の全日本大学総合選手権個人の部。個々の成長はチーム力にも結び付くだろう。ここからまた、新しい挑戦が始まる。

(記事 大水渚、写真 目黒広菜、加藤万理子)

安定した強さでチームに大きく貢献した山本勝は敢闘賞、優秀選手賞を受賞した

結果

対専大 ○4―0

○上村3―1王凱

○山本勝3―0田添健汰

○竹岡3―2厚谷武志

○大島・上村組3―1田添・東勇渡組

コメント

山本直哉主将(スポ4=山口・野田学園)

――リーグ戦全体を振り返っていかがでしたか

1試合目の法大に負けて、そこは悪かったのですが、そこから時間があってみんな立て直すことができました。1試合負けてしまったことでみんなが危機感を持つことができたからこそ、(明大以外の)他の大学に勝つことができて、明大にも勝てなかったけど良い試合ができたのだと思います。

――2位という順位への率直な気持ちを聞かせてください

そうですね、自分たちが実力を出し切っての妥当な結果と言えると思います。やはり明大との差はありますし、他の大学にも負けてもおかしくないのは事実なので、今回の2位を踏まえて、来年のリーグ戦では最終日に明大を破って、優勝してほしいですね。

――きょうの試合は団体戦スコア4―0と快勝でした。チームの雰囲気はいかがでしたか

きのう明大に負けてしまったのですが、一人一人みんながきょう勝って終わるということを意識していました。1番の上村(慶哉、スポ1=福岡・希望が丘)から思い切ったプレーをしてくれましたし、応援の方もきのうのように盛り上がってくれたので良かったです。

――きのうの取材で、4年生の方々のために勝って終わりたいと言っている選手が多かったのですが、下級生のそういった気持ちは感じましたか

そうですね。相手も本当に強くて、負けてもおかしくないのですが、思ったよりもあっさりと勝ち切ってくれて、本当に普段以上の力を出してくれたと思います。

――リーグ戦で集大成となるこのチームの1年間を振り返っていかがですか

やはり1年生が入って、卓球以外のことでも大変なことや難しいこともあったのですが、その中でも、僕以外の4年生も後輩の面倒をよく見てくれました。1年生が入って半年間の期間だったのですが、ちゃんと上級生の言うことを聞いてくれましたし、春から見てどんどん成長してくれました。

――主将として、後輩へのメッセージがあれば聞かせてください

ことしよりも、来年は十分にチャンスがあると思うので、絶対優勝してほしいです。

――この先の個人戦へ向けての意気込みをお願いします

10月の全日学(全日本大学総合選手権)でシングルスとダブルスに出場します。大学生として出る試合は最後になるかもしれないので、とにかく1試合でも多く勝ちたいです。ダブルスのパートナーの高田(直騎、スポ2=福岡・希望が丘)はまだ2年生なので、1試合でも多く勝てるようにして。それが自分にできることだと思うので、絶対勝ちたいと思います。頑張ります。

――社会人になってからは競技を続けられますか

実業団でやります。社会人になってからは、今よりは卓球をする時間は少なくなると思うのですが、勝ちということよりも、楽しく。ずっと続けたいと思っています。

須山廉(先理4=早稲田渋谷シンガポール校)

――大学生活最後のリーグ戦となりましたが、2位というチームの結果について、どのように感じましたか

みんなが実力を発揮して全力を出し切ったと思っているので、十分だと思います。確かに優勝を狙ってはいましたが、大島(祐哉、スポ3=京都・東山)は全試合でシングルスもダブルスも出てくれましたし、全部勝つというのはそんなに簡単なことではないと思うので、この結果に満足しています。

――この4年間を振り返っていかがでしたか

入部当初はビリからのスタートだったので、そこから頑張ってスタメンになろうと思い、頑張りましたが、やはり限界は見えてきました。さらに1年の後期から大会運営などをする学連の係に就いたので、チームのためならと思って学連については頑張りましたが自分のモチベーションは下がってしまい、目標としていたスタメンには届かなかったです。でも自分のカットマンという卓球のスタイルは珍しくて、ワセダの強い選手、高岡さん(諒太郎、平24スポ卒)や矢野さん(敬之、平25社卒)にも練習相手として練習してもらえ、そのお陰もあってベンチに入ることができたのでそこは良かったと思います。あと早関戦も出してもらえるということなので、今後はそれに向けて頑張っていきたいと思います。

――早大卓球部で得たものは何ですか

中学は卓球部のない中学で、そのときはつつじヶ丘スポーツ少年団というクラブチームに所属して週3回くらいで練習を頑張っていました。高校では卓球部はあっても顧問が経験者ではなく、チームも自分が一番強いくらいの弱小チームで、モチベーションは下がったままでした。大学に入ってやっときちんとした卓球部のあるところに来れた感じがしました。なので、初めて卓球部に入って分からないことが多く、自分の視野が狭くて、チームや団体で動くことに戸惑ってミスも多かったのですが、同期で今主務をやっている山本航平(教4=東京・早大学院)に、悪いところがあったら注意してもらって、団体での生き方というのを教わりました。

――カットマンという立場は、チームにとって貴重な存在でしたが

リーグ戦やインカレでも練習相手を頼まれることは多く、入部当初は御内さん(健太郎、平24スポ卒)という方がカットマンで居ましたが、その人が引退されてからはほぼ自分しかカットマンが居らず、学連をやりながらも練習相手をしたり忙しかったです。自分しかカットマンが居なかったことで、強い選手と練習させてもらえて、良い経験にはなったと思います。ビリからのスタートだったので、実力のある選手と戦う機会が得られたことは自分にとってプラスになりました。

――先進理工学部ということで、学業面で苦労されたことはありましたか

同じ学部の中で部活に入っている人は本当に少なくて、たまたま同じ学部の友達に他の部活に入っている人が数人いるのですが、みんな大変な中で頑張っています。1年の前期に卓球部の他の学部の人と同じようなスタンスで授業を受けていたら、本当にひどい成績を取ってしまいました。入部前にも、中村さんという方から、やる気があるなら部活も続けていけるけれど、両立は難しいというふうに言われ、本当にその通りでした。その中でもやはり一度は強豪チームに所属することを経験したいと思い、この4年間は絶対に続けようと頑張りました。学部が学部なのでどうしても必修で実験がありレポートも多く、徹夜で体調を崩すことも多かったですが、それを乗り越えたら自分も成長していけると思って頑張りました。4年生になると、大学院入試と研究室と卓球の練習の3つの両立は大変で、すぐ体調を崩して鬱(うつ)になったりもしたのですが、それでも4年間続けたいという思いの方が強かったです。精神科にも行き、自分の進路を考えなさい、卓球をやってる場合ではないと言われたこともありましたが、それを乗り越えてよく頑張ってこれたと思います。

――今後は、どの試合に出場されますか

ゼッケンに番号がついていない人たちが出る東京新人という大会のダブルスの予選と、あとは早関戦が最後だと思います。

――同期への思いを聞かせてください

入部当初は平山(真希、社4=愛知・愛工大名電)と(山本)直哉(スポ4=山口・野田学園)が自己推薦やスポーツ推薦で入ってきて雲の上の存在という感じがして、何をやったらあんなに強くなれるんだろうというふうに刺激を受けました。自分たちの代は弱いので、4年になったら自分たちが引っ張って行くんだぞというふうに言い合って、努力していたところが尊敬できるところだと思います。4年間、スポ推自己推以外の人をまとめていた山本航平は、周りが見えていてサポートする側の人たちにもかなり的確に指示を出してくれて、自分にないような視点があったのでそういう点はうらやましく思い、もっと成長できたらなと思いました。三人には、自分の成長に関わってくれたので感謝しています。

――後輩に向けて一言お願いします

今回は2位になってしまって、自分が2年のときは一度優勝していて、そのときは自分が学連の方に携わっていてチームの方に関われませんでした。優勝を見れなかった代もあるので、来季こそは今の実力をキープしたまま新入生も入ってくるので、みんなでまとまって優勝してほしいと思います。

平山真希(社4=愛知・愛工大名電)

――大学生活最後のリーグ戦となりましたが、2位というチームの結果について、どのように感じましたか

目標の優勝はできませんでしたが、最近は1位か3位ばかりだったので、2位になることができたと言えばできたと思います。自分たち4年生はもう次の機会はないですが、後輩たちにはまだらいねんがあるので、らいねん優勝するための環境づくりにはつながったと思います。今回負けた明大は主力選手が4年生中心で、自分たちのチームは4年生が戦力不足で出れなくて主力選手が3年生中心ということもあり、相手の方が最後の執念があったのかなというふうに思います。来季は、主力の3年生たちが頑張って、ことしの明大が持っていたような執念で戦えば優勝できると思うので、期待しています。

――この4年間を振り返っていかがでしたか

他の大学生はほとんどの人が体育会には所属せず授業やバイトがある生活を送る人が多い中で、自分たちは毎日練習があって、さらに授業で単位も取らないといけないという本当に時間がなく忙しい生活でした。大学2年や3年の時は、試合に出られない時期もあり、果たして練習して意味があるのかとすごく悩んだこともありました。でも、最後にこうして終わってみると、その苦しい中でいろんなことを積み重ねて目標に向かってチーム一丸となってやったことが、自分自身の進路や就職活動に役立ったし、これから社会人として自分の人生を歩んでいくために大きな意味があると思います。

――その就職活動で役立ったことは具体的に何か教えてください

小学校1年生から卓球を始め15年間、大学生になってきつい中でも卓球を続けたことが評価されたのかもしれないと思います。あとは、目標に向かって何が足りないか、こういうことをもっとやればいいということをみんなで考えながら進んでいくというところが社会で評価されたのだと思います。

――早大卓球部で得たものは何ですか

高校の時は、やらされている感じが強かったのですが、大学は監督に監視されているわけではなく、さぼろうと思えばいくらでもさぼれてしまう状況の中で、早大卓球部は一人一人が意識が高く、練習が終わった後も残って練習していました。与えられた分だけでなく、それ以上に練習する人たちに囲まれて練習できたことで、自分自身もそのように練習できたことが得たものだと思います。

――今後は、どの試合に出場されますか

ことしは国体で部活のみんなが居ないので、引退している自分が早関戦に出ます。あとは、全日本選手権の東京予選に出る予定です。

――同期への思いを聞かせてください

自分たちは、後輩に比べて卓球は弱かったですけど、その中で一人一人が自分にできることを考えながらやってきたので、これからそれぞれの道に進みますが、早大卓球部で学んだことを生かしていきたいと思います。

――後輩に向けて一言お願いします

後輩のみんなは、全国でも関東学生リーグ戦でも優勝できる実力を持っているので、一人一人が自分のやるべき場所で自分のやるべきことを全力でやって優勝してほしいと思います。

山本航平(教4=東京・早大学院)

――声が枯れるほどのリーグ戦での応援、お疲れさまでした

みんなにも言ったんですけど、僕らにできることはサポートと応援なので。それが選手の1パーセント、2パーセントの力になればいいなと思って、自分が率先してやろうと思って声を出していたら、このようになってしまいました。

――きょうで最後のリーグ戦を終えて、いまのお気持ちとしてはいかがですか

春季リーグ戦から秋季リーグ戦にかけていままでやってきたことで、練習量とかを全体で少なくしたところがあったんですけど。それ以外に打球練習だけではなくてトレーニングであったりケアであったりといったところを増やしていこうと言ってきました。その変化したところが、自分たちの中でも正しいかどうか分からなかったんですけど、春季リーグ戦に比べて結果は3位から2位というところでも上がったのですが、選手たちの動きを見てもやはりレベルアップしているところが多かったので、僕たちがやってきたことは間違いではなかったのかなと思っています。

――この1年間ケアの面などで大きく改革されてきて、手応えを感じているということでしょうか

そうですね。自分自身はそんなにできなかったところもあるんですけど、選手たちにもっとこういうふうにやったらいいということを実現できて、こういう結果になってとても良かったなと思っています。

――主務として過ごした1年間を改めて振り返っていかがでしたか

副務の藤山君(智史、スポ3=鳥取・米子東)にすごく助けられました。卓球もボコボコにされるんですけど、それでも相手してくれて(笑)。自分なりにやれることはやった1年間だったかなと思います。悔いはないです。

――4年間は長かったですか、あっという間でしたか

みんな言うと思うんですけど、本当にあっという間でした。毎日1日中練習場に居るような生活をしていたんですけど、本当にあっという間でした。

――この4年間で自分が成長したと思う部分は何ですか

もちろん卓球の面で、自分ができなかったいろんなことができるようになったというのもあるんですけど、やはり主務をやらせてもらってから、自分が生きる上でできることというのがすごく増えたと思います。例えば、何か問題が起きた時にいままではどうやって解決したらいいか分からなかったんですけど、いまでは解決策が自分の中でついたということと、OBの方と接する機会も多かったので目上の方と話すことが多くて、そういったコミュニケーション能力も自分の中でかなり上がったと思います。

――きょうで引退ということですが、実感はありますか

でもまだこれから残っている仕事があるので、それが終わるまでは引退はまだかなという感じです(笑)。

――同期への思いを聞かせてください

一番須山(廉、先理4=早稲田渋谷シンガポール校)がレベルも近くて、いろいろ練習とかもしてきたので、須山が練習試合とかで活躍している姿を見ているだけでも結構自分の中ではうれしかったりしました。ただこの前の最後の部内リーグでは僕が勝ったので、僕は結構強いなと思いました(笑)。

――後輩の活躍を見ていていかがですか

やはり大島(祐哉、スポ3=京都・東山)、(山本)勝也(スポ3=石川・遊学館)の存在は大きいと思います。らいねんはその二人が4年になるので、その二人が引っ張っていって優勝に導いてくれればいいかなと思います。ただ選手だけよくても、周りのところでミスがあったりすると選手にも良い影響が出ないので、サポートの面でも藤山が先頭に立ってしっかりやっていってくれればいいかなと思います。

――1年生の上村慶哉選手(スポ1=福岡・希望が丘)、竹岡純樹選手(スポ1=青森山田)もすごく良い試合をされていました

あの二人は春リーグは体力的な面やメンタル的な面で課題があったんですけど、今回のリーグ戦では相手の学校にもフィジカル的な面でも全然劣っていなかったと思います。これからさらにもっと強くなれる二人だと思うので、もっとチームとしてお互い高め合っていって成長していってくれればいいと思います。

――次の主務・藤山選手に期待したいことはありますか

ちょっと僕とは性質が違うというか(笑)。僕はきっちりとやるタイプなので、だからそれはちょっと厳しすぎるんじゃないという意見もあるとは思うんですけど。藤山は逆にみんなに優しくする、みんなの意見を取り入れるというタイプの人なので、そこをうまく折り合いをつけて、僕にはできなかったチームの調和を保つとか、そういうところをしっかりとやっていって、さらに良い雰囲気でやってくれればいいなと思います。

――引退後の抱負をお願いします

僕が主務としてやってきたことはもちろんチームが勝つことというのもあるんですけど、部員が人として成長できる、ということを目標にやってきました。結局自分が好きだったことは、教えることとか人を教育することで、教育というとなんだか上から目線みたいになってしまうんですけど、そういうことだと思ったので、これからそういう方向に進めるように、先生になるのかとかどこに行くとかはまだ分からないんですけど。そういう自分の一番得意なポイントで仕事ができるように、大学院生活を送れればと思います。

大島祐哉(スポ3=京都・東山)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは3−0でダブルスが回ってきて、ここで勝って終わらせたいなという気持ちが強かったので、勝つことができてよかったです。

――きのうの試合の後、どのような話をされましたか

きのうは僕が2失点して優勝するチャンスを逃してしまったので、先輩たちには申し訳ない気持ちが強かったので、みんなには「ごめんなさい」と謝りましたし、自分が2点落としても優勝できるようなチームづくりをすることで優勝に近づくのではないかな、ということも話しました。やはり明大に勝つには難しいなということも、改めて話しました。

――きょうの試合第1ゲームの中で首をかしげる場面がありましたが、やりにくさや違和感は感じていましたか

今大会すべての試合であまり調子がいい状態ではなかったので、首をかしげるようなプレーが多くなったというのは正直ありました。

――試合が進むにつれてだんだん調子が上がってきているように見えましたが

うまく上村君がつないでくれたり、僕のスーパープレーが入っていたりなどで少し相手が硬くなってくれたので、それがきょう大きかったかなと思います。

――今季の2位という結果についてはどのように受け止めていますか

良かったとは言えない結果ですが、これから僕たちの代でまた春、秋優勝を掲げてやっていくとは思うのですが、やはり2位になると最終日明大と優勝決定戦を実行することができる位置につけられたので、それは良かったかなと思います。

――リーグ戦を終えて、次の目標は何ですか

ここからは個人戦がずっと続いていくので、まず全日学(全日本学生選手権個人の部)で優勝はことしの大きな目標なので、そこに向けてあと1カ月ちょっとあるので、頑張って最後の優勝のカップに向かいます。その後の全日本選手権ではメダルを取れるような選手に成長していきたいと思うので、それに向けて頑張っていきたいと思います。

山本勝也(スポ3=石川・遊学館)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

今まで6戦全勝で来ていたのできょうの試合に必ず勝って気持ちよく終わりたいと思っていて、結果的にそういうことになって良かったです。

――きのうの試合後はチームとしてどのような話をされたのでしょうか

やはりきのうで優勝が消えてしまったのでかなりみんな落ち込んでいたんですけど、4年生中心にまた盛り上げてくれてそれがきょうにつながったと思います。

――きょうのご自身の試合では相手を圧倒する結果となりましたが、良かった点はどこだったと思いますか

出だしからすごく戦術を考えていて相手のやることを先読みしていた結果、出だしのスパートにつながり、その後は自分の勢いになったと思うのでそこが良かったと思います。

――最終日を4−0という結果で終えられたことについてはいかがですか

チームとしては4−0で勝ったのは最近ではないので、さらに専大相手ですごく気持ち良かったです。

――今季は2位という結果になりましたが、この結果についてはどのように捉えられていますか

やはり優勝できなかったのはすごい悔しいです。ですが2位になったことで今度は最終戦で明大と戦うことができるのでまたらいねんの春頑張りたいと思います。

――来期は主将になられるということですが、どのようなチームをつくっていきたいですか

今の3年生は結構主力として出ている人が多く、自分たちの代で優勝したいという気持ちが強いので必ず実現してみせます。

――そのためにやらなければならないことや現状の早大の課題についてはどのように考えていますか

春の時はあまり1年生がいい結果を残せなかったので1年生を中心に地力を上げていこうと思っていて、秋はすごい1年生が活躍してくれて2位にもなれたと思うのでチーム全体としてもっともっと明大に近づけるように上だけでなく下からもっと底上げをしていきたいと思います。

――その点ではきのうは上村選手が丹羽(孝希、明大)選手に勝たれるという活躍がありましたがその後何かお話などはされましたか

上村が勝ったことは本当にびっくりしていて、これで上村も自信が付いたと思うのできょうの王(凱、専大)との試合でも素晴らしいプレーをしてくれて自分も気持ちよく試合に入ることができました。

上村慶哉(スポ1=福岡・希望が丘)

――シングルスの試合を振り返っていかがでしたか

インカレ(全日本大学総合選手権団体の部)と関東学生選手権で2勝していた相手だったので、率直に自信があって、あとは戦い方だけ間違えなければ勝てると思っていました。

――相手の王凱選手(専大)のサーブに苦戦している様子も見られましたが、自分にとって難しいサーブでしたか

いままで出されたことのないサーブを出されたりして少し苦戦したのですが、最後の方はしっかり対応することができたので、勝ち切ることができました。

――ダブルスの試合を振り返っていかがでしたか

田添くん(健汰、専大)は僕の元(ダブルス)パートナーで、僕のこともよく知られていますし、僕も田添くんのことはよく知っています。ラリー戦ではやはり僕たちの方が強いので、そこに持っていってできるだけラリーで勝負することを最初から心掛けていました。

――高校時代から知っている田添選手との試合にやりづらさなどはありましたか

嫌なところには打ってきますが、そんなにやりづらくはないです。

――リーグ戦全体を通して2位という結果についてはいかがですか

最終戦で明大と勝負できるような環境づくりということをテーマに、ことし1年やってきました。それが春季にできれば良かったのですが、今回そのような環境づくりができたので、2位という結果には満足はしていないですが、良いかなと思います。

――今大会でチームとしては4年生は引退となりますが、4年生への思いを聞かせてください

半年くらいしか関わりはなかったのですが、みんな良くしてくれたりご飯なども連れていってくれたり練習も付き合ってくれて、半年とは思えないくらい内容の濃い充実した生活を送れたのは4年生のおかげだと思います。優勝はなくなったのですが、最後の専大戦でそれを見せられたかなと思います。

――いまの課題も含め、今後に向けた意気込みをお願いします

僕はラリー戦は得意なのですが、サーブとレシーブの質がやはり低いので、シングルスでは全日学までにそこを練習していきたいです。らいねんには、リーグ戦を通して全勝できるような選手に成長できると思うので、信じて頑張りたいと思います。

竹岡純樹(スポ1=青森山田)

──きょうの試合の振り返りをお願いします

自分のプレーができて良かったです。

──自分のプレーについて具体的に教えてください

相手に打たれても焦らずブロックして、チャンスがあればカウンターとか狙っていけるのが持ち味だと思っているので、そういったことができて良かったです。

──きのうは「自分のプレーができなかった」とおっしゃっていましたが、精神的な部分などでどのように立て直してきましたか

優勝するのが目標だったんですけど、きのうの時点で(優勝の可能性が)なくなったので、そしたらもう2位になるしかないなと思って切り替えました。

──フルゲームまでもつれ込む展開となりました

相手がカットマンなので3対0で終わるとも最初から思っていませんでしたし、絶対に競ると思ったので、フルゲームまでもつれ込んだことに対しては何とも思っていないです。

──相手がカットマンということでやりづらさはありましたか

そうですね。苦手なので。

──カットマン相手にどのような対策を講じましたか

コースはちゃんと相手の体を狙えたことが良かったですし、相手も打ってくるカットマンなので攻撃する人だと思ってプレーしたことが良かったです。

──緩急を付けたプレーが目立ちましたが、そういった部分は意識していましたか

そうですね。僕の球はそんなに速くないので、ゆっくりなボールを入れて良いボールを打てれば相手ももっと(球速が)速く感じると思うので、そこだけ注意していました。

──リーグ戦を総括していかがですか

明大の平野(友樹)さんとかに完敗してしまってまだまだそのレベルには勝てないなと思ったんですけど、自分のプレーもできたところがあったので、春季リーグ戦やインカレに向けて明大などのエースレベルにも競って勝てるくらいの実力を付けたいと思いました。

──2位という結果についてはどのように思われますか

久々の2位なので良かったです。

──リーグ戦を通して収穫があれば教えてください

フォアハンドのカウンターが相手のボールの精度が高くても結構打てたので、そこは収穫だなと思います。

──課題はありましたか

春は僕のチキータが結構効いたんですけど、他の大学も研究してきたりするのでなかなかチキータをさせてくれなくて、そのときにフォアでレシーブできたりだとか、チキータでももっと良いチキータができたりすれば良いなと。レシーブのバリエーションが少ないのでそこが課題だと思いました。

──全日学に向けての意気込みをお願いします

シングルス、ダブルスとあるので、どっちもエイトフォーを狙えるように頑張っていきたいと思います。